オズのベッツイ
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第六幕その十一
「別にね」
「そうですね、食べるものがあれば」
「それだけで全く違うものだか」
ベッツイはナターシャにも応えます。
「いいことよ」
「安心して女王のところに行けますね、ただ」
「ただ?」
「オズの国での旅ですから」
ナターシャはこのことからも言うのでした。
「何時何が起こってもおかしくないですから」
「それで、っていうのね」
「はい、用心はですね」
「しておいた方がいいわね」
「少なくとも気構えはしておくと」
何時何が起こってもとです。
「違いますよね」
「そう、こうしてクマセンターに行くことにもなっているしね」
「このことも予想していませんでしたね」
「旅に突然の事態はつきものよ、特にここはオズの国だから」
「余計にですね」
「そう、本当に何が起こってもおかしくないから」
それこそ何時でもです。
「用心していきましょう」
「そういうことですね」
「ではね」
「はい」
ナターシャはベッツイに笑顔で応えました。
「行きましょう、クマセンターに」
「これからね」
「お昼は何時食べるのかな」
ここでハンクがベッツイにこのことを尋ねました。
「今の食べるの?」
「ううん、食べる時ね」
「そう、何時にするのかな」
「そうね、クマセンターに行けば丁渡いい時間だけれど」
お昼過ぎになるからです。
「クマセンターでは熊さん達食べないからね」
「あっ、あそこの熊さん達はぬいぐるみでしたね」
「そう、皆ね」
そうだとです、ベッツイは恵里香に答えました。
「食べるとしたら女王さんだけれど」
「急がないと若しかしたらね」
猫がベッツイに言ってきました。
「あの人達何処かに行くかも知れないわよ」
「そうよね、じゃあ女王さんと合流してね」
そしてと言うベッツイでした。
「一緒に食べた方がいいわね」
「そうするのね」
「その方がいいわね、途中で食べてその間に女王さんが何処かに行ったら」
「本末転倒よ」
「そうなるわね、だからね」
それでというのです。
「先にクマセンターに行きましょう」
「よし、それじゃあ」
こうお話してでした、そのうえで。
一行はまずはクマセンターに行くのでした、そうしてアン女王と合流することを優先させました。
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