| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

詩集「棘」

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

Rain



心まで冷やすような
雨は誰の意も介さず
天空よりそぼ降っては
無闇に大地を叩いてる

想いにさえも降り頻り
凌ぐ木立を見付けられない
ずぶ濡れの心 優しさ擦れ
淋しさが…沁み込んでく…

Rain...恋しさが溢れる
君に触れたいと焦がれる
いつか消え逝く魂(ココロ)の叫びは
雨の中でこだまする…


想い冷やす長夏の雨
泣けない僕を嘲笑う
哀しい気持ち 無理をして
密かに抱いて 隠してる…

聞こえぬように君の名を
呟いては雨に消されてく
望みは虚しく 君はいなくて
鈍色の…雲だけが流れ…

Rain...愛しさが募って
君へと想い降り注げ
忘れられ逝く僕の想いを
君の心へと 届けたい…


冷たい蒼のターコイズ
そっと手のひらの中…包み込んで…


Rain...恋しさが溢れる
君に触れたいと焦がれる
穢れなく君を想う心は
いつか晴れ渡る…きっと…

空へと虹を架けてゆく…



 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧