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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
  0966話

「では、アクセル君。今日から私達はシャドウミラーの研修に入らせて貰いますわ」

 あやかがそう言って頭を下げてくる。
 それに続き、千鶴、円、美砂の3人。そして葉加瀬と四葉の2人もまた同様に頭を下げていた。
 高校3年の2月ともなれば、基本的には自主登校に近くなる。大学に関しての合格発表は既に終わっているし、就職活動をしていた者に関してもこの時期になって決まっていないというのは致命的でもある。
 幸い3-Aのメンバーは全員がそれぞれの進路を決めており、順調にその進路に向かって活動しており、この時期になってもその辺がまだ不明という生徒はいない。
 ……春日が何だか魔法関係の件で色々とあったらしいが、その辺は担当の魔法先生であるシスターにアレコレされて結局はシスター見習いって事で麻帆良に残る事になったとか何とか。
 まぁ、細かいトラブルは結構あったが大まかに見れば特に問題はないという、色々な意味で3-Aらしい感じらしい。
 そういう訳で、シャドウミラーに入隊……いや、もう国家だから入隊じゃなくて所属か? ともあれ、シャドウミラーという国家に所属する事を決めていたあやか達は、その自由登校の時間を利用して今から研修へと入る事になっていた。

「……全く、お前達も物好きだな」
「3年前にアクセル君が仰った事、忘れたとは言わせませんわよ?」

 3年……そうか、3年か。俺がマクロス世界に転移していた間に1年半が経っていたからな。正直、俺の感覚とすればまだ予定の半分くらいしか経っていないような感じなんだが……しかしその間にもあやか達は着実に時を重ね、自らを磨き、鍛え上げ、以前に俺に言ったように最高の女となるのを目指して努力してきた。
 その結果は、全員が高校時の成績で上位数%に位置していたというのが証明しているし、外見に関しても少女から女へと移り変わっており、その辺を歩けば複数の男にナンパやらスカウトやらされるのは間違いないだろう。
 中には女相手に強引な手を使うような者もいるだろうが、円や美砂は魔法界で拳闘士としてデビューしており、かなり有名になる程の強さを持っている。あやかや千鶴にしても、その実力は決して低い訳ではない。
 そんな相手を力尽くでどうかしようという奴がいたら……寧ろそいつらがご愁傷様ってところだな。
 あやか達とは、それなりにデートのような真似をしたりもしていた。だがそれ以上の一線は決して越えていない。それもこれも、全ては俺があの時に言った高校を卒業した時にまだ俺を愛していれば……という言葉を守っての事だ。
 そして、この4人はその言葉を信じてこうしてここにいる。そうなれば、俺としてもその気持ちに応えるのは当然だろう。いや、寧ろ俺自身がこの4人を欲している。

「あの、5人で雰囲気を作られて私達を放っておかれても困るんですが……」

 周囲に響く葉加瀬の声で我に返る。
 そちらへと視線を向けると、葉加瀬と四葉が薄らと頬を赤くしながらこちらへと視線を向けていた。
 この2人とも普段からそれなりに会ってはいるが、今日はどこか大人しい雰囲気がある。……まぁ、四葉は元々大人しいんだけどな。

「ああ、悪い。それよりも、葉加瀬は技術班。四葉は政治班の下の一般部門に配属されるが、それでいいんだな?」

 その言葉に全く問題ない、寧ろ望む所だとばかりに笑みを浮かべながら頷く2人。

「あやかと千鶴は政治班、円と美砂は実働班の扱いになる。ただし、実働班の方は基本的にシロガネやニヴルヘイムのオペレーター兼生身での戦闘要員になる」
「ええ、問題ありませんわ。その辺は以前からこちらで希望していた事ですから」
「一応、これでも私と円は魔法界では結構なネームバリューを持ってるんだし、アクセル君は心配しなくても大丈夫よ。……まぁ、さすがにアクセル君みたいな相手と戦えって言われれば遠慮したいけど」
「そりゃそうでしょ。アクセル君と戦えとか、どんな罰ゲームよ」
「あらあら、3人とも嬉しそうねぇ」

 それぞれが笑みを浮かべて話しており、葉加瀬や四葉もまたこれからのシャドウミラーでの生活を想像して笑みを浮かべている。

「四葉の方も、準備はいいのか? 正式な引っ越しは高校を卒業してからだろうけど、今から少しずつこっちに荷物を運ぶんだろ?」

 そんな俺の問い掛けに、問題ありませんとばかりに力こぶを作ってみせる四葉。
 ……全く力こぶは見えないけどな。
 実は、これからの生活の中で最も忙しいのは四葉だったりする。
 何しろ、四葉は料理を目当てに引っ越してくるのだ。使い慣れた大量の調理器具を持ってくる必要があるし、同時に他の世界にもその世界独自の料理を習う為、頻繁に出掛ける必要がある。
 俺みたいに空間倉庫の類があれば話は別なんだろうが……
 一応護衛と助手という事で量産型Wを専属で1人つける予定ではいるんだが。
 ちなみにこの件に関しては、誰からもブーイングは来なかった。まぁ、量産型W自体数が足りないって訳じゃないし、何よりもシャドウミラーのメンバーの中で四葉の料理を嫌っている者はいないのだから。
 それに関しては、レオンまでもが同様だ。
 寧ろ、相手と会談する時に四葉の料理は武器になるかもしれないと考えている節がある。
 今はまだ一国の代表とかに料理を出せる程の腕を持っている訳ではないが、このまま料理の腕を上げていけばいずれ……と。
 同時に、量産型Wに四葉の持つ料理の技術が蓄積されるようになれば、色々と便利になるだろう。
 まぁ、疑似経験や疑似記憶はあくまでも疑似。オリジナルの四葉に敵うまでの技量は期待出来ないが、それでも何も知らない素人が料理をするよりは余程マシなのは間違いない。

「葉加瀬の方は……聞くまでもないか」
「あはははー。アクセル君の想像通りですねー」

 どこか照れたように呟く葉加瀬は、相変わらず白衣を着ている。
 いつもと違うのは、もう学校に行かなくても良くなった為に白衣の下は私服だということか。
 まぁ、美砂とか円と違ってお洒落とかに気を遣うような性格じゃないのは理解しているが。
 そもそも俺自身が服装に気を遣うといった事はあまりせず、基本的にはシャドウミラーの軍服で済ませている。
 一応レモン辺りが若干アレンジしているのが、お洒落要素と言える……か?
 ともあれ服装云々はともかく、葉加瀬は以前から殆ど毎日のようにシャドウミラーに通っていており、技術班とも十分以上に親しい。魔法球の中にも既に自分の部屋を確保していたりもする。
 ぶっちゃけ、暫く前から殆ど既にシャドウミラー技術班所属と言っても良かったんだよな。それでも今までは高校があったから、そっちで授業が終わって麻帆良工科大の方で用事を済ませた後でホワイトスターにやって来ていた。
 そんな忙しさの中でも何とか出来たのは、技術班の活動拠点が魔法球の中にあるからだろう。
 外の1時間が中では2日。更に時の指輪の効果によってエヴァが持っているような魔法球のように年齢の問題も解決済みだ。
 ちなみに、ホワイトスターに……というか、俺の家に住むあやか達や、葉加瀬、四葉と違ってエヴァと茶々丸は高校卒業後も一応住居は麻帆良のままとするらしい。
 何を考えているのかは大体分かる。ネギの父親であるナギに関して帰ってくるのを待っているとか、そういう乙女らしい感情故だろう。
 ホワイトスターにやって来られないロゥリィ辺りとはまだ遭遇してないみたいだが、いつかエヴァとロゥリィを会わせてみたいな。
 そんな風に考えていると、不意に部屋の扉が開く。
 姿を現したのは、金髪の長髪をしている人物。
 オーブの高校を卒業し、シャドウミラーの実働班として所属する事になったレイだ。
 もっとも、レイは相変わらずホワイトスターではなくオーブにあるムウの家から通ってくる事になるのだが。

「遅れましたか?」
「いや、そうでもない。……ステラはどうした?」
「すいません、シンのところへ……」

 申し訳なさそうに答えてくるレイだが、しょうがないか。
 ステラは相変わらず浮き世離れ、あるいは電波系、不思議ちゃん。そんな感じなんだから。
 ただ、この集まりはいわゆる同期の集まりに近い。それを無視して遊びに行ったとなると、エザリア辺りに叱られそうな気もする。
 基本的に子供に甘いエザリアだが、躾に関してはそれなりに厳しい。特に他の子供がイザーク、スティング、アウルの男だけという事もあって、ステラに関してはかなり力を入れているからな。
 それでもステラがエザリアを嫌ったりしないのは、それが自分の為を思っての事だと理解しているからだろう。

「レイは実働班だな。こっちは特に問題はないな?」
「はい。スティングやアウルに話を聞いていますから」

 苦笑を浮かべて告げるレイだが、はてさてどんな事を聞いているのやら。

「アウルかぁ……そう言えば最近会ってないわね。少しは強くなったのかしら?」

 その声の発したのは美砂。
 俺が知ってる限りでは、去年マブラヴ世界の日本で行われた花見で会ったのが最後だったか?
 魔法で色々と攻撃されていた覚えがあるが……あれでトラウマになってなければいいんだがな。
 っと、そうじゃなくて。

「レイ、こっちにいるのはネギま世界から今度シャドウミラーに入る……」
「ええ、知ってます。それに、何度かホワイトスターで顔合わせした事もありますよね?」
「そうですわね。これから共にアクセル君を支えていくのですから、お互いに仲良くやっていきましょう」

 ニコリと笑みを浮かべて告げるあやかに、レイもまた頷きを返す。
 そう言えばそうだよな。レイだってホワイトスターにそれなりに顔を出していたんだが、あやか達と出会っていてもおかしくはないか。

「さて、じゃあ顔合わせが終わったところでそろそろ行動に移るか。ステラに関しては、エザリアの所に行った時に言っておけばいいだろ。それぞれ、自分が行く場所は分かるな?」
「そりゃそうでしょ。別に今日が初めてって訳じゃないんだよ? まぁ、正式には今日が初めてって形になるんだろうけど」

 円の言葉に全員が頷く。

「じゃあ、まずは政治班からだな。皆、集まれ」

 俺の言葉に、周囲に集まってくる7人。
 それを確認し、影のゲートを使い身を沈めていく。

「……やっぱり何だか慣れないわね、これ」

 そんな風な美砂の言葉を聞きつつ、次の瞬間には俺達の姿は政治班が使っている建物の中にあった。
 部屋の中にいるのは、エザリアとレオン。それとレオンの部下2人に、雑務を担当する量産型Wが数人。
 そこに姿を現した俺達に、エザリアがどこか呆れたように口を開く。

「何もわざわざ影のゲートを使わなくても、普通に移動すればいいじゃない」
「それだと時間が掛かるからな。……ああ、それとステラがサボリだ。何でもシンの所に遊びに行ったらしい」
「……そう」

 数秒の沈黙が微妙に怖い。そう思うのは俺だけではないだろう。
 だがさすがに政治家というべきか、すぐに笑みを浮かべて話を進める。

「それで、政治班に所属する事になるのはあやかと千鶴だったわね?」
「はい、よろしくお願いしますわ」
「色々とお手数を掛けると思いますが、よろしくお願いします」

 あやかと千鶴が1歩前に出て頭を下げる。

「ええ。ビシバシ鍛えさせて貰うから覚悟しなさい。ただでさえシャドウミラーという組織は大きさの割に政治を担当出来る人が少ないんだから。……言っておくけれど、正式にシャドウミラー所属となるのなら、これまでのようにお客さん扱いは出来ないというのを理解しておいてちょうだい」
『はい』

 あやかと千鶴の2人が頷くのを見ながら、口を開く。

「じゃあ次に行くから、この辺で失礼するぞ」
「分かったわ。この2人にはきちんと仕事を覚えて貰う積もりだから安心して頂戴」
「ああ」

 頷きを返すが、仕事を覚えるとはいってもあやかは雪広財閥で、千鶴は那波重工の方で高校に入ったときからそれなりに活動してきている。
 最初からシャドウミラーの政治班に入るのを希望していたからこそだろう。
 それだけに、仕事を覚えるのも早くなるのは間違いなかった。
 ちなみに四葉も一応ここで別れるが、仕事が仕事だからな。エザリアが別枠でどうにかするんだろう。

「じゃあ、4人集まれ」

 そう告げ。再び影のゲートを使って転移をする。





「あー、お前!」

 実働班の訓練場に出た瞬間、そんな声が響き渡った。
 声の主は当然の如くアウル。
 こちらに近寄ってきて、美砂に向かって口を開き掛け……

「訓練の途中だ、馬鹿者」

 コーネリアの一撃によって真横へと吹き飛ばされる。
 その後、小さく溜息を吐いたコーネリアの視線がこちらへと向けられる。

「円に美砂、レイの3人か。……まずは実力を見させて貰おう。円と美砂の2人は生身の、レイは機体を使っての戦闘だな?」

 そう告げ、早速とばかりに3人を引っ張っていく。
 俺と葉加瀬はそれを見送り……結局そのまま技術班がいる魔法区画へと向かうのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:290
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1167 
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