【ONEPIECE】捨てられた人魚は恋をする【七武海×海賊】
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国王軍と反乱軍、勝つのはどっち?2
ゾロ「なっ…!?何でお前がここに……!」
リオ「私だって来たくて来たわけじゃないの!!
もうほら早く立って、行くよ」
ゾロ「てめ…!この傷、見て分かんねェーのか!!?」
リオ「はあ?」
両膝を地面に付けている剣士と目線を合わせるように腰を低くすると、
リオ「まあまあってとこね、死ななくて良かったじゃん」
ニコッと笑いながら剣士の胸を叩いた
ゾロ「ぐああああああッッッッ」
その瞬間、剣士が口から少しの血を流しながら思い切り叫ぶと
耳を抑えながら剣士から離れた
ゾロ「てめぇぇぇ!!!」
リオ「さっき"敵に殺されればいいのにな"とか言ってくれた仕返しよ。
私の仕返しが軽い物で良かったね」
ゾロ「くそ……っっ…!
水と力さえまだ残ってたら……今ぜってェ…テメェの息の根を止めれたのによ…!」
リオ「あはは、ざんねーん。
私そう簡単には死にませんから~」
"認められた"私を甘く見んなよバカ
ゾロ「くッ……!?おい、それより…ビビはどうした…?!」
リオ「ああ、ビビね~
途中まで一緒だったんだけどはぐれたみたいでさ」
ゾロ「何!!?テメェ…まさかビビを敵に――」
リオ「なわけないでしょ、アホ
ビビとははぐれたけどコックの助けもあってビビは今宮殿にいる
ただ面倒なことにクロコダイルと、アイツと一緒にいた女がこの国に来たの」
ゾロ「クロコダイルはルフィが……!
じゃあ、ルフィはまさかクロコダイルに…?」
リオ「一度は負けてるみたいよ?ビビのお友達が助けてる」
ゾロ「そう……なのか…じゃあ、死んでねェって事だな?」
リオ「そう簡単に死ぬような男には見えないけど」
肩をすくんで地面に座ると
うつ伏せで倒れた剣士がはははっと笑った
ゾロ「それも、そうか…」
………コイツが本物のバカで本当良かった。
麦わらと別れたのが昨日の夕方近く
それまで誰も麦わらとは連絡を取れるわけないし、
増してやずっと一緒にいる私が何で麦わらの生存情報を知ってるのか……と誰もが疑問に思うはず
普通の人なら"何故、知ってる?"と聞くのに、
仲間の安否を確認したことでコイツは笑ってるし
色々と質問攻めされたら面倒だけど、
本当コイツは本物のバカで良かった。
リオ「もうすぐ死にそうなお前に一ついい情報を与える」
ゾロ「俺はまだ……死なねえよ!!」
リオ「そ?まあ、死んでくれても構わないんだけど。
で、いい情報ってのは戦績の結果」
ゾロ「!アイツらは…生きてんのか?」
リオ「皆、無事よ。
ナミもチョッパーも鼻男もコックも、全員……無事」
ゾロ「良かった……これで安心できた」
鼻で笑うと自然と頬が緩んだのに気付いた
リオ「……お疲れ様」
ゾロ「!……ああ」
そう言った剣士が静かに目を閉じると、眠りについたのが分かった
リオ「それじゃあ、私は宮殿へ行くから」
気持ち良さそうに眠る剣士に届くことのない言葉を残し、
目を閉じると宮殿へと瞬間移動をした
………が、移動をしない方が良かったのかもしれないと後悔した
クロコダイル「―――理想ってのは実力の伴う者だけが口に出来る現実だ、お前にその資格はねェーんだよ」
ビビの首を掴むクロコダイルが
今にでも宮殿からビビを下へ落としそうな感じで、
自分なりには少し時間稼ぎをしていたつもりなんだけど
まだ麦わらは来ていなかった
ビビ「見苦しくたって構わない…!
理想だって捨てない!お前なんかに分かるもんか…!!
私はこの国の王女よ お前なんかに屈しない」
クロコダイル「……可愛げのねえ女だ」
ビビ「諦めるもんですか…!私はっ、私は…この国を…!」
リオ「…何?また泣いてるの?」
「「「!!?」」」
クロコダイル「まさか!?」
クロコダイルが振り向いた瞬間、
今までの腹いせに腹に思い切り蹴りを入れると
ビビ「リオ…!」
手をわざと放したクロコダイルが吹き飛ぶと、
ビビがゆっくりと落ち始めた
ビビ「助けて…!」
リオ「大丈夫、助かるよ」
コブラ「ビビィィ!!」
ニコッと笑って空を見上げると
大きな鷹らしき者が空を飛んでいた
リオ「やっと来たか…あのバカ」
クロコダイル「くッ……お前は…!」
吹っ飛んで瓦礫の下敷きになったクロコダイルが立ち上がると、
両手で拳を作って私を睨んだ
クロコダイル「何でてめぇがここにいる!!」
リオ「さぁ?何でだろうねえ~」
クロコダイル「ッ……てっきり怖気づいて二度と地上には出てこねェーと思ったんだがな…」
リオ「どこに怖気づくって言うの?あんな勢力、海の藻屑にしてやる。
私を裏切り、敵に回したことを……後悔させてやるんだから」
クロコダイル「…成程な、そういうことか…!
海軍・世界政府と戦争でもする気なのか?」
リオ「愚問ね 先に手を出したのはそっちでしょ?」
クロコダイル「チッ……海姫、手を引け。
俺はお前と戦う気はない」
リオ「あんたにとって、私は分が悪いもんね。
私も出来ればあんたをブッ飛ばしたいけど今回の戦う相手は私じゃない」
クロコダイル「!?」
下から飛んできた麦わらがそのままクロコダイルの元へと向かうと
砂になって逃げようとした寸前で麦わらがクロコダイルを殴った
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