戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第二十話 日高大尉!居合もやるぜ!!その一
戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第二十話 日高大尉!居合もやるぜ!!
テレビでだ、髪の毛が薄くなっている経済学者がジャスティスカイザーについてこんなことをのたまっていた。
「経済学者の私からしましても」
「彼等は、ですよね」
「困りますよね」
「彼等は経済には関係ないです」
そもそも関係ある方がおかしい、二人は一介のヒーロー達に過ぎないからだ・
「ただ、それでも」
「彼等の行いは、ですよね」
「最低ですよね」
番組の司会役の男女二人のアナウンサー達も眉を顰めさせている。
「人間として」
「もうあってはならない位に」
「それこそ仏像盗まれても気にするなって言ったキャスター並に」
「あってはならないですよね」
「はい、あのレベルで最低です」
経済学者も言い切る、今この人の名前は沖田和明さんに決まった。とりあえず思いついた名前なので誰がモデルでもない。
その沖田さんがだ、二人についてさらに言った。
「経済以外に倫理の問題です」
「本当にそうですね」
「早く負けて欲しいですね」
「私その時の為にワイン用意してます」
「私もです」
二人の敗北を祝って飲む酒である。
「かなりの人がそうしてると思いますと」
「あの二人が負けたら祝賀会開きますよ」
「その時を待ってます」
「いや、心から」
「期待してるんですよ」
「そうした意味では、ですね」
沖田さんもここでこう言う。
「彼等は経済的な影響があります」
「負けた時の祝賀会ですね」
「その時の経済効果ですね」
「何とその際の経済効果は日本だけで一兆円とのことです」
「一兆ですか、それは凄いですね」
「阪神の優勝の時以上ですね」
「世界ですと二十兆です」
その敗北祝賀会でだ。
「それだけの効果があります」
「それは是非負けて欲しいですね」
「そうなりますと」
「やっぱり二十兆大きいですよ」
「それだけお金が動くとなると」
「私もそう思います」
沖田さんも強い声で言う。
「ですからここは」
「はい、ジャスティスカイザーの敗北を願いましょう」
「心から」
「うっせえ禿!」
「その残り少ない髪の毛全部抜くぞ!」
放送を聞いていた二人は中指を立てて画面の中の沖田さんに言い返した、勿論返事が返って来ることは絶対にない。
「何が負けて欲しいだ!」
「二十兆が何だ!」
「何だってんだ!」
「俺達がj負けるか!」
「正義が負けるか!」
「何があろうともな!」
二人はまだ自分達を正義と言う、だが。
テレビではだ、さらに言っていた。
「いや、日帝衆の方々はいつも大変です」
「はい、あんな卑怯な連中の相手をして」
「正々堂々ですからね」
「そうして戦われて」
「お疲れ様です」
日帝衆に対してはあくまで優しいのだった。
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