リリカルクエスト
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74日目 ゆういちはまわりをかこまれた
あれから数日経ち、さっさと面倒事を済ませる為に病院に来てます。
悠一「って結論で 養子になる気は無いよ」
祖母「そうかい・・・ それを知ってもそう言えるかね?」
悠一「別に知りたくもないし 今まで通り身元引受人でいてくれるだけでいいと思ってる 婆さんの財産にも興味がない」
祖母「困ったねぇ 私の代で家系を潰すわけにはいかないしねぇ~」
チラチラ見んな!!
回りくどすぎるのは嫌いなのよ。
これで結論出たから、もうあんま関わるの止めとこって病室を出ようとしたら、
はやて「おば~ちゃん来たで~ お なんや 悠一君も来とったんか?」
はぁ・・・来なくていいのが来ちゃいましたよ。
祖母「あら いらっしゃい そうだわ はやてちゃん」
はやて「どないしたん?」
祖母「ギルに言っておくから うちの養子にならない?」
はやて「ん~ 私もおば~ちゃん好きやけど 伯父さんに悪いし・・・」
祖母「あら残念 いい案だと思ったのに」
はやて「なんや? 私がおばあちゃんとこの子にならな 困る事でもあるん?」
祖母「そうなのよ~ 実はね・・・・・」
はやてに耳打ちをして、どうせこの件で味方に付けようとしてんだろうけど、もう打ち切ったのでさっさと退散しよ。
はやて「ちょい待ちぃ~ 帰ろうとせんといて ホンマいけずやな~」
待っても、この話は平行線になるだろうから帰らせてくれよ。
はやて「なんや 不満そうな顔やな~ 家族は大切にせなあかんよって前も言ったやろ んで 悠一君はなんでおばあちゃんの子にならんのや? 私やったら 一人で居るよりも家族とおりたいと思うで」
それは自分だったらでしょ。
俺はそうは思わない。
悠一「その家族は 大切な事を隠したまま騙される様になるものなのか? 資産だの代々だので釣られるのは違うでしょ そう言うなら 君が婆さんの家族になってあげればいいよ」
祖母「その言い方 ホントあの子にそっくりね・・・ はやてちゃん ちょっと席を外して貰えるかい?」
はやて「わかった ほな 私は出とくわ」
何やら憤っているはやては病室を出ていき、
祖母「はぁ 今から唐突もない話になるから 心して聞きなさい・・・」
婆さんが言いたい事は、代々魔法使いの一族の家系で、かなり昔に地球とは違う世界から来たらしい。
んで、魔法が使える世界の自治組織に席を置いてるって言ってたけど、話の内容を聞く限りまんま時空管理局だわ。
俺の父親は、管理局内での発言力を保つ為に、故人の爺さんが上層部の親族同士で婚姻をさえようとした所で失踪。
地球人の母とそのまま結婚して、祖父母と魔法に関わらない生活を送ってたそうだ。
そして、婆さんは爺さんの代行って形で、役職に付いてるんだとさ。
祖母「これでわかったかい?」
跡目に困った婆さんは、絶縁していた息子の息子、つまり俺を思い出してその跡目にしようと画策中。
で? そんな糞みたいな職を貰ってもいらんのだけど・・・
つか、今更こんな設定とか可笑しくて笑うわ!
更に、信用させる為かちょっとした魔法を使ってたし。
俺が何も知らん子供なら、うまく乗せられてたかもしんない。
まぁ、そんな話を聞いた所で、管理局に良いイメージないから答えは変わらんのだがね。
悠一「それで? そんな下らない地位を守る為に 跡を継げと?」
祖母「下らないかい? でもね これは誰かを守る為でもあるんだよ?」
悠一「守る為?」
祖母「はやてちゃん あの子はね ある禁断の魔導書の影響で体を蝕まれているんだよ」
おもむろに、八神はやての事を話し出した。
俺が知ってる以上の情報はなかったが、交友のある管理局員からの依頼で、婆さんははやてを警護する為に入院してたみたいだ。
つか、その局員がはやての身元引受人で、ギル・グレアムって人でイギリス人だとさ。
祖母「そんな子達を 助けてあげたいと思わないかい?」
そう聞かれたら、本人の意志と関係なく、理不尽な目に遭ってる子は助けてやりたいとは思う。
だからと言って、俺が管理局の変なポストを継がないと出来ないかと言われたら、答えはNOだ。
祖母「それに ランク不明な魔導師の反応があってね そんな魔導師があの子を狙って来ると思わないかい?」
ゴメン。
多分ソレ、俺やシグナム達にファタリテ達だわ。
だけど、どれ位の地位かによるけど、考えようによっては管理局に入ってから内部改革推進出来るし、腐敗しきてたら内部告発で組織自体崩壊させる手もあるね。
それ以前に、DQ世界や箱庭のが問題だけどさ。
祖母「それを踏まえて 答えを聞かせてして頂戴」
まぁ、前に比べたら少しは検討の余地はあるから、みんなにも相談してみようと思うわ。
―――――
―――
―
話しが終わって、病室から出たら、
はやて「話終わったんか?」
まだ居たのか・・・
すずか「あ 杉田君」
もう、コイツ等が何でここにいるのか何も言うまい。
はやて「すずかちゃんは 悠一君と知り合いなん?」
すずか「うん クラスメートだよ」
アリサ「なんでアンタがここにいるのよ?」
はやて「ここの病室にいる人 悠一君のおば~ちゃんや 見舞いで来とるんよ な 悠一君」
フォローしてくれたので、それに頷き答える。
なのは「あれ? はやてちゃんのおばあちゃんじゃないの?」
はやて「ちゃうよ でも 私にとってもおば~ちゃんみたいなもんやからね ほな 話終わったなら 悠一君も私らと話せ~へん?」
なんでそうなる?
俺とじゃなく、友達であるすずか達と話をすればいいだろ。
その方が、有意義だと思うんだが・・・
ヴィータ「お はやて ここにいたのか? ・・・っげ しゅぎ田」
人の顔見て、げってなんだよ。
はやて「ん? ヴィータも悠一君と知り合いなんか?」
ヴィータ「いや 知り合いって程でもないけどよ~ なんでアイツがここにいるんだ?」
はやてが、すずか達にした説明をヴィータにしてる。
シャマル「あら みなさん はやてちゃんのお見舞いに来てくれたの?」
まったく次から次へと、人が来るな。
悠一「考えたい事があるから帰るよ」
これ以上、ここに居ても事態は好転どころか悪化しそうなので、理由をつけて帰ろうとしたら、
アリシア「あ お兄ちゃんだ~」
もっとも厄介なのが来た。
頼むから 空気を読めよ うんのよさ
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