リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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第百六十二話 災厄粉砕
前書き
マグナモンXに進化を遂げたブイモン。
ベルゼブモン、カイゼルグレイモン、ラピッドモンの決死の時間稼ぎにより遂にX進化を遂げたマグナモンX。
マグナモンXとディアボロモン・ルインモードの最終決戦が始まろうとしている。
マグナモンX[………]
ディアボロモン・RM[………]
マグナモンXとディアボロモン・ルインモードの無言の睨み合いが続く。
辺りは、ただならぬ雰囲気に包まれている。
そして。
マグナモンX[行くぞ!!]
一瞬でマグナモンXの姿が消えた。
ディアボロモン・ルインモードもマグナモンXに続くように消えた。
賢「速い!!?」
ルカ「…別次元の戦いですね……」
賢とルカですら捉えきれない戦い。
今の2人に出来るのは邪魔にならないように避難すること。
マグナモンXとディアボロモン・ルインモードが激突する。
目に見えないスピードで、両者の激しい拳と蹴りの激突。
両者一歩も譲らない激しく交える拳と拳。
両者の激突は、空間すら歪ませるほど。
凄まじいスピードでの回避、攻撃、回避、攻撃…まさに頂上決戦の激突である。
マグナモンX[でやああああ!!]
ディアボロモン・RM[ギシャアアアアアアア!!!!]
マグナモンXとディアボロモン・ルインモードが強く激突し、両者共に地面に着地する。
マグナモンX[…………]
ディアボロモン・RM[ギ…ッ]
ギラリとマグナモンXを睨みつけるディアボロモン・ルインモード。
マグナモンX[終わりだ。何もかもな!!]
凄まじい速度で移動するとディアボロモン・ルインモードの側頭部に強烈な蹴りを入れる。
マグナモンX[おおおおお!!!!]
凄まじい威力を伴った拳の連打がディアボロモン・ルインモードに叩きつけられる。
ディアボロモン・RM[ギィイイイイ!!]
ディアボロモン・ルインモードはマグナモンXの攻撃を防御するが、それでもあまりの重い攻撃にダメージを負う。
マグナモンX[マグナムパンチ!!]
ディアボロモン・RM[ギッ!!]
マグナモンXの拳がディアボロモン・ルインモードの左頬に突き刺さる。
一旦、ディアボロモン・ルインモードはマグナモンXから距離を取る。
マグナモンX[流石にやるな、俺の攻撃を受けてその程度のダメージとは…俺もまだまだ特訓が足りないな…]
いくら未知なる強さを秘めたマグナモンXが相手とは言え、ダメージを負わされたことに苛立つディアボロモン・ルインモード。
マグナモンX[行くぞ!!!]
一瞬で距離を詰めると、ディアボロモン・ルインモードの顔面に拳が突き刺さる。
そのまま凄まじい速度で拳でラッシュ攻撃を加え、すれ違うように背後に回ると、強烈な回し蹴りを喰らわせた。
瓦礫を退かして立ち上がろうとした時、真上からプラズマ弾が放たれ、ディアボロモン・ルインモードに直撃する。
マグナモンX[ディアボロモン…お前は本当に大した奴だよ。ここまで俺達を追い詰めたのはキメラモンカオスに続いて2体目だ。]
ディアボロモン・RM[シャアアアアア!!]
瓦礫から凄まじい速度でマグナモンXに突っ込むディアボロモン・ルインモード。
マグナモンXは焦りもせずに拳を握り締めた。
そして…。
ディアボロモン・RM[…ギ…ガ……!?ガアァ…!!!?]
苦悶の表情を浮かべるディアボロモン・ルインモード。
マグナモンXはディアボロモン・ルインモードの腹部に渾身の鉄拳をぶち込み、貫いている。
マグナモンXの拳に腹を貫かれ、口から吐血するディアボロモン・ルインモードはゆっくりと後退りする。
ディアボロモン・RM[ギアアア…]
ディアボロモン・ルインモードはマグナモンXに向かってカタストロフィーカノンを連射して放つがマグナモンXのゴールドデジゾイドの鎧には傷一つ付かない。
マグナモンX[終わらせる。お前の2年前からの因縁もな!!]
マグナモンXは再びディアボロモン・ルインモードとの距離を詰めるとディアボロモン・ルインモードの身体に目に見えない超高速スピードでの凄まじいラッシュ攻撃をディアボロモン・ルインモードに一瞬のうちに浴びせる。
更に怯んだ隙に顔面に連続蹴りを叩きつける。
そして人差し指を向ける。
マグナモンX[終わりだ]
ディアボロモン・RM[ギアアアアアアア!!]
ディアボロモン・ルインモードは全てを賭けるつもりなのか、胸部の砲門に全エネルギーを込めている。
マグナモンXも指先に全エネルギーを集中している。
ディアボロモン・ルインモードの砲門からエネルギー弾が放たれた。
それはアーマゲモンの必殺技のアルティメットフレアの数倍近いエネルギーが込められていた。
マグナモンX[俺は…俺達は負けない!!消えてなくなれディアボロモン!!]
指先から放たれたビーム。
膨大なエネルギーが超圧縮された一筋の光線が、ディアボロモン・ルインモードのエネルギー弾を貫き、ディアボロモン・ルインモードに迫る。
そして着弾と同時に凄まじい大爆発が発生する。
多少付近にいた賢とルカは吹き飛ばされそうになるが、何とか踏ん張って見せた。
爆煙が晴れた大地に、大爆発の影響で出来たクレーターがくっきりと残っているだけで。
まさに塵ひとつ、煙ひとつ残さず完璧に、ディアボロモン・ルインモードは消滅した。
フレイモン[ふう…手間取りやがって…]
ロップモン[ブイモンと大輔とアインス…頑張ったね]
ワームモン[うん]
ルカ「やりましたね賢さん」
賢「そうだね」
その後、フェイト達が戻ってきて仲間達から満面の笑顔で“お疲れ様”という言葉を告げられる。
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