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魔法少女リリカルなのは〜破壊者DCD〜

作者:仮面
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StrikerS編
  第五話「ミッドチルダ後編」

 
前書き
五話目です。 

 
夏休み後半はミッドチルダにプール施設があるのでなのはとフェイトとはやてと俺の四人で向かっていた。
なのは達は、ワイワイ話しながら歩いていた。
俺はその後ろを歩いていたが、
(月影は俺を“次期首領”と言ってたし、奴等はこの世界で何をしようとしているんだ?)
と考えていると、
「翔君?」
「難しい顔してるよ?」
「どないしたんや?」
と三人は俺の顔を覗き込んでいた。
「悪りぃ、少し考えごとしてた。」
と言っていると施設につきお金を払って別れた。
俺は着替えてプールサイドで待っていた。
 直後、背後から「お待たせ~」と声が聞こえた。
 振り返ってみると、そこには水着姿の三人組が立っていた。
 なのははいつもどおりサイドポニーで白のビキニ、フェイトも普段どおりの髪型で黒のビキニを着ている。はやては短髪なので髪型については言わなくても分かるだろう。水着は水色のビキニだ。

「翔君、あんまじっと見られるとわたしらも恥ずかしいんやけど。」
「別に見てない。」
「またまた~、少し顔赤くなっとるで。」

 ニヤニヤしながら人の顔を覗き込んでくるはやて、計算しているのか、はたまた偶然なのか、彼女に視線を向けると胸の谷間まで視界に入ってしまう。
 いくら親しい間柄とはいえ、最低限度の異性意識は持っているのだ。また付き合いが長いだけに年々女らしい体つきになっていくはやてに思うところもある。
「正直に言えば、二人はともかくわたしのはいくら見ても構わんよ。」
「お前……そんなに見てほしいのか?」
「当たり前やないか。何のために新しい水着買ったと……冗談、冗談やから。そんな三人で冷たい目で見るんはやめてほしいんやけど。」
とこんな感じで会話したりしながら、なのは達は浮き輪を借りて流れるプールに居た。
俺は、淵に座る足だけつけていると、いきなり引っ張られ流れるプールに引き込まれる。
「っ‼︎」

〜ドパン‼︎〜

水飛沫上がり俺は立ち上がり、
「ごほっ、ごほっ。」
少しむせる、くそ鼻に水が入った。
 と思った矢先、誰かに顔を軽く叩かれる感じに両手で挟まれた。意識を向けてみると、やや不機嫌になったはやて達の顔が見える。

「何難しい顔しとるん。せっかくみんなで遊びに来とるんやから楽しまなやろ。」
と言われた。
どうやら三人には心配をかけてしまったらしい。
俺は頭を掻きながら
はやてに足払いをかけてこかす。
突然やられたのではやてもすんごい勢いで水の中。
しばらくしてから出てくる。
「な、何すんねん‼︎」
「さっきの仕返しな?」
と泳いで逃げる。
「なのはちゃん、フェイトちゃん、追いかけるで‼︎」
と言って追いかけっこが始まったり、ウォータースライダーで滑ったり楽しんでいた。
夕方には、管理局に帰る道を歩いているはやてが、
「いや〜、遊んだ。」
「そうだね、今度はアルフ達も誘うよ。」
「そうだね。」
と会話が始まり俺は夕日を背景に三人をカメラで写真を撮る。


夏休みも終わり、学校が始まる。
なのは達は学校と魔導師の仕事の往復である。
俺が今いるのは、自宅で引っ越しの準備を進めていた。
なのは達や俺は自分が着きたい仕事に
着いた。
なのはは、「時空管理局本局武装隊航空戦技教導隊第5班」
フェイトは、「時空管理局本局執務官」
はやては、「時空管理局特別捜査官陸上警備隊104部隊指揮官研修」
だったりしている。
はやては研修中だが…
俺は、「陸上警備隊 特務対策課
補佐官」をしている。
ちなみに特務対策課とは最近できた部隊で、オーロラ事件のせいで各次元世界に影響が出ているためそれを防ぐための部隊である。
陸上と書いているがあまり関係なく、空、海や執務官などもいる。
たまに、なのは達と一緒に任務をすることがある。
前線部隊でもあるため俺は中学を退学し家はとりあえず親に連絡して、
母親だけが戻ってくる。
荷物をまとめていると、
学校には退学届けを出している。
〜ピンポーン〜
とインターホンが鳴り母親が対応してくれ俺は気にせずに荷物をまとめて居た。
ドタドタと複数の足音が聞こえ、部屋のドアが思い切り開け飛ばされる。
ドアを見てみると、なのは達やアリサとすずかまで来ていた。
「翔‼︎あんた、退学するってどういう事よ‼︎」
とアリサが言って来たので、とりあえず人数分の座布団を置きテーブルを囲み母親がジュースとお菓子を持ってきてくれたのでモニターを出しながら話し始める。
「まず、クロノさんから手紙が来たんだ、上奴等からの命令で俺を『特務対策課』に居させ見張るためらしい、クロノさんの所から何人かは派遣してくれるが大半は上の奴等からだろうってなわけらしい。」
「そんな、翔君を見張るなんて⁈」
「まぁ、原因は俺がオーロラ現象を起こす事が出来るからだろうな。」
となのはが言うが俺は納得している。
そんなこんなで説明して俺は荷物をまとめていく。アリサとすずかは習い事が、はやては夕飯の支度で帰るらしい。
なのはとフェイトは一緒に荷物をまとめるのを手伝ってくれた。
「いつ、出発なの翔君?」
「明日の朝一でクロノさんが迎えに来る。」
「私達、見送りに行くよ。」
とフェイトが言うとなのはも頷き
ようやく荷物のまとめが終わった。
なのは達も帰り、一息付いていると
母親が入って来た。
「翔、向こうでもがんばりなさい。」
と言ってくれた。




〜翌朝〜
荷物はクロノさんの部下の人に任せて俺は母親となのは達と話してい
た。
クロノさんに呼ばれて、
「じゃ、俺は一足先に向こうにいるからな。」
となのは達に言って地球を去った。
 
 

 
後書き
次回「大火災」 
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