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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第二十話 日高大尉!居合もやるぜ!!その二

「卑怯に対して正々堂々ですか」
「私達も見習わないと」
「鑑としなければ」
「人生のお手本に」
「そしてジャスティスカイザーの二人は反面教師にして」
 二人についてはこう言うのだった。
「ああならない様にして生きましょう」
「子供達にもああいった人間にはなるなって教えて」
「やっていきましょう」
「こいつ等何処まで好き勝手言ってくれるんだ」
「いい加減にしろよ」
 二人はその言葉を聞いてまだ怒っている。
「ったくよ、世の中間違ってぜ」
「神もほ仏もないのかよ」
「俺達みたいな正義に何言うんだ」
「誰が反面教師だ、誰が」
「お手本って言え、そこは」
「言う言葉が違うんだよ」
 あくまでこう言う二人だった。
「神様仏様ジャスティスカイザー様とかな」
「そんな風に言えってんだよ」 
 稲尾和久かバースの様に応援しろというのだ。
「それでプレゼントに囲まれてな」
「可愛い女の子達に囲まれてだよ」
「美味い酒と美味いものは飲み放題食い放題」
「酒池肉林の生活を送るんだよ」
 酒の池に肉の林、これは女の話ではなく美酒美食の話だ。このことを履き違えている人は案外多い様である。
「ったくよ、俺達はヒーローだぜ」
「そのヒーローをぞんざいな扱いするな」
「そもそも何で俺達こんなに人気ないんだ?」
「嫌われ過ぎだろ」
 自分達を客観視することはない二人だった。
「誰も傷つけてねえぞ、無関係な人は」
「ついでに言うと誰も殺してないぜ」
「この作品犠牲者ゼロだぞ、ゼロ」
「俺達は誰も殺してないんだよ」
 このことは事実だ、この作品は誰も死なない作品だ。そして何かが常に壊れていく作品でもない。リヒャルト=シュトラウスの薔薇の騎士とはそこが違う。
「それで何でなんだよ」
「ここまで嫌われるんだよ」
「原理主義者のテロリストより嫌われてるじゃねえか」
「全世界でな」
「これは何とかしないとな」
「ああ、いい加減な」
 尚武は尚智のその言葉に応えた。
「ここは人気向上を目指すか」
「俺達の長所をアピールしてな」
「じゃあ兄貴具体的にはどうするんだ?」
 尚武は尚智に真剣な顔で問うた。
「一体」
「これはあれだろ」
「あれ?」
「サイトを立ち上げてな」
 宣伝のそれをだ。
「それでツイッターとかブログもやって」
「ああ、ネットか」
「それでな」
 それに加えて、というのだ。
「人の多い場所でビラ配りだよ」
「それか」
「地道にやってこその人気なんだよ」
 この辺りは演歌歌手も同じだ、むしろ演歌歌手こそがそうしたことをしないと売れない。演歌歌手も厳しいのだ。
「それでどうだ」
「いいな、じゃあな」 
 尚武も尚智のその言葉に頷いた。
「やろうぜ」
「それじゃあな」
 こう話してだ、実際にだった。
 二人は変身してから大阪駅の前で自分達の長所を書いたビラを配った、そうして拡声器で高らかに言うのだった。
「俺達を応援しろ!」
「俺達の素晴らしさを知れ!」
「俺達がどれだけ凄いかな!」
「教えてやるぜ!」
「やかましいわこの屑共!」 
 だがその二人にだ、着物のご老人熊田さん(モブです)がステッキで殴って来た。 
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