ハイスクールD×D大和の不死鳥
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10楪姉妹とライザー
◇いのり
真名の言うとおり五分後に氷が溶けライザー・フェニックスが現れる。
瞬間的に凍らせたためか凍った認識も五分間閉じこめられていた記憶がないことに笑いをこらえるのに必死になった。
「いやー、リアスの『女王』が淹れてくれたお茶は美味しいものだな」
「痛み入りますわ」
ライザーは朱乃さんのお茶を褒めるが、朱乃さんはいつもの「あらあら」「うふふ」を付けなかった。
リアスさんが突如ソファーから立ち上がった。
「いい加減にして頂戴! ライザー、以前にも言った筈よ。私はあなたと結婚なんてしないわ」
リアスさんが啖呵を切った。
けど、ライザーはソファーに腰掛けたまま、そんなことはどこ吹く風という風に両手を広げた。
「ああ、リアス。それは以前にも聞いたが、君の御家事情は、そんな我侭が通用しないほど切羽詰まってると思うんだが?」
「家を潰すつもりなんてないわ! 婿養子だって迎え入れるつもり。けれど私は、私が認めたものと結婚するわ」
「先の戦争で激減した純血の悪魔を絶やさない為というのは、悪魔全体の問題でもある。君のお父様も、サーゼクス様も、未来の事を考えてこの縁談を決めたんだ」
「父も兄も一族の者も、皆急ぎすぎているのよ。当初の話では、私が人間界の大学を出るまでは自由にさせてくれるはずだったわ」
「そのとおり、君は基本自由だ。大学に行ったらいいし、下僕も好きにしたらいい。ただ、戦争を脱したとはいえ、天使や堕天使とはいまだ拮抗状態。小競り合いで跡取りを失い、御家断絶したなんて話もある。純血の上級悪魔の新生児が貴重なことは、君にだってわかるだろ?」
結局は政治的………いいことを言っては居るけどライザーが言っても価値はない
「新鋭の悪魔。キミの下僕みたいに人間からの転生悪魔が最近は幅を利かせているが、それじゃあ俺たちのような古い家系の上級悪魔の立場がない。力があるというだけで、転生悪魔を迎える旧家もある。
まあ、それはいいとしても、純血の悪魔を絶やすわけには行かない。俺とキミは選ばれたんだ。フェニックス家には兄がいるから問題ない。だが君の家は、兄君が家を出て、リアスしかグレモリー家を次ぐものはいない。キミは長く続いた家を潰すつもりなのか? この婚約には、悪魔の未来がかかってるんだ」
悪魔の未来………ぷっ、ライザーが言う悪魔の未来なら、リアスさんをあきらめて早く別の純血と結ばれればいいのに………居ないと思うけど…………
「ライザー……二度は言わないわよ。貴方とは結婚しない、ッ!」
部長が拒絶を口にした瞬間、ライザーは詰め寄って、部長の顎を掴んだ。
「……俺もな、リアス。フェニックス家の看板を背負ってきてるんだ。名前に泥を掛けられるわけにいかないんだ。こんな狭くてボロい人間界の建物なんかに来たくなかったしな。
俺はキミの下僕を全部燃やし尽くしてもキミを冥界に連れて帰るぞ」
殺気を放ちながらライザーの周辺に炎が駆け巡る。
ヤマトなら………殺るよね?
「〝凍り付け〟」
命令口調にで発した言葉でライザーの下半身まで凍りついた。
私が使ったのは日本の魔法に分類される〝言霊〟。
言霊は一言一言に魔力が帯びており、それが現実に起きる。
「貴様!何をした!」
何か吠えてるけどほっておこう。
「あなたこそ自分のおかれてる状況をわかてるの?グレモリー眷属に喧嘩を売ることがどんだけおかしいのかわからしたいところだけど、ここは、勝負と行きましょう。10日後、フェニックス眷属とグレモリー眷属でレーティングゲームをするの、そしてライザーが勝てばリアスと結婚。私達が勝てれば破談ってことでどうかしら?」
真名はグレイフィアさんに確認をとる
「かまいません。もとより、話し合いで成立しないばあいレーティングゲームでの決着になりますので…」
その後、ライザーが眷属出して自慢してたが強制転移で冥界に帰らせた。
続く
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