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転生した死神

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第6話

 「へ」

その声は、かろうじて聞き取れる程小さな声にもかかわらずその部屋には、不気味な程よく響いた。

 「やっと、帰ってきたか貴様が遅すぎるから貴様の両親を殺してしまったではないか」

ソファーに座ってる男はそう言った。

その男は、背中から漆黒の翼をはやしていた。そして理解したこの男は堕天使であり俺の両親を殺したことを。

だが、なぜこんな奴がここにいる、原作にこんな出来事は存在しなかった。
 
 「俺のような奴がなぜ、ここにいるか考えているな」

俺の考えを読んだように堕天使の男はそう言った。

 「簡単なことだ。俺は戦争がおこしたくてなぁ、そのための駒を探している所に強い力の解放を感じてな、そいつの気配が一番強く残っているここで待ち伏せていたわけだ」

なぜだ!!原作では、赤龍帝の力がきずかれるのは高校に入った後の筈だ、それなのに何故いま奴がここにいる、奴は力の解放といっていた。

そうだ、俺は今日、赤龍帝の力意外の力を解放した。

俺は朱璃さん達を助けるためたに、斬魄刀を解放した。

なら、それなら、父さんと母さんが死んでるのは
 
 「つまり、この二人が死んでいるのは」

やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、分かっている。だが、ここでこいつにこの先の言葉を言わせてしまえば俺は、 

 「貴様のせいだ」

その言葉を聞いた瞬間、俺の中で何かが壊れた(バキンッ)
 「ウァァァァァァァァーーー」

俺は、また奪われるのか?

 「ウァァァァーーー」
 
前世では、自由を奪われた。

次は、何も奪わせないと、失わないと決めたのに家族を奪われた。

 「ウァァーーー」

何故、俺が奪われないといけない。

俺は大切なものを奪われたくない。
ならば、どうする。

俺は大切なものをなくしたくない。
ならば、どうする。

奪えばいい。俺から何かを奪おうとするなら、そいつからすべてを奪い尽くせ!!

壊せばいい。俺から何かをなくそうとするなら、なくす前にそいつのすべてを壊し尽くせ!!

心の中にドス黒い何かが渦巻く。

俺の目の前に父さんと母さんが血を流しながら倒れている。
ナゼダ?

目の前の堕天使が殺したから。

なら何故、俺の家族を奪ったのにこいつはヘラヘラ笑っている。

フザケルナ!!コイツだけは絶対に俺が

 








       「コロス」


ズドオオオオオオオオオオオンッッ!!

その瞬間、一誠は赤いオーラに包まれる。

一誠が自分の腕をみるとそこには赤い籠手が展開されていた。

 「なっ!!神器持ちだと」

堕天使は驚いた表情をすると、すぐに不気味な笑みを浮かべる。

 「謎の力に神器面白い!貴様、俺と来るのなら命だけは助けてやる。だが、来ないというなら」

光の槍を両手にだしながら、そう聞いてくる。

一緒に来るなら命だけは助けてやるだと、父さんと母さんを殺したくせに。

 「フッザケンナァァァーーーーー」

 『Boost』

その音と共に体が軽くなる。俺は斬魄刀をだし、堕天使に突っ込む

 カキンッ

俺の突進を堕天使は軽く光の槍を傾けるだけで受け止めると

 「この程度か?」

心底ガッカリした様子で肩を落とす堕天使を見た瞬間、俺の血が熱くなるのが分かった。

 「マダダァーーー」

 『Boost』

     《隠せ 霧時雨》

俺は自分の斬魄刀を解放した
その瞬間、俺を中心に霧が出現する。

 「小賢しい!!」

堕天使は手を横に振り霧を吹き飛ばそうとする。だが

 「無駄だぁーー」
 「気配がよめないだと!」

俺は堕天使の背後から渾身の一撃を放つ

カキンッ、当たったと確信していた一撃は無情にも堕天使の光の槍に拒まれる。

 「ば、バカなっ!」

気配は読めていない筈だ、なのになぜ俺の攻撃が読めた

 「なぜ、防がれたか不思議か」

堕天使は笑みを浮かべながら俺に言う

 「教えてやろう、貴様の力は確かに協力だ。気配が一切読めなくなるんだからな」

その通りだ、霧時雨は俺の気配を完全に絶つ、仙術ですら探ることは出来ない筈だ。なのになぜ防がれた

 「だが、お前が弱すぎるためか刀を振る音が聞こえてからでも防御が十分に間に合う」

クソ!!その通りだ今の俺なんて精々運動神経がいい一般人程度の力しかない。

ああ、分かるいや、分かっていた俺じゃあコイツには勝てない


だけど、両親を殺したコイツに一太刀は入れてやる!!
 
 「なあ、そこにいるんだろ、赤龍帝ドライグ」

俺は自分の腕に展開されている籠手に話しかける

 「今の俺じゃあ弱すぎて目の前の堕天使には一撃もあてられねえ」

 『Boost』

 「だから、俺に力を貸してくれ、あの堕天使に一太刀入れる力を」

 『Boost』

 「よこせ!俺に力をよこせーーー!!」

 『Boost』『Boost』『Boost』『Boost』

 「クハハハハ、その力貴様、面白い面白いぞ」

俺は倍化した力で堕天使に近付くと真上から斬魄刀を振り下ろす。

堕天使はそれを光の槍を重ね防ごうとする

 「ウォォォォォーー」バキンッ




先に限界が来たのは堕天使の槍だった。そして俺は勢いに任せそのまま斬魄刀を振り下ろす。ザシュ

 「グァァァァーー、貴様ァァァよくもこの俺の翼をぉぉぉぉぉ」

俺の一撃5対10枚の翼のうち一本を斬り飛ばした。

 「コロス、コロス、コロス、殺してやる」

そういい堕天使は俺に光の槍を出しながら突撃してくる。

しかし、倍化の影響で俺は動けない。死を覚悟したとき(ピカッ)俺の目の前を光が通過する。

そして、漆黒の翼をとじながらバラキエルさんが俺の前に降り立つ。

そして、周囲を見渡すと

 「コカビエル!!貴様ここで何をしている!!!」
 「貴様、バラキエルそこをどけそいつだけは確実に殺す」
 「一誠くんを殺すのなら、私が相手になろう」バチバチ

手に雷光をだしながらコカビエルにそう言う。

 「チッ、今日の所は退こう」
 「まて、逃がすか」

ここで逃がせば親の仇が

 「やめなさい、一誠くん!」

俺を押さえながらバラキエルさんはそう言う。

 「バラキエルさん、はなしてくださいあいつだけは絶対に」
 「くっ!仕方がない、許してくれよ一誠くん」

その声と同時に俺は首に衝撃を受け意識を手放した。

Sideバラキエル

私が一誠くんを気絶させると

 「バラキエルなぜそいつを庇う」
 「彼は私の家族の命の恩人だからね」
 「だが、バラキエル俺はいつかそいつを殺すぞ」
 
そう言い残すとコカビエルは飛んで帰った

 「さぁ、私も帰るか」
そして周りを見渡すと一誠くんの両親らしき人の死体が目に映る。
  
 「すまない!私がもう少しはやく来ていれば、せめてこれぐらいは」

私は二人の死体を燃やすと一誠くんを抱えて帰った。

Side out


俺は目が覚めると目の前には身に覚えのある天井があった。

 「なんで、俺はここに」

そのとき、頭の中に両親の死体がうつる。

 「そうか、俺はまた失ったのか」

俺は心の整理をすると姫島神社を後にした

 「ここに居れば、俺はまた大切なものを失うかもしれないだから、俺はここにいてはいけない」

蘇るのは、この3ヶ月の間の姫島神社での思い出。そして、気がつくと俺は涙をながしでいた

 「よし!!」

涙を拭くと、心を入れ替える。

 「とりあえず、旅に出ようお金ははぐれ悪魔を狩ればいいだろう」


俺が帰って来るのは今から5年後、高校入学だ!

 「よし!!行くか」


 


 
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