歌集「春雪花」
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
34
愛せども
愛は返らじ
飛ぶ鳥の
舞いし初夏の田
見らば侘しき
愛しても…愛を返されることはない…。それは分かってはいるが…。
そんな風に考えていると、鳥が囀ずりながら田の上を飛んでいる。
その姿を見ると…今の自分が余りにも虚しく感じてしまい、とても侘しくなってしまう…。
溜め息を
吐くや心の
癒されぬ
何ぞこの世に
われの在りしや
溜め息ばかり吐く心…何をしても虚しいばかりで、癒されようもない…。
この世界に、私の在る理由はあるのだろうか…?
ページ上へ戻る