だから俺は魔人になった・・・筈なのにorz
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いきなり俺は目的を見失う。・・・・ってなんだそりゃああああああ!?
「ん、着いたか」
どうやら俺は元の世界に着いたようだ。
「にしてもここはどこだ?」
どう見ても元の世界に見えるんだが・・・。
「まぁ、ここから歩いていけば分かる・・・「あの~いいですか?」ん?アグナスか、どうした?」
「じ、じ、実はあのか、か、神様からででで伝言、てて手紙がありまして・・・」
「・・・・・ふむ」
コイツがこんな喋り方の時は録なことじゃないことだな。
「わかった。見せてくれ」
「こ・・こちらにななななります。でででででは私はこれで」
アグナスは震えながら俺に手紙を渡し、その場から消え去った。
そして俺は手紙の内容を見た。
ーー拝啓、ネロ君へ
実は・・・あのトラブル、ベルガ時代に跳ばされた影響で彼の存在が消失してしまったんだよ。
あの時、君がベルガ内乱の戦場で彼のご先祖様を殺めてしまったらしくて、彼の『存在がなかった』ことになってしまったんだ。
因みに彼のご先祖は、ベルガ時代でもかなりの大物だったらしくて、聖王と覇王、冥王に並ぶ実力者だったみたいだ。
というか、彼が生まれをこんな設定にしたために彼は生まれなかったことになったんだろうな。
さらに悪いことに、そのせいでイレギュラーが発生した。
跳ばした世界の中に新しく転生者が現れた。
おそらく彼の代役だろう。
だが、彼以上に『心』が強い。これは間違いないだろう。
そしてもう1つ、君以外に悪魔を使役してる者達が現れた。
君に依頼したいのは、彼等を倒して欲しい。
勿論、報酬は相応の額を払う。
まぁ今の君ならば問題なく対処できると思うよ。
じゃあ、この先君に幸があらんことを。
ーー神様より
・・・・・・・・・・・・・・・・・おいおい。
俺は思わず手で顔を覆った。
まさか奴が・・・天宮司が・・・いないなんて・・・・。
しかもそれが俺があいつのご先祖を殺したからなんて・・・。
人間辞めて、あの頃より強くなって、戦力も増えて、せっかく意気込んで、ここまで来て、
実はもう復讐は終わりました・・・だと!?
「ふ・・・ふ・・・ふ・・・・」
俺はあまりのアクシデントいや、理不尽な復讐の終わり方に、
『ふっっっっっざっけんっっっなああああああああああああああああ!!!!
こんなので、こんなことで、こんな結末で!《俺の復讐は終わりました》だと!?
ふざけんなああああああああああ!!』
手紙を握り潰し、魔人化してしまい、闇魔刀を抜いて、斬撃を飛ばした。
ホテルアグスタ屋上
「ふふふ、生け贄の量は上々。質も問題ない」
ホテル屋上で何者かが悪魔を呼び出す儀式をしていた。
「さぁ、見るがいい管理局の愚か者達よ!このアーカムが開く惨劇の宴を!!」
男、アーカムは悪魔を呼び出す。
「さぁ、開くがいい魔界の扉よ!!ここにいる全ての人間に地獄を見せるのだ!!」
そして扉が開こうとしていた。
しかし、
無数の蒼い光が扉を切り裂き、扉は消えてしまった。
「・・・!?・・・・扉が!?なんだ今のは!!?」
あまりの出来事にアーカムは驚いた。
答えはすぐにわかった。何故ならば、
儀式の陣に何かに斬られた跡があったからだ。
さらに、足場は崩壊していき、
アーカムの体はバラバラに別れてしまい、
屋上の崩落とともに巻き込まれて、
アーカムの身体は瓦礫によって潰された。
あ~、くそ!まだ腹の虫が収まらねぇ。
一通り八つ当たり気味に闇魔刀を振り回し、おもいっきり斬撃を飛ばして少しは落ち着いた。
「ハァ、・・・・本当にどうしよう」
早くも生きる目的を失った俺は落ち込みながら適当に近くの街の中を歩いていた。
「ハァ・・・参ったなぁ・・・(ピピッピピッピピッ)って・・・ん?」
いつの間にかポケットに入っていたスマフォからメールが届いた。
「・・・見るか?」
そして、メールを見た。
神様
件名:標的撃破おめでとう!
いやいや、凄い凄い!
来て早々標的を倒してしまうなんて思わなかった。
仕事が早いのは良いことだけど、周りの被害を考えて欲しかった。
被害がそこまで・・・というか標的だけだったのは良かった良かった。
まぁ今回は偶然そうなったことなのは見ていてわかっているのであまり口煩く言わないし、依頼には被害に対して言ってなかったから仕方がないってことで。
報酬はこちらの世界と地球のお金で300億円程度払うよ!
こっちに来た君は文無しだったし、初依頼達成祝いとして多目に払うよ!
それでは次も頑張って下さい。
メールを見終えた俺は目の前を見た。
そこには銀色のアタッシュケースが置いてあった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・色々突っ込みたいところだらけだった。
後書き
ハイ。復讐終~了~。
そして、仕事も終了~。
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