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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第二十二話 大庭少佐!作者はスキーで骨折しかけた経験あり!!その十四

 スタートラインについた、大庭もまた。
 そして大庭は熱い声援、ジャスティスカイザーは罵声を浴びながら滑りはじめた。するとその流れはというと。
「くそっ、またかよ!」
「また互角じゃねえか!」
「横一直線に並んでるぞ!」
「全然追い抜けねえ!」
「この人強いぞ!」
「スキー滅茶苦茶上手いぞ!」
 それこそオリンピックでも金メダルなぞ朝飯前というレベルだ。
「このままじゃ勝てねえ!」
「どうすりゃいいんだ!」
「勝てないと後がないぞ!」
「写真集とDVDはないぞ!」
 負ければ再併合だが二人は今はそんなことはどうでもよかった。
「まずい!」
「かなりまずいぞ!」
「いつもこんな展開だがな!」
「ワンパターンだけれどな!」 
 マンネリズムなぞ恐れはしない、この作品はそうした作品だ。そんなものを恐れていてこの作品を執筆出来ない。
「しかも作者上坂すみれさんのコンサート行きたいとか言い出したぞ!」
「東京だから無理だっての!」
「この作品の執筆置いて行くつもりかよ!」
「リアルの仕事もあんだろ!」
「何っ、他の作品の連載は通常運転!?」
「この作品は打ち切ってでもコンサート行きたいだと!」
 クロスアンジュもツインテールもアイドルマスターも素敵である。
「仕事しろ仕事!」
「奈良から東京までどれだけ距離あるんだ!」
「無理だ無理!」
「大人しく俺達書いてろ!」
「アニメ観て我慢しろ!」
「上坂さん出てるアニメは全部チェックしてんだろ!」
 それでクロスアンジュも観たのである、俺ツイも同じだ。
「俺達は打ち切ってもいいのかよ」
「何だよ、他の作品に比べてのこの扱いの差」
「露骨に差別されてるな、この作品」
「すげえ邪険だな」
「いらん子扱い過ぎるだろ」
「コンサート優先させるとか何だよ」
 尚他の作品の執筆は絶対に続ける、何があっても。
「ったくよ、そんなこと言ってる間もな」
「距離全然縮まらないな」
「これまずいな」
「相当にな」
「どうするよ、これ」
「洒落になってねえぞ」
 こう話すのだった、二人で。
「このままゴールまでいくとな」
「また再戦でな」
「それが延々と繰り返されて」
「疲れるだろ」
 そして疲れればどうなるか。
「芸術鑑賞の余力なくなるだろ」
「折角の十代の貴重なその時間がな」
「歳取るとあまり回数出来なくなるんだぞ」
「三十過ぎたら特にな」
 逆に女性は三十を超えれば、という。所謂三十路の色気というものであろうか。
「その余力がなくなる」
「これは深刻だぜ」
「学業に部活もあるのにな」
「ここでさらに疲れたら」
「体力がなくなって」
「回数出来ないだろ」
 二人はこのことを心から心配していた。
 それでだ、今回もだった。
 尚智は尚武にだ、こう囁いた。
「おい」
「ああ、いつものだな」
「あれをやるぞ」
「そしてだな」
「勝つ」
 こう言うのだった。 
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