ドリトル先生と二本尻尾の猫
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第六幕その十一
「何かね」
「そう、すぐお皿落として割るし」
「何かそうしたことは特に」
「苦手だから」
「そうなんだよね」
こう自分でも言うのでした。
「どうにもね」
「それで地図もなのね」
「頭には入ってもね」
「街を歩くと」
「何か迷うんだよね」
そうなってしまうのです。
「どうしてもね」
「だからどうしてもね」
「先生には僕達がいないとね」
ジップとガブガブも言ってきます。
「先生って本当に世事に疎くて」
「どうしても困るから」
「だからね僕達がいつも一緒にいないと」
「本当にどうなるかわからないから」
「トミーや王子がいてくれても」
「トミー達だけじゃ大変だから」
もっと言うとサラも今は結婚して家庭を持っています、それでとにかく世の中のことには疎くて家事は全く駄目な先生ならです。
それで、です。オシツオサレツも言うのでした。
「だから先生、いつも一緒だよ」
「何かあったらフォローするからね」
「任せてね、僕達の出来る範囲で」
「助けさせてもらうから」
「ではでは」
「今から行こう、先生」
ポリネシアとトートーのお言葉です。
「学校ね」
「その子をこの目で見る為に」
「すぐ近くだよね」
「ここから近いよね」
チーチーとホワイティは距離について尋ねました。ホワイティはチーチーのその頭の上にちょこんと座っています。
「このお家から」
「そうだよね」
「うん、そうだよ」
先生は二匹にすぐに答えました。
「歩いて行けるよ」
「だから今からだね」
「行けるのね」
チープサイドの家族もここでお話に入ります。
「それじゃあね」
「今からね」
「一緒に行こう」
「私達皆で」
先生と皆は一緒に今度は学校に向かいました、そうして皆で彼を観に行くのでした。
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