リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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第百四十一話 学園生活
前書き
新たな学園での生活
現実世界に帰ると超本気になったゲンナイ(普段もこれくらい働け)が、動き出したのか。
大輔達は転校手続きやらでてんてこまい。
ようやく転校手続きが終わり、お台場小学校から聖竜学園に転校した大輔。
因みに聖竜学園は海鳴市とお台場の中間辺りにあったりする。
大輔は校長と担任にのみ別れの挨拶を告げ、色々と言い含めてから転校した。
彼らに探されたりしたら厄介以外の何物でもないからだ。
因みに片腕であることをすっかり忘れていたために両親や姉に驚かれ、説明するのに手間がかかった。
結果的にデジタルワールドやデジモンのことを話すことになってしまったが、渋々ながら納得してくれた。
あまり無茶はしないで欲しいという言葉つきだが。
チビモン[ねえ、お兄ちゃん。この問題どうすればいいの?]
ブイモン[んー?ああ、この問題か。よしよし、これはこうして…ほら出来たろ?]
チビモン[ありがとう!!流石お兄ちゃんだ]
ブイモン[えっへん]
胸を張るブイモンに大輔達は苦笑した。
聖竜学園はパートナーデジモンも勉強をするのだ。
今まで勉強をして来なかった(出来なかったとも言う)ブイモン達も最初は不満を言っていたが、次第に慣れてきたのか学園生活を満喫している。
ギルモン[勉強って面倒だって思ってたけどよ]
フレイモン[以外に楽しいな]
ルカ「やはり、勉強を今までして来なかった為ですかね。色々と新鮮なんでしょう」
クアットロ「ルカお兄様」
ルカ「おや?クアットロではありませんか?どうしました?」
ルカよりずっと年上の女性がルカを兄と呼ぶ理由。
彼女はスカエリッティナンバーズの一人で、一応ルカの方が造られたのが先であるために、クアットロが個人的に話す時にルカが兄と呼ばれる。
ルカ「一体何があったんです?」
クアットロ「口で説明するよりは見てもらった方が早いですわ。サーチモン。お兄様達に映像を」
サーチモン[イエッサー]
クアットロのパートナーデジモンであるサーチモンが目から光を放つと映像が現れる。
ルカ「おやおや…またですか。懲りませんねえ」
クアットロ「仕方ありませんわお兄様。この学園は選ばれし子供とパートナーデジモンのみ通う学園ですもの」
眼鏡を直しながらクアットロが口を開く。
映像には学園の前をウロウロしている京と伊織。
ルカ「さて困りましたね。流石に力ずくで帰すわけにも行きませんし…」
トーレ「いっそのこと、この学園周辺に罠を仕掛けたらどうだルカ坊?チンクなら直ぐに地雷を作れるぞ」
話を聞いていた学園の警備員のトーレが口を開く。
ルカ「この学園を要塞にするつもりですか。止めて下さい。僕達は普通の学園生活を送りたいんです。警備員のトーレさんに何とか穏便に帰ってもらうようにしてもらうとか…」
ノーヴェ「それが無理なんだよルカ兄」
スバル「ふえ?どうしてノーヴェ?」
スバルの疑問に答えたのはノーヴェではなくウェンディ。
ウェンディ「あのデコさん達。学園を見学したい。駄目ならちゃんとした理由を聞かせて欲しいって五月蝿いんスよ」
トーレ「デジタルワールドとやらの操作は効いていないのか?」
大輔「京達か…あいつらにはデジタルワールドの操作は効かなかったんだな…」
頭痛に頭を押さえる大輔。
ここで大輔はある決断をする。
大輔「なあ、ユーノ。ウィザーモンの催眠術で何とか出来ないか?」
ユーノ「え?ど、どうでしょう?ツカイモン、出来るかい?」
ツカイモン[勿論出来るとも、少々良心が痛むが…]
ルカ「よし、一応生徒達にデジモン達をデジヴァイスに入れておくように言っておいてくれませんかチンク?」
チンク「了解した…ルカ兄様は?」
ルカ「僕は一応、見回りを。ドジをやる生徒はいないとおもいますが…ウェンディ」
ウェンディ「何スか?ルカ兄?」
ルカ「一応、このことは風紀委員の賢さんに伝えておいて下さい。クアットロ、見回りに行きますよ」
クアットロ「分かりましたわ」
ギンガ「私達も何かしよう」
スバル「そうだね」
それぞれが行動を移す。
そしてウィザーモンの催眠術で都合のよい記憶を与えられた伊織と京はそのまま家に帰って行った。
大輔「本当に面倒くせえ…」
帰って行く二人を見つめながら呆れ果てたように呟いたのだった。
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