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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第二十一話 角田大尉!作者は競馬はしない!!その十三

「やっぱり卑怯じゃねえか!」
「二度と競馬するな!」
「スポーツ止めろ!」
「神聖な競馬場にマキビシなんぞ撒くな!」
「馬に蹴られて死ね!」
「だからいつも言ってるだろ!」
「勝てばいいんだよ勝てば!」 
 今回も言い返す二人だった。
「篠田麻里子さんの写真と動画が俺達を待ってるぜ!」
「どうだ、羨ましいだろ!」
「そうだろ、それじゃあな!」
「楽しんで来るぜ!」
 こう言って帰ろうとする、しかし。 
 競馬場を出たところでだ、その出口に。
 観衆の人達に馬の団体がいてだった、その彼等がまた言う。
「ここで成敗してやる!」
「天に替わりて不義を討つ!」
「競馬場にマキビシ撒いた罪は重いぞ!」
「馬に蹴られて死ね!」 
 そして実際にだった。
 馬のうちの一頭が前に出て来た、見れば世紀末覇者か天下一の傾奇者が乗る様な馬がぬっと出て来た。
「何だよこの馬!」
「全高五十メートルはあるぞ!」
「原哲夫さんの漫画って時々キャラが急に巨大化するけれどな!」
「この馬もかよ!」
「でかいにも程があるぞ!」
「円谷プロの怪獣かよ!」 
 その怪獣の様な馬がだった。
 二人に尻を向けて即座にだった。
 蹴飛ばした、誰もがそれを見て喝采した。
「悪は滅んだ!」
「遥か彼方に吹き飛ばされたぜ!」
「あの方向はギリシアの聖域だな!」
 何処かの烏座の聖闘士の様にだ。
「多分死んだぜ!」
「本当に死ね!」
「二度と出て来るな!」
「これで次回から主役交代!」
「まだ主役誰か決まってない!」
 作者も決めていない。
「しかし何はともあれ悪は消えた!」
「万歳三唱だ!」
「やった!やったぞ!」
「白王号万歳!」 
 馬の名前が今決まった、しかしだった。
 遥か彼方、空の向こうに消え去った二人がだ、一瞬にしてだった。
 その場に戻った、そして言うのだった。
「誰が消えるか!」
「俺達は不死身なんだよ!」
「DT捨ててハーレム持って百歳まで女の子達とウハウハやるまで死ねるか!」
「これ位で死ぬ俺達だと思うか!」
「うわっ、しぶとい!」
「遥か彼方に吹き飛ばされたので瞬時に戻って来たぞ!」
 しかも一瞬でだ。
「どうやって戻って来た!」
「御前等さっきの一撃でギリシアまで行ったんじゃないのか!」
「何で瞬時に戻って来られるんだ!」
「それ自体おかしいだろ!」
「うるせえ!この作品はそんな常識通じないんだよ!」
「作者がそんなこと一切考えてないからな!」 
 そうした作品であるのだ。
「だからいいんだよ!」
「ついでに言えば俺達ワープしたんだよ!」
「空中で吹き飛ばされてる間にな!」
「これでわかったか!」
「くそっ、生き残りやがったか!」
「折角路線変更だと思ったのによ」
 作品中のモブの人達ですら願うことだった。
「残念だよ」
「折角人気の出る美少女ものになるかって思ったら」
「それがなくなるなんてな」
「この作品不人気なままか」
「このままだと打ち切りだな」
「だから不吉なこと言うなよ」
「打ち切りになってたまるか」
 二人が一番聞きたくない言葉である。 
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