詩集「棘」
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ありふれたラブソングを
望んでなんかいない朝が来る
苛つく僕なんか放っておいて
行儀よく生きるなんて僕には
もうそんな余裕すら無くなってる
不意に襲う淋しさの激流
成す術なく押し流され
君の名前 繰り返す…
ありふれたラブソングを歌っては
心を誤魔化しながら受け流す
惨めに倒れても寄り添う者はいない
だから一人で藻掻くこと覚えたんだ
身の丈に合わないこの恋は
破滅へと僕を向かわせるのかな?
少しでも君に近付きたくて
どうにか努力を重ねてるよ
急に降る恋しさの豪雨
凌ぐ場もなく叩きつけられ
心は君で…溢れてく…
ありふれたラブソングを聴いてみては
胸の奥の想いを抑え込んで
淋しさ溢れても紛らすものはない
だから一人で泣ける場所見つけたんだ
他人(ヒト)に言われなくても分かってる
この愛がどれだけ不毛かなんて…
ありふれたラブソングを歌っては
恋しい君への想い募ってく
辛さに屈しても 休む木陰もない
だから諦め切れずに 彷徨ってる…
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