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転生した死神

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第10話

Side眼鏡をした悪魔

本当なら、今日は図書館に行くはずだったのに私の幼なじみが森に行きましょう。と言いだしたのが始まりだった。

こういった事は初めてじゃないから、私はその幼なじみの言葉に頷いてしまった。

私達が森のなかに入り1時間程経つとまるでこの時を待っていたように20を越える悪魔が私達の前に現れた。

彼らの話を聞くと、私達の兄や姉に不満があり私達を交渉の道具にするらしい、私達は同年代なら殆どの悪魔に負けない自信があるが、これだけの中級悪魔や上級悪魔に襲われれば一溜まりもないので、私が時間を稼ぐから助けを呼びにいくように幼なじみに頼む。

だが、幼なじみはそれを否定し一緒に戦えば勝てると言う。しかし、そんな言い争いをしている時間はないので無理矢理言葉で説得すると、泣きながら走っていった。

しかし、簡単に逃がすつもりがないのか、役割を分担し幼なじみを捕まえに行こうとしていたので私はそこに得意な水の魔法を放つ。

だが、その魔法は簡単に打ち消されてしまう。しかし、幼なじみを見失ったのか標的を私一人に絞ってきた。それを見計らい私は全力で逃げ始める。

しかし、まだまだ子供である私が大人の悪魔から逃げ切れる筈もなく

 「ちっ、手間掛けさせやがって、一人は逃がしたが人質は一人でも大丈夫だろう」

そう言うと、彼はどこから取り出したのか人一人が簡単に入りそうな袋を取り出し、私に被せようとする。

私は怖くなり目を閉じると

 「ちょっと待てよ、オッサン」

まだ成長しきっておらず幼さを残した声が響く。

私は恐る恐る目を開けると、そこには私とそんなに年が変わらない人間の子供が立っていた。

Side out

何で、こんな森の中で女の悪魔が複数の悪魔に襲われてんだよ

 「何だ、助けが来たと思ったが来たのは人間のガキかよ警戒して損したぜ」

彼らは知らない目の前の人間は何度も死んだせいで戦闘力が大幅に上がり身体能力のみで自分達を圧倒出来ることを

 「ガキどうやってここに来たか知らないがとっととお家に帰りな」

彼らは知らない目の前の人間は一時的に神さえ越える神滅具の一つである赤龍帝ドライグが封じられている赤龍帝の籠手を所持していることを 

 「おい、聞いてんのか早く帰れって言ってんだよ」

彼らは知らない目の前の人間は斬魄刀という一つだけでも夢幻の真龍と称されるグレートレッドを圧倒する規格外の力を3つも所持していることを

 「聞いてんのか」
 「ねぇ、オッサン達はここでなにしてんの」
 「お仕事さ」

一誠がそばにいる女の悪魔を見ると瞳に涙を浮かべていた

 「ねぇ、オッサン達は悪い人?」
 
悪魔達は互いに顔を向けると意地の悪い笑みを浮かべ

 「ああ、とっーーても悪い人さ」

彼らは知らない目の前の人間は悪を嫌い目の前の悪を決して許さないことを

 「それなら良かった」

その瞬間、言葉を発した悪魔の首が宙を舞う。

 「なっ!?」

いつの間にか一誠の手には斬魄刀が握られていた。
  
悪魔達はしばらく固まっているとようやく状況を理解したのか
 
 「なにをしやがる!このクソガキ!!」

そう言い俺に向けて一斉に殺気を向ける、しかし

 「優しいなぁ、氷輪丸と比べるとなんて優しい殺気なんだ」
 「なんだとっ!」

ただの人間が自分たちの殺気に反応しないことがよっぽど驚いたのか悪魔達は一人残らず驚愕するが次の瞬間その感情は怒りに変わる

 「まさか、この程度の殺気に恐怖すると思っていたの」
 「調子に乗るなよ、人間風情が!!!」
 
悪魔達は手に魔法陣を展開すると俺に向けて一斉に放ってくる。

ドォォォォン

魔法がぶつかり俺を中心に土煙が舞う

 「ハハハハ、人間風情が俺達に逆らうからこんな目にあうんだ」
 「何で、彼をころしたの!!」
 「人間の分際で俺達悪魔に逆らったからだ」
 「なに、俺を死んだ事にしてやがる」

土煙がはれると、そこには無傷で立つ一誠の姿があった。

 「何で」
 「何でお前が生きている何て当たり前な事を聞くなよ、俺があの程度の威力で死ぬはずがないだろう」
 「殺せ、あいつを殺せぇーー!!」

その言葉により悪魔たちは炎や水や風や土や雷などの様々な魔法を俺に向けて放つ。

それを俺はすべてを軽々と避ける。そして俺は女の悪魔の前にたつと

 「大丈夫だ、すぐに終わらせてやる」

俺は女の悪魔を安心させるためそう言う。しかし、それを侮辱だと思ったのか
 「終わらせるだと、俺たちの攻撃をよけた程度で調子にのるなよ!」

俺は一本の斬魄刀を抜くと始解を使う為の解号を唱える

    《霜天に坐せ 氷輪丸》

その瞬間、俺達の周りは雪景色に変わる。  
その規模に悪魔達は全員が驚愕する後ろにいる女の悪魔ですら驚いている

 「貴様なんだこの力は!!」
 「教える訳がないだろう」
 「ふっ、まあいい、それだけの力を使えばもう貴様は限界だろう」

こいつはなにを言ってるんだ、力を使う?何を的外れな事を言ってるんだ?

まさか、始解の余波を技と勘違いしたのかおいおい、これで技を使えばどうする気だよ今のとは比べるのもおこがましい程強いぞ。

 「クックックどうした何もせんならこちらからいくぞ」

俺に向けて一斉に魔法が飛んでくる。ここで避けるのは簡単だが避ければ後ろの子に当たるんだよな、俺は魔法に向けて氷輪丸を軽く振るとすべての魔法が凍りつく。

 「な、なぜ貴様が動ける力を使い果たしたんじゃあないのか」
 「いつ俺が力を使い果たしたなんて言ったんだよ」

的外れな事を言う悪魔に対し俺はそう言う
 「しかし」
それでも何かを言おうとする悪魔に対して俺は氷輪丸の切っ先を向け
 「もう黙れよ」
氷輪丸の力を解放する。すると氷輪丸の切っ先から特大の氷の龍が放出される。その龍は悪魔達を飲み込んでも力は衰えないまま近くの山に当たりその山をまるまる氷付けにした。

 「大丈夫だったか」
俺は後ろにいる女の悪魔に聞く
 「あっは、はい」
 「それは良かった、なら俺はこれで」

そう言い俺はここから去ろうとすると

 「待ってください!あなたの名前を教えて下さい」
後ろから女の悪魔がそう言うので俺は

 「一誠、俺は赤龍帝兵藤 一誠だ。お前の名前は」
 「ソーナ、ソーナ・シトリーです」
 「そうか、いい名前だ」
そう言い残し俺はそこから素早く姿を消す

 「彼が今代の赤龍帝一誠、兵藤 一誠」

ソーナは頭の中で何度もその名前を繰り返し絶対に忘れないようにする。





一誠はそこから離れながら

 「あれがソーナか、いきなり原作メンバーに会うとは思わなかった。それに、なんだよ、いい名前だって完全にナルシストだって思われたに違いないよ」
後悔していた。
 
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