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【ONEPIECE】捨てられた人魚は恋をする【七武海×海賊】

作者:NaoMi
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国王軍と反乱軍、勝つのはどっち?3

ルフィ「リア」


リオ「ん?」


ルフィ「悪ィけど…コイツ、俺に譲れ」


リオ「最初からその気、じゃ頑張って」


ルフィ「ああ」


倒れて動けなくなっているクロコダイルにチラッと目を向けると


そのまま階段下に目を向けた


リオ「あ」


階段下には麦わら以外の一味と、


白い男がいて皆で何かを話し合っていた


リオ「…ふーん、爆弾ねえ」


バロックワークスの手下共がビビを後ろから殺そうとしたが、


剣士とコックがそれを阻止すると


二人以外がバラバラになって走り出した


リオ「どうするかなぁ」


……うん、面倒事に巻き込まれるのだけは嫌。


てことで皆、頑張って


心の中でそう呟くと、


広場をよく見渡せる場所へ移動した


リオ「おお、よく見渡せる~」


―――砲撃まで残り六分


さあ、クロコダイル。


あんたのやり方ってもんを見せて貰おうじゃないの





―――砲撃まで残り二十秒経過。


『プルプルプルプル~』


リオ『どうしたの』


でんでん虫の受話器をとると、


『観戦場所としては最適なところを選んだな』


やけにバカにされてるような気がした


リオ『どういう意味?』


『時計台を見ろ』


宮殿に向けていた目を、


時計台の方へと向けると時計台の中に大きな大砲があった


リオ『へえ…あそこが隠し場所か、よく考えたもんね』


『呑気に感心してる場合じゃない』


リオ『つまりは?』


『予言だ、鳥の男を助けろ』


…………鳥の、男?



―――砲撃まで残り二秒


ビビが時計台にいた二人を下へ落とすと、


何かを振り回して火を止めた。


……けど相手はクロコダイル、


『時限爆弾開始だ』


砲撃を阻止できたわけじゃなかった。


リオ『止めろって、どうすればいいの』


『簡単なことだ、あの爆弾から男を救え』


リオ『爆弾は?』


『勝手に吹き飛ぶ、頼んだぞ』


リオ「…」


勝手に電話を切れられて


ポケットの中にでんでん虫を戻すと、


時計台に目を向けた


リオ「守れって……」


鳥になった男が爆弾を持ちながら空へと


アルバーナから離れ始める


リオ「……」


空を見上げると、


空が白い光に包まれていた


リオ「水牢」


その瞬間、爆弾が空で爆発すると衝撃でアルバーナに強い風が吹いた


リオ「…成功ね」


あの鳥男、水牢の中に閉じ込めちゃったけど


意識はあるといいんだけど。


……さあ、ビビ


馬鹿なお前に私から言えることは一つだけ、


リオ「"奇跡を信じて"」


その瞬間、周りには誰もいないのに


誰かに背中を思い切り殴られたような衝撃が私を襲った


リオ「っ!?」


膝から地面に倒れると四つん這いになって


右手で背中をさすった


リオ「何、どういう事…?」


『プルプルプルプル~』


リオ『ジジイ、何があったの』


四つん這いになったまま電話に出ると


いつもよりもか焦った声が返って来た


『今すぐ国へ戻れ』


リオ『襲撃があったの?』


『魚人共が国を襲って来たようだ。


何故かアイツらはお前がいないことを知って大軍で押し寄せて来た


幸いにもロメナ、ラル、ワカバたちが魚人共を追い返した』


リオ『すぐにイルカを送って!』


『予言済みだ デスアクア最速のイルカが今そっちへ向かっている


"頭"に地図を送り込む、そこで落ち合え』


リオ『了解』


受話器を戻し、ポケットの中へでんでん虫を突っ込むと


すぐに頭の中に送られてきた"脳内地図"に点滅されている赤いマークの場所へと瞬間移動をすると


今到着したイルカちゃんが頭を出して背中のカプセルの入り口を開けてくれた


【姫様、お待たせして申し訳ございません】


リオ「私も今来たとこだから気にしないで。


途中まで飛ばすから最高速度で国へ戻って」


【かしこまりました】


リオ「お願い」


【はい!】 
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