ハイスクールD×D大和の不死鳥
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28決戦前
前書き
すみません、今日は区切りが悪くなるので一話のみです
◇いのり
私達7人が食事を終え、ヤマトが片付けを終えてソファーでくつろいでいるとリアスさんが慌てた顔で転移してきた。
「あら、リアスさん………て、イリナ!?どうしたの!?」
「コカビエルよ、わざわざ私の所に来たのよ。イリナさんの聖剣を持ってね。それとコカビエルは駒王学園で一暴れするつもりよ。来てもらえないかしら?」
そんなの決まってる…
「わかった。私は行く……」
「いのりが行くなら私も行くわ」
「私も行きます!」
「もちろん、私も!」
一応グレモリー眷属の私達全員行くことになった。
「待って、私も行くわ。いのりだけに行かせるわけには行かないわ。それに、イリナとは仲間だわ。仲間が傷つけられたものほっとけないわ」
「私も行きたいけど………私は戦えないし……」
ツグミは元々頭脳戦………裏で私達をサポートしてくれてたけど戦闘はできない……どうしよう?
私は困ったようにヤマトを見る
「ツグミさんこれ使って、多分ツグミさんなら使いこなせると思うよ」
ヤマトはツグミに首飾りを渡す
「それは、デバイスの待機状態で、『セットアップ』と言えば起動するよ。それじゃあ急がないとね。僕が全員転移させるから動かないでね」
ヤマトは私達を一斉に転移させてくれた。
駒王学園前
「リアス先輩。今、学園を大きな結界で覆っています。よほどのことがない限り、外に被害は出ません」
会長の連絡によって召集された匙君は部長に現状を報告してくれた。
「これは被害を最小限に抑えるためのものです、正直に言うと、コカビエルが本気になれば学園だけでなく、この地方都市そのものが崩壊します」
現状報告は、匙君から生徒会長にバトンタッチされる。会長の冷静な声音の中に、怒りが混じっているのは気のせいではないだろう。
「私と眷属はそれぞれの配置について、結界を貼り続けます。できるだけ被害を最小限に抑えたいものですから……。学園が傷付くのは耐え難いものですが、堕天使の幹部が動いた以上、堪えなければならないでしょうね」
「安心しろ、新校舎には俺が結界をはる」
ヤマトが今回サポートとして参加してくれるらしい。これは、心強い…
「あの、あなたは?」
「自己紹介がまだだったな。俺はヤマト。真名、いのり、アーシア、祭の父親代わりをしている。強さ保証する。」
「そうですか…」
会長は少しほっとしていた
「ありがとう、ソーナ。後は私たちがなんとかするわ」
「リアス。相手はケタ違いの化け物ですよ?ーー確実に負けるわ。今からでも遅くはない。あなたのお兄様に連絡をーー」
「あなただって、お姉様を呼ばなかったじゃない」
「それは、そうですが……」
まあ、呼ばないのは仕方ない…特に会長のお姉さん、あれはひどい…
「既にサーゼクス様に打診しましたわ」
そこにはいつもより真剣な表情をした朱乃さんがいた。
「朱乃!あなた、何を勝手に……!」
「リアス、あなたがサーゼクス様にご迷惑をおかけしたくないのは分かるわ。けれど、相手は堕天使の幹部。幹部がきた以上、あなた個人で解決できる遥かに超えているわ。ーー魔王様の力を借りましょう」
リアスさんは何か言いたげな様子だったけど、朱乃さんの言葉に一理あると判断したらしく、大きな息を吐いてから静かに頷いた。
それを確認して、朱乃さんはいつものニコニコフェイスになる。
「ご承諾ありがとうございます、部長。サーゼクス様の加勢が到着するのは一時間後だそうです」
「一時間……。分かりました。その間、私たちは名と誇りにかけて、結界を張り続けてみせます」
朱乃さんから到着時刻を聞いた会長はメガネを上げると、決意が満ちた表情で学園を見据える。リアスさんは私たち眷属の方に身体を向けーー闘志が満ちている瞳を見せる。
「……さて、私の下僕悪魔たち。私たちはオフェンスよ。結界内の学園に飛び込んで、コカビエルの注意を引くわ。今までとは違って厳しい死戦となるでしょう。……それでも、死ぬことは許さない!全員生きて帰って、あの学園に通うわよ!」
「「「はい!」」」
「俺から言うことは一つだ。全力をだせ。サポートは何でもしてやる!」
「「「「はい!(ええ!)(うん!)」」」」
「わかってるわ」
「私もがんばるよ!」
みんながみんな気合いを入れる。
待っててコカビエル……確実に仕留める!
続く
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