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ハイスクールD×D大和の不死鳥

作者:sou×yuki
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43三大勢力会議と第四勢力


◇いのり

コンコンと、リアスさんが会議室の扉をノックする。


「失礼します」


リアスさんが扉を開くと、そこには特別に用意させたというテーブルを囲むようにして(悪魔側と堕天使側の間には空席があるが)、礼装を身に纏ったトップたちは座っていた。
空気は静寂で緊迫している。一部を除いた全員は真剣そのものだった。
悪魔側はサーゼクスさんとセラフォルーさん。そして、サーゼクスさんの『女王
クイーン
』であるグレイフィアさん。
天使側はミカエルと、イリナ
堕天使側はアザゼル総督と『蒼龍皇』ヴァーリ。そしてーー桜満 集

「私の妹と、その眷属だ」


サーゼクスさんがリアスさんを他の陣営のトップに紹介し、リアスさんも会釈をしていた。


「報告は受けています。改めて、お礼を申し上げます」

「悪かったな、俺のところのコカビエルが……いや、本当に済まなかった。俺の監督不行き届きだ。謝罪する」


………………。
アザゼルが真面目に謝罪した?シュウなにかした?

「コホン……そこの席に座りなさい」


咳払いをして仕切り直しをしたサーゼクスさんは指示を出す。その指示を受け、グレイフィアさんが私たちを壁がを設置された椅子に促してくれた。
ーーその席には、ソーナさんが既に座っていた。
会長の隣にリアスが座る。その横にリアスさんは私を座らせ、その後は朱乃さん、木場、アーシア、ゼノヴィア、小猫ちゃん、祭、ギャスパー君と続いて座った。

バタン!

私達が座ったと同時に私達が入ってきた扉が開き、ヤマトを先頭に綾瀬、ツグミが入ってくる。

「すまない、仕事の都合で遅れた」

「構わない。そこの席に座ってくれたまえ」

サーゼクスさんが指示するとヤマトは空いていた席に座りその後ろの椅子にツグミが座り、ツグミの横に綾瀬が止まる。

「全員が揃ったところで、会談の前提条件を一つ。ここにいる者たちは、最重要禁則事項である『神の不在』を認知している」


サーゼクスさんは念の為に視線で周りの様子を見る。
ソーナさんはその場に居なかったはずだから誰かに聞いたのかな?

「では、それを全員認知しているとして、話を進める」



こうして会談はスタートした…といっても、最初の方は1万年位前の大戦や、その他過去の小競り合い等を経た現状の確認だ…途中でアザゼルの発言で場が凍り付いたりしたが問題なく進んでいく…アザゼル、何しているの?

「それじゃあリアス、この前のコカビエルの件について説明を」
「はい、ルシファー様」

その後、サーゼクスさんの勧めに応じてリアスさんが、この前のコカビエルの件の説明を始める…

「以上が、今回の事件の顛末です」

「ありがとう、リーアちゃん☆」

…セラフォルー、此処は公の場なんですから。

「それにしてもアザゼル、此処数年に渡って神器所有者を堕天使陣営に引き入れたり、神器の研究を加速させたりしていた様ですが、何を企んでいるのです?『蒼龍皇の光翼』に『黒刃の狗神
ケイネス・リュカオン
』…神滅具の所有者が貴方達の陣営に入った時は警戒した物です。堕天使は再び、戦争を始める物だと」

「それは我ら悪魔陣営も同じだ。堕天使陣営は比較的損傷が重くない、神器所有者を引き入れる事で我らを制圧するつもりだ、と。」

「今まで所持者を集めていたのは神器
セイクリッド・ギア
研究のためさ。なんなら、一部の研究資料もお前たちに送ろうか?ーー俺はな、今の世界に満足している。それなのに色々と手を出したりするのは疲れるだけだろ。ったく、俺の信用は三竦みの中でも最低かよ」

「それはそうだ」

「そうですね」

「その通りね☆」

アザゼル……ドンマイ

「チッ。神や先代ルシファーよりもマシかと思ったが、お前らもお前らで面倒くさい奴らだ。あー、もう分かったよ。ーーなら、和平を結ぼうぜ。元々そのつもりがあったんだろう?天使も悪魔もよ?」

それに驚きながらも悪魔も天使に対して肯定の声を上げる。どちらも同じ意見、これ以上戦争や小競り合いを続けていったら三勢力は共倒れになるのは間違いないという意見だそうだ。そんな中でアザゼルはヤマトたちへと話を持ってくる。

「第四勢力は信用してもいいんだりうな?」

「もちろんだ。何だったら、各勢力から監視目的で何人か送り込んで来てもいいぞ?」

私達を取り込もうとしてるよね?

「監視の話はあとにして俺達、第四勢力の名前は………






葬儀社だ!」


続く 
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