転生とらぶる
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マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0975話
『すまないね、アクセル。最近君達から潤沢に売って貰っている資源のおかげで、中国にあるハイヴの間引きは非常に順調に進められる予定だよ』
映像モニタに映しだされた崇継が、嬉しそうな笑みを浮かべてそう告げる。
まぁ、実際門世界からの資源はこの10日程度で大量に溜まっているからな。
エルベ藩王国の資源を採掘した数日後には、既に旧帝国領内の資源の採掘も始まった。
この素早い動きは純粋にシャドウミラーの技術もあるし、同時に量産型Wやメギロート、イルメヤといった非常に優れたマンパワーが存在しているのも大きな理由だ。メギロートやイルメヤは24時間働き続ける事が出来るし、それは量産型Wにしてもそう変わらない。
で、その資源の多くは、てこ入れ的な意味も含めて格安でマブラヴ世界に輸出してる訳だ。
そもそも、現在マブラヴ世界では色々な意味で資源が足りなくなっている。それは当然BETAに地球の多くを占領されているという理由もあるが、それ以外にも技術が爆発的に進歩しているというのが大きな理由だろう。
当然その技術の進歩は、MSを各国に配ったりしている俺達だったり、あるいは他の世界からの兵器やらなにやらをシャドウミラー経由で輸入している影響だったりもする。
その結果、高度な技術が大量にマブラヴ世界に入り込み、兵器の開発技術が飛躍的に進歩しつつあり……そして今の状況になっている訳だ。
当然日本で開発中の飛鳥計画に関しても、その技術の恩恵を得ている。
特に日本の場合はこのマブラヴ世界で最初にMSを譲渡されたという関係もあり、当然その方面の技術的な調査も進んでいるのだ。
もっとも、その試作機に関しても既に殆ど完成しているらしいが。
マブラヴ世界ではリニアガン・タンクやガン・ルゥといった兵器のおかげで、ハイヴ攻略は無理でもハイヴの外に出てきたBETAの相手に関してはもうそれ程怖いものではなくなっている。
まぁ、それはあくまでもマヴラヴ世界での認識でしかないんだが。
どうしたって必ず数十名、あるいは数百名規模の死者は毎回出ているのだから。
その辺の感覚が完全に麻痺しているマヴラヴ世界にしてみれば、その程度の犠牲は極少数という認識なんだろう。
「それは何よりだ。……で、余裕が出てきたから、ハイヴ攻略をってか?」
崇継の話の先を読み、そう尋ねる。
実際、それは図星だったのだろう。映像モニタに映し出されている崇継は笑みから苦笑へとその表情を変えている。
『そういう思いがないとは言えないね。恭子や、あるいは煌武院の姫君とも少し話したんだけど、やっぱり早い内に重慶ハイヴは落としておきたい。日本が中国を治める上で最も厄介な位置にあるハイヴだしね。あそこにハイヴがあるのは困るんだよ』
「そっちの言いたい事も分かるが、重慶ハイヴを攻略すると、今度は近くにフェイズ5のマンダレーハイヴが存在しているし、敦煌ハイヴも近くにあるのを思うと、かなり厳しいぞ?」
呟きつつも、敦煌ハイヴに思いを巡らせる。
正直、重慶ハイヴよりもこの敦煌ハイヴを攻略したいという思いが強い。
何しろオリジナルハイヴでもあるカシュガルハイヴの隣にあるハイヴなのだから、色々な意味でこの地域を押さえる為の楔になるだろう。
だが……この敦煌ハイヴを攻略すると、カシュガルハイヴ、ウランバートルハイヴ、重慶ハイヴのように、周辺にあるハイヴから一斉に奪還部隊が送られるのはほぼ間違いない。
現状でハイヴから派遣されてくる奪還部隊に対処するのはそう難しくなくても、それはあくまでBETAを派遣するのが1つのハイヴだからだ。
もしも一斉に複数のハイヴからBETAを派遣されてしまえば、幾ら何でも持ち堪える事は難しいだろう。
戦力的な意味もあるが、何よりも物資的な意味で。
シャドウミラーと違ってキブツがある訳でもないのだから、どうしても砲弾やら何やらは使えば枯渇する。それは当然の事なのだから。
その辺を考慮すると、やはり外側にあるハイヴから順々に攻略していった方がいいんだよな。
今俺が攻略するとするなら、鉄原ハイヴと同時期に作られたブラゴエスチェンスクハイヴだろうな。
ソ連にあるハイヴの中でも最も若く、それ故に敵の数もフェイズ3や4のハイヴに比べると少ない。
あるいはウランバートルハイヴ辺りも同じく若いハイヴで狙い目かもしれないが、こっちを占領してしまうとブラゴエスチェンスクハイヴと他のハイヴに挟まれる形となる。
もっとも、ソ連としてはアトリエが出来るまで育てるという考えもあるかもしれないが。
……いや、何だかんだでソ連の国内にはハイヴが大量に存在している。アトリエからG元素を入手するにしても、そっちから手に入れればいいだけか。今はかつての大国を現在の大国に戻すべく少しでも国土を取り戻したいと考えてもおかしくはない、か。
『アクセル?』
そんな風に考えていると、崇継の訝しげな視線が映像モニタ越しにこちらへと向けられる。
それに何でもないと首を振り、改めて重慶ハイヴに関して考えを巡らせる。
現在まだ国連の方からの依頼はされていないが、議論されているのはソ連と日本のハイヴ攻略作戦だ。で、どちらかと言えば日本が優勢。
まぁ、元々ソ連は国土の多くをBETAに奪われて国力が低下しているから、今の日本を相手にしてやり合えているというのが、そもそも凄いんだが。
さすがかつてアメリカと渡り合った国というべきか、今でも技術に関してはかなり高い水準だしな。特に戦術機の独自開発をしているという点では侮れないものがある。
……もっとも、その技術力に関しても俺達に対して行ってきた数々の行為が問題視されて距離を置かれているが。
だからこそ、日本、アメリカ、オーストラリア、そしてEUを含めたイギリスと違い、MSの譲渡も行われていない。
色々な意味でソ連という国は怪しいんだよ。特に俺達がハイヴ攻略をしようとする度にちょっかいを出してきているところか。
今まではちょっかいを出してきているとはいっても、実際に戦場に出てきたりはしていない。だが、このままソ連の要望通りにハイヴ攻略をした場合、何を仕掛けてくるか分かったものじゃないんだよな。
国力差や戦力差を考えればまずないと思うが、量産型W辺りを捕らえて実験材料とかにしかねない。そう思うのは俺だけだろうか。
それを考えれば、やっぱりまだ色々と繋がりのある日本がハイヴ攻略をするのに手を貸した方がいい、か。
「崇継、ハイヴ攻略に関してだが……一応、本当に一応だが、どこを攻略するのかという意見を纏めておいてくれ」
『……さっきと言ってる事が随分と違っているように思うけど?』
「まぁ、ソ連が妙に動くよりは日本の方が馴染みのある分いいと思ってな」
『そう言ってくれるのは嬉しいけど……後で反故にしたりはしないだろうね?』
「その辺に関しては、確約出来ない。取りあえず、という感じで考えてくれ」
さすがにこの辺は俺の一存だけじゃ決められない。ただ、その辺をエザリアとかに相談する事は出来る。
『まぁ、何もないよりは確かにアクセルからの後押しがあった方がいいのは事実だけど……そうだね、こちらとしても行動に移させて貰うよ。ただ今回はともかく、いずれはソ連の国内にあるハイヴに関しても攻略する必要が出てくると思うけど?』
「分かっている。ソ連の国内にあるハイヴにはフェイズ4や5がゴロゴロしてるからな。その辺を考えれば、そっちだけを放っておく訳にはいかない」
ただまぁ、出来ればこの世界の戦力だけでハイヴ攻略が可能になって、この世界の戦力に任せるというのがベストなんだよな。
……ああ、でもフェイズ5のハイヴが多いって事は、当然それだけアトリエやハイヴ内にあるG元素の量も多いって事になるのか。その辺を考えれば、いっそ俺達が攻め込んでG元素をこっちで多く入手した方が……
ただ、この世界のソ連はなぁ。もしもアトリエを見つけたのが自分達なら平気で量を誤魔化して、それが見つければトカゲの尻尾切りとかやりそうだ。
その辺を考えると、ソ連国内にあるハイヴ攻略を要望されたとしたら、アトリエの確保を最優先事項とする必要があるだろう。
あるいは、ソ連軍の部隊全てにメギロートやイルメヤを同行させるとか。
……まぁ、戦闘のドサクサに紛れて撃破されたとか言われる可能性もあるかもしれないけど、フォールド通信とかを使えば、そのドサクサ紛れも出来ない……か?
頭の中で素早くその辺を確認すると、最終的にはソ連にG元素を与えないようにするのが最良だと結論づける。
「そうだな、ソ連が妙な動きをしないように国連とかにもきちんと動いて貰う必要はあるだろうが、こちらとしてもG元素の確保という意味ではそれ程悪い選択肢じゃないかもしれないな」
そこまで言葉にし、言っておくがと崇継の方へと視線を向ける。
「俺達が日本に協力するのだって、当然無料って訳じゃないぞ? リヨンハイヴを攻略した時と同じように、相応の代金は貰う」
『G元素、か』
「ああ。特にグレイ・イレブンだな」
マブラヴ世界でも最も価値の高いグレイ・イレブンだが、シャドウミラーにとっても予備があって多すぎるという事はない。
何しろブラックホールエンジンの性能を上げる為の触媒なんだから、予備があれば在る程にこちらとしては助かる。
少なくてもG弾なんかで使い捨てにされるよりは数万倍マシだ。
それにブラックホールエンジン以外に関しても、重力制御技術に関してはシャドウミラーの得意分野だから、応用性は高い。
グレイ・シックスに関しても、魔法に関する親和性を考えるとあればあった方がいいG元素だが、こちらに関してはぶっちゃけマブラヴ世界でも未だに有効的な活用法が見つかっていないので、グレイ・イレブンに比べると確保するのは容易だ。
『シャドウミラーには色々な意味で世話になってるからね。ソ連に関しても、あまり無茶は言えないと思う』
「だろうな」
ソ連と距離を取っている俺達だが、BETAの死骸に関しての取引はソ連とも行っている。
いや、寧ろ国内に大量のハイヴがあるソ連はその分BETAの死骸も多く、大口の取引相手だと言ってもいいだろう。
まぁ、BETAの死骸に関しては思い切りこっちが譲歩している取引なので、なければないでもいいんだが、それでもやっぱりあればあった方がいい。
ソ連にしても、最初はそっちの線からこっちを探ろうとしていた気配があるが……何しろ、BETAの死骸を受け取るのはオーストラリアの洋上にある小島だからな。そこで受け取った死体を、シャドウミラーのメンバーが基地に運び入れるという形である以上、スパイの類をこちらに派遣するのも難しい。
正直、妙に反抗的でなかったりすれば、ソ連というのは技術力もあって統制の効いた軍隊も持っていて、色々な意味で有望な国だったんだけどな。
いや、有望な国だからこそ、俺達に対してちょっかいを掛けてきているのか。
『とにかくシャドウミラーの要望は分かった。こちらでも対応出来るように動かせて貰うよ』
そこまで告げると、ふと興味深げに崇継の視線がこちらに向けられる。
『恭子辺りがそろそろアクセルと会いたいみたいな事を言ってたけど、こっちに顔を出すような暇はないかな? 私としても、アクセルのように気を遣わなくてもいい相手と過ごす日々は嬉しいんだが』
「……そう言えば、確かに最近恭子とは顔を合わせてなかったな」
以前は崇継が俺と恭子をくっつけようとしているのかと思っていた。勿論政治的な意味でだ。
だが、最近ではどちらかというと政治的な云々よりも、戸惑っている恭子を見るのが楽しいという崇継の悪戯心が主なのだと理解出来るようになってきた。
それを思えば……ああ、いや。そうだな。
「去年花見をした場所、もうすぐ桜がいい具合になるんじゃないか? 今度、また花見をするというのはありかもしれないな」
『なるほど、確かに二条城の桜はそろそろ見頃だ。分かった、こっちで恭子と時間を合わせてみるよ。そっちで時間が出来たら連絡してくれ』
「ああ、日本の桜は幾ら見ても飽きないからな」
『へぇ、桜に心惹かれる人は多いけど、そこまで気に入るというのは珍しいね』
「そうか?」
まぁ、この辺は生前の影響もあるんだろう。
ともあれ、近いうちに花見をするということで話は決まり、それから30分程話をしてから通信を切るのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:290
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
???
撃墜数:1167
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