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ドリトル先生と二本尻尾の猫

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第十幕その十二

「ここはね」
「それじゃあね」
「今度はね」
「そこに行って」
「それでかな」
「結構早いけれど」
 お昼にはというのです。
「僕達もね」
「食べようか」
「あとは」
 ここでチーチーがこんなことも言いました。
「三時になれば」
「うん、ティータイムだね」
「先生はそれがないとね」 
 もうそれこそというのです。
「駄目だからね」
「そう、その用意はね」
「出来てるの?」
「僕が持ってるよ」
 老馬がチーチーに答えました、見ればその背中にです。
 大きなバスケットボックスがあります、それに水筒もです。チーチーもその二つを見て納得して言いました。
「その中にだね」
「うん、今日のティーセットとね」
「お茶に使うお湯があるんだね」
「だからね」
 それで、というのです。
「安心していいよ」
「そのことは」
「トミーが持たせてくれたんだ」
 先生も目をにこやかにさせてお話します。
「日本のテーマパークには僕がいつも食べているみたいなティーセットがない場所も多いだろうって言ってね」
「日本人はイギリス人程ティーセットは食べないからね」
 ガブガブがこのことを指摘しました。
「おやつはあるけれど」
「おやつもいいけれどね」
 先生は実際こちらも嫌いではありません。
「ジャパニーズスタイルのティーセットも」
「先生最近そちらもお気に入りなのよね」
 ポリネシアも言います。
「実際に」
「うん、日本のお茶にね」
 紅茶と違ってです、この場合は。
「それで羊羹、お団子、お饅頭とかね」
「そうしたセットでね」
「食べることもいいけれど」
「今日はなのね」
「ケーキにシュークリーム、クッキーだよ」
 この三つがというのです。
「三段セットだよ、皆の分もあるよ」
「そうそう、ここでね」
「絶対に僕達のことを忘れないのがね」
「先生なんだよね」
「有り難いことに」
 動物の皆も先生のそのお言葉に笑顔になります。
「だから先生大好き」
「私達のこと絶対に忘れないから」
「だからね」
「いつも一緒にいたいんだよ」
「じゃあこれからね」
 先生はその皆にご自身も笑顔で応えます。
「スナックコーナーに行って」
「早いお昼をね」
「楽しもうね」
「そうしよう」
 勿論お二人に見付からない様にです、そうお話してでした。
 スナックコーナーに向かいました、そこでお昼を楽しむのでした。 
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