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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第二十一話 角田大尉!作者は競馬はしない!!その八

「角田大尉、よく来てくれたでごわす」
「お呼び頂き有り難うございます」
 角田は敬礼で応えた、空軍衆の青い軍服がよく似合っている。
「この度はですね」
「そうでごわす、出陣前の式でごわす」
「勝ち栗等を食し」
「そして連歌会をするでごわす」
「私もまた」
「戦うのは大尉でごわす」
 それならばというのだ。
「是非にでごわす」
「それでは」
「今回は馬術でごわすが」 
 席についた角田と四人で乾杯してからだ、西郷はまた言った。
「大尉は日帝衆一の乗り手」
「勝つ自信はあります」
「絶対にでごわすな」
「実力で負けている筈がありません」 
 角田は確かな声で言い切った。
「ですから」
「そうでごわすな、それでは」
「私が出陣した次の日からです」
 まさにその次の日からというのだ。
「我等は次の一歩を踏み出します」
「用意は既に出来ているでごわす」
「その一歩への」
「何時でも」
 それこそだ、日帝衆が勝ったその時にというのだ。
「半島再併合、そしてその統治」
「それがですね」
「用意は出来ているでごわす」
「では」
「大尉は勝利を頼むでごわす」
「私がジャスティスカイザーに勝ち日帝衆は新たな一歩を踏み出し」
「そして、でごわす」
 さらにあった日帝衆が目指しているものは。それは何かというと。
「そのジャスティスカイザーもでごわす」
「その性根を叩きなおし」
「我等の同志とするでごわす」
 これもまた日帝衆の目指すものであった。
「あの二人、確かに性根は腐りきっているでごわすが」
「その実力は確かです」
「我等と常に五分に戦っているでごわす」
 普通に光速で動き超人そのものの技巧を誇る彼等とだ。尚日帝衆のパワーは某超人漫画にして一億が普通である。 
 そしてジャスティスカイザーはだ、その彼等と常に互角に戦っているのだ。パワースーツの力を借りているにしても。
「その力を正義に使えば」
「最高の戦士となりますね」
「後は心だけでごわす」
 その腐りきった性根をどうするかだけだというのだ。
「実に捻じ曲がり腐敗の極みでごわすが」
「では私がです」
「勝って、でごわすな」
「性根を叩きなおしてみせましょう」 
 こう言ってだ、日高は出陣した。そうしてジャスティスカイザーと阪神競馬場で対峙した。二人はそこで自分の前に立つ日高に抗議した。
「おい、西郷のおっさんと散々言ってくれたそうだな!」
「俺達の性根が腐りきってるとかな!」
「それどういう意味だよ!」
「俺達の性根が何だってんだ!」
「俺達みたいな正義の戦士に言う言葉か!」
「謝罪しろ謝罪!」
 日高を指差し怒りの声で騒ぐ。
「謝罪と賠償として篠田麻里子さんのレア写真寄越せ!」
「ステージ映像でもいいぞ!」
「今度はあの人の写真集とDVDボーナスにしたからな!」
「だからその人の写真寄越せ!」
「俺達は心が広いからそれで許してやる!」
「感謝しろ、感謝!」
「うっさいわ、糞餓鬼共が!」
 観客席にいた腹巻をしていて角刈りで決めた髭の剃り跡が青々としている捻り鉢巻にどてらのおっさんが二人に怒りの空き缶攻撃を浴びせた。
 それからだ、こう言うのだった。 
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