| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。「永久の愛を」《1st》

作者:斎藤海月
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

魚人島へ

ロビン「海面があんなに遠い」


フランキー「絶景だ~潜水艦でもこんなワイドな窓付けられねェもんな~」


船が魚人島へと向かって沈み始めてから数分、


皆がそれぞれ感想を口にしていた


レオン『綺麗だな』


リノ「ね~!


今度エルノに頼んで海の中に行ってみようよ!」


レオン『いいアイデアだな』


リノ「でしょ~」


船の隅っこでレオンと話をしていると、


チョッパー「割れる割れる割れるうううう!!!」


ウソップ「サンジィィィィィ」


蛆虫せ……ルフィ、たちが何かで騒いでいた


リノ「わあ、凄い」


サンジが鼻血を飛ばしながらシャボン玉の中から出ると


ルフィが海の中へと手を伸ばしてサンジを連れ戻した


ウソップ「おいサンジ?!お前この二年で一体どうしたんだよ!!?」


すぐに輸血用の血を何個も持ってきたチョッパーが


サンジの胸に手を当てて水を吐き出させていた


リノ「アイツ、まさかだとは思うけど"あの島"にコックを飛ばしたんじゃ…?」


レオン『"あの島"?』


ナミ「え?どこなの?」


リノ「一度立ち寄れば二度と行きたくないと思うのが普通の孤島、カマバッカ王国だよ」


あたしがそう言った瞬間、


サンジ「うあああああ」


悲鳴を上げたサンジが気絶をした


リノ「やっぱね」


レオン『二度と行きたくないと思うのが普通ってどういう事だ?』


リノ「あの島に足を踏み入れたら最後、"前までと同じ"ようには生きて帰れないってこと


特にサンジみたいな女好きな男は最悪よ」


ナミ「そんなに……最悪な島なの?」


リノ「思い出しただけでも体が震える」


レオン『蛆虫と、その島の島民、どっちがマシだ?』


リノ「蛆虫の方がまだマシ!」


レオン『遠目でもいいから一度見てみたいな』


リノ「絶対に駄目!あんなおぞましい物をレオンに見させるわけには行かない!!!」


ウソップ「なんか、酷い言われようだな」


ナミ「い、一応は…レオンの事を心配してるんだから…いいんじゃない?」


レオン『そ、そうか…なら見ないぞ』


リノ「うん!」





それからナミがコーティングのことで説明したり、


フランキーが二年もの間この船を守っていた大恩人の事を話しながらご飯を食べていると


レオン『音がする』


耳のいいレオンが大好きな女ケ島のオーナーの店の肉を食べるのを止め、


六時の方角を真っ直ぐ睨んでいた


リノ「音?」


ナミ「どうしたの?」


リノ「音がするって」


ロビン「そう?静かで何も聞こえないけど」


チョッパー「わぁぁ~クジラだあああー」


大きなクジラが船の横を通ると、


ルフィたちがクジラを見てはしゃぎだした


ブルック「ラブーン?!ラブーン!!」


ルフィ「いや!あれは白髭のおっさん!」


リノ「…」


お父さん、か。


……二年も経ったんだね


ナミ「リノ?」


リノ「ん?」


ロビン「そういえば貴女に聞きたい事があるんだけど、いいかしら?」


リノ「うん、いいよ 聞きたい事って?」


ロビン「貴女って本当に白髭海賊団船長のエドワード・ニューゲートの実の娘なの?」


ナミ「はぁ!!?」


リノ「そうだよ」


フランキー「そうなのか!?」


ナミ「リノが!!?あの白髭の!!?実の娘??!」


リノ「そうだよ~まあ、あたしはずっと父親じゃなくてお節介ジジイだと思ってたんだけど」


ロビン「これは驚きね」


リノ「あれ?新聞に載ってなかった?」


ナミ「載っていたけど、あれは新聞記者が面白おかしく書いた記事なんだと思って…」


リノ「どういう事?」


面白おかしくって何?


ロビン「貴女の脱退理由は、処刑人でもある最愛の恋人・火拳のエースを守ろうと


"王下七武海"なのに海軍の邪魔をして元センゴク元帥を怒らせた為って」


リノ「ああ、それ、まあはっきり言えば合ってるね。


ていうか元って何?あの大仏男、元帥を辞めたの?」


ナミ「何も知らないの!?」


リノ「うん、海軍とかあんま興味なかったんだよねえ」


しかも島に新聞が届いてたとしても、


人間界の新聞を読んでたのは村長だけだったし


わざわざ見せてって言う気もなかったし


まあはっきり言えば情報を得ようとは全く思わなかったね、うん


フランキー「年のせいで辞めたんじゃねえか、って話」


リノ「ふーん…それじゃあ今の元帥は?」


ロビン「赤犬よ」


リノ「あの男?てっきり青雉かと思ってた」


小さく頷いてレオンが眉を寄せて何かを言いかけた時、


ウソップ「六時の方角!何かいるぞ!」


さっきまでレオンが睨んでいた方から敵が向かって来ていた


レオン『やはりか!』


ウソップ「怪獣?いや……!」


リノ「まずいな」


ナミ「まずいって…!?」


あの怪獣、デカいな


船同士のぶつかり合いになんてなったらまずい事になりそうだな


そう思った瞬間、


敵船がサニー号にぶつかってきた


チョッパー「海賊船だあああああ!!!!」


レオン『リノ!俺に捕まれ!!』


リノ「うん!!」


すぐにレオンの背に乗ると


ナミとブルックがいる階段下へと避難した


ナミ「怪獣?」


リノ「知り合い?」


ナミ「もしかしたら…!ちょっと待って!アレ!!」


怒ってる姿はキモいけど


普通にしてたらまあ可愛いかもしんない怪獣ね。


ナミ「ねええ!モーム!!」


いきなり走り出したナミが


怪獣の傍まで行くと叫んだ


ナミ「アーロン一味のモームでしょ!?


あたし分かる!!?ナミよ!!アーロンパークにいた!」


さっきまで怒っていた怪獣の顔にたくさんの汗が流れだすと


?「野郎共ォォォ!準備はいいかァァ!!?」


敵船から蛆虫が一匹、


サニー号に乗り込んだ


?「コイツらがァ~呆気にー取られてる内に~全員皆殺しにしちまえ!!行くぜえええ!!!


野郎共ォォォ!!俺に続けええええ!!」


蛆虫が両腕を大きく広げてそう言った瞬間、


怪獣が泣きながら全速力でサニーから逃げ出した


レオン『もう安全のようだ』


リノ「ありがと」


レオンの上から下りて腕を組む


?「キヒヒヒヒ!さあ、挨拶代わりにガトリングガンをぶっ放せ!!


麦わらの一味をォォ全員ぶち殺せぇぇぇ!!!」


「・・・」


全員が冷たい目で蛆虫を見ていると、


何かおかしいと気付いたらしい蛆虫が振り返ると驚いて固まっていた


驚いて固まっている蛆虫の元へ


フランキーが行くと蛆虫の身体を持ち上げた


?「およしィィ!!海に放り出すのだけはおよしィィ!!


それだけはァァお前さん!!!


それだけはァやっちゃいけねえ!人の命をそう粗末にしちゃうもんじゃねええ!


神が!あああ!神が見ちゃってるぜええ!!そうだろぉぉ!!?」


何かを喚き散らしている蛆虫に苛ついたらしいフランキーが


床に思い切り蛆虫を投げ飛ばした


フランキー「調子のいい事言ってんじゃねええ!!


皆殺しだのガトリングガンだの言ってたろテメェ!!」


?「いやぁ…それは、言葉のあや…あや、ってもんだよ」


サンジ「あやになってねえ」


リノ「コイツ、レオンの餌にしちゃ駄目?」


?「お、お前は七武海の海姫…!いやぁ…生で見た方がべッピンさんだなぁ」


あたしでさえも分かる程蛆虫に変な目で見られた瞬間、


さっきまで横にいたはずのレオンが蛆虫に炎を浴びせていた


レオン『そんな目でリノを見るな!!!』


?「ぎゃああああ!!!」


サンジ「そんな薄汚ねえ目でウチの美人さんを見んじゃねえ!!!」


そしてサンジが顔面キックをお見舞いしてくれたおかげで


殺してやりたい気持ちは収まった 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧