遊戯王の劣等生
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入学編
第5話 動き始めた日本の闇“ホーク・アイ”
前書き
日本の闇“ホーク・アイ”その牙が今、達也に向けられようとしていた。
一高近くの廃工。ここにホーク・アイの日本支部兼総本部の本拠地がある。そして中では、ホーク・アイの日本幹部7人が会議を行っていた。
琢磨『で、イイのか?』
留三『ん?』
天智『達也のこと。』
留三『ああ、彼奴ね。』
藤次『早急に始末するべきじゃないのか?奴は我々にとって厄介ですね存在になることは確実だ。』
千鶴『とはいえ、相手はFLTの御曹司。』
信行『ましては、風紀委員に属することになった以上、手出しは困難だ。』
麗羅『閣下、いかがします?』
ホーク・アイの日本幹部 留三,琢磨,天智,藤次,麗羅,千鶴,信行地下室に置かれたテーブルに向かい合って協議をしていた。
留三『ふーん。出始めに、奴の実力から拝見させてもらうとしよう。異議は?』
『『『異議なし。』』』
留三『よかろう。早速取り掛かるとしよう。さて、問題は誰に任せるかだな……。』
『『『うーん。』』』
出始めに達也の小手調べをすることに決まったが、問題は誰がその役を担うかであった。これに琢磨達6人は首をかしげた。
すると…、
?『その役、自分に任せて頂けませんか?』
『『『『?』』』』
部屋の隅から名乗りを上げる声がした。声のする方に留三達が向くと…、
佐波慈『……。』
名乗りを上げたのは、留三直属の部下にして、鍵爪師団の小隊長 田島 佐波慈。
留三『お前か。』
佐波慈『ダメでありましようか?』
留三『いや、任せよう。』
佐波慈『はっ、では直ちに。』
日本幹部にしてホーク・アイ総本部の幹部達は、達也に対する処置について議論していた。
議論の結果、小手調べとして達也の実力を確かめることを提案した留三。この意見に全員が賛成、さらに、佐波慈がこの役を担うことになった。
そして、留三達は決定を実行に移すことにした。
一方の達也達はというと、学年序列決定戦の結果を祝うため、とある達也行きつけの店で打ち上げをしていた。
レオ『乾杯〜‼︎』
『『『乾杯〜!!!!!!!!』』』
レオ『くぅ〜、ウメ〜なぁ〜〜‼︎』
エリカ『本当、打ち上げにこんな素敵なお店を用意するなんて、凄いわね。』
幹比古『達也には敵わないよ。』
美月『FLTの御曹司というだけのことはありますね。』
ほのか『デュエルも強いし、イケテいますし、達也さんかっこいいです。』
達也『はは……。』
深雪『ほのか?(ニコ)』
ほのか『い、いえ!なんでもありません‼︎』
雫『……。』
レオ達は、食べたり飲んだりして、やっぱり達也は凄いと言った。ほのかは達也を褒めて、すっかり惚れ込んでいた。これに達也は頬を赤く染め、恥ずかしげに笑った。これに対し、深雪は怒り爆発といわんばかりのドス黒い嫉妬のオーラを放出しながらほのかに聞いたところ、なんでもないと言って黙り込んだ。雫の方は、相変わらず無表情のままである。
レオ『それにしてもすげ〜な達也は、1年学年序列で1位になるなんて。』
エリカ『JDT優勝者は、私達とはレベルが違うってことでしょ。』
幹比古『それに深雪さんも。惜しかったね、後もう少しだったのに。』
幹比古が深雪にこう言った。実は深雪、決勝戦にて達也をLP200まで追い詰めたものの、達也の黒の魔法神官によって結局は逆転されてしまったのだ。
深雪『相手がお兄様なら、仕方ありませんわ。』
エリカ『ま、それもそうか。』
雫『達也さん強いから、無理も無いよ。』
レオ『確かに。』
『『『『『うんうん。』』』』』
深雪が、相手が達也なら仕方無いと言い。それに達也と深雪を除いたみんなが納得した。
レオ『それにしても、留三先輩のデュエルすごかったな。副会長を1ターンキルしちまうなんて。』
幹比古『あの人、JDT優勝経験どころかWDT出場経験があるからね。』
美月『さすが“逆鱗奮いし真紅の貴公子”ですね。』
達也『とはいえ、留三先輩は不気味な点がある。』
レオ『というと?』
達也『それが……。』
達也は、生徒会に勧誘された時の話をした。
ほのか『あの留三先輩が……。』
雫『気味が悪いわね。』
幹比古『となると、留三先輩がどころかで達也を貶めようとしたりするのかな?』
深雪『あの留三先輩のことだから、そんなことはしない筈よ。でも、注意する必要があるわ。』
達也『ということだ。今後、気をつけたほうがいいだろう。』
レオ『ああ、そうしようぜ。』
『『『うん。』』』
達也の意見によって、みんなは今後注意する事にした。
翌日。
達也は風紀委員の仕事で、校内の見回りをしていた。
すると…、
達也『(近くに誰かいる……。)』
何処から視線を感じた達也。明らかに近くに誰かいる。視線を感じた方向へ歩む達也。
その瞬間…、
≪バッ‼︎≫
達也に気付いたのか、何者かが走り出した。達也はその後を追って走り出した。すると、達也の目にとある男子生徒が映った。どうやら、達也に気付いて走り出したのはこの男子生徒のようだ。その男子生徒は、達也を誘導するかのように逃げ、学校の裏庭に到着すると足を止めた。
そして達也の方に顔を向けた。
達也『⁉︎』
男子生徒の顔を見た達也は驚いた。
佐波慈『ふん、久しぶりだな。』
その人物の正体は、田島 佐波慈。
達也『お前か、何の用だ?』
達也は要件を聞いた。
すると…、
佐波慈『決まっている。』
佐波慈はデュエルディスクを構えた。佐波慈の目的はデュエル。
達也『イイだろう。』
達也,佐波慈『デュエル!!!!』
互いに手札5枚、LP4000からスタート。
佐波慈『先攻はくれてやる。』
達也『イイだろう。』
先攻は達也。
達也のターン、ドローフェイズ。
達也『俺のターン。』
達也 手札5→6枚
ドローフェイズ→スタンバイフェイズ
そのままメインフェイズ1へ移行。
スタンバイフェイズ→メインフェイズ1
達也『モンスターを伏せる。』
達也 手札6→5枚 裏守備モンスター1体
達也『カードを1枚伏せる。』
達也 手札5→4枚 伏せカード1枚
メインフェイズ1→エンドフェイズ
達也『ターンエンド。』
ターンチェンジ。
佐波慈のターン、ドローフェイズ。
佐波慈『俺のターン!ドロー‼︎』
佐波慈 手札5→6枚
ドローフェイズ→スタンバイフェイズ
そのままメインフェイズ1へ移行。
スタンバイフェイズ→メインフェイズ1
佐波慈『手札から、チューナーモンスター スクラップ・ビーストを召喚‼︎』
佐波慈 手札6→5枚
攻撃表示
スクラップ・ビースト レベル4 地属性 獣族
攻撃力1600 守備力1300
佐波慈『さらに手札から、フィールド魔法 スクラップ・ファクトリーを発動‼︎
そして手札から速攻魔法 スクラップ・スコールを発動‼︎
スクラップ・スコールは、デッキからスクラップモンスターを墓地へ送り、デッキからカードを1枚ドローして、自分フィールド上のスクラップモンスターを破壊する‼︎』
達也『⁉︎』
佐波慈『デッキからスクラップ・キマイラを墓地へ送り、デッキからカードを1枚ドローして、スクラップ・ビーストを破壊‼︎』
佐波慈 手札5→4枚
佐波慈『そしてこの瞬間、スクラップ・ファクトリーの効果発動‼︎
フィールド上のスクラップモンスターが、カード効果で破壊された時、デッキからスクラップモンスター1体を特殊召喚出来る‼︎』
達也『何だって⁉︎』
佐波慈『現れよ。スクラップ・ゴーレム‼︎』
攻撃表示
スクラップ・ゴーレム レベル5 地属性 岩石族
攻撃力2300 守備力1400
佐波慈『スクラップ・ゴーレムのモンスター効果発動‼︎。1ターンに1度、墓地のレベル4以下のスクラップモンスター1体を特殊召喚出来る‼︎。蘇れ、スクラップ・ビースト‼︎。』
攻撃表示
スクラップ・ビースト レベル4 地属性 獣族
攻撃力1600 守備力1300
佐波慈『スクラップ・ファクトリーの効果‼︎
場のスクラップモンスターの攻撃力・守備力は200ポイントアップする‼︎』
スクラップ・ゴーレム
攻撃力 2300→2500
守備力 1400→1600
&
スクラップ・ビースト
攻撃力1600→1800
守備力1300→1500
メインフェイズ1→バトルフェイズ
佐波慈『スクラップ・ゴーレムで、裏守備モンスターを攻撃‼︎』
佐波慈の宣言で、スクラップ・ゴーレムは裏守備モンスターに攻撃。同時に、裏守備モンスターは表側守備表示となる。
攻撃表示
スクラップ・ゴーレム
攻撃力2500
VS
守備表示
マジシャンズ・ヴァルキリア
守備力1800
スクラップ・ゴーレムの攻撃に、マジシャンズ・ヴァルキリアは瞬く間に粉砕。
佐波慈『スクラップ・ビーストで、ダイレクトアタック‼︎。』
攻撃表示
スクラップ・ビースト
攻撃力1800
達也LP4000→2200
達也『ぐっ‼︎』
バトルフェイズ→メインフェイズ2
佐波慈『レベル5のスクラップ・ゴーレムに、レベル4のチューナーモンスター スクラップ・ビーストをチューニング‼︎
屑鉄が山と成りし時、双頭の鉄龍ここに姿を現す‼︎
シンクロ召喚‼︎いでよ、レベル9!スクラップ・ツイン・ドラゴン‼︎』
攻撃表示
スクラップ・ツイン・ドラゴン レベル9 地属性 ドラゴン族
攻撃力3000 守備力2200
佐波慈『スクラップ・ファクトリーの効果で、スクラップ・ツイン・ドラゴンの攻撃力・守備力がアップする‼︎。』
スクラップ・ツイン・ドラゴン
攻撃力3000→3200
守備力2200→2400
佐波慈『カードを1枚伏せる。』
佐波慈 手札4→3枚 伏せカード1枚
メインフェイズ2→エンドフェイズ
佐波慈『ターンエンド。』
ターンチェンジ。
達也のターン、ドローフェイズ。
達也『俺のターン。』
達也 手札4→5枚
ドローフェイズ→スタンバイフェイズ
そのままメインフェイズ1へ移行。
スタンバイフェイズ→メインフェイズ1
達也『俺は、スケール1の星読みの魔術師と、スケール8の時読みの魔術師で、ペンデュラムスケールをセッティング。』
達也 手札5→3枚
星読みの魔術師
スケール1
⇔
時読みの魔術師
スケール8
達也『これで、レベル2〜7のモンスターが同時に召喚できる。
揺れろ、魂のペンデュラム。天空に描け、光のアーク。
ペンデュラム召喚。現れよ、俺のモンスターよ。
レベル6 ブラック・マジシャン・ガール。』
達也 手札3→2枚
攻撃表示
ブラック・マジシャン・ガール レベル6 闇属性 魔法使い族
攻撃力2000 守備力1700
達也『手札から魔法カード ティマイオスの眼を発動。』
佐波慈『何⁉︎』
達也『その効果で、場のブラック・マジシャン・ガールを墓地に送り、現れよ。
レベル7融合モンスター 竜騎士ブラック・マジシャン・ガール。』
達也 手札2→1枚
攻撃表示
竜騎士ブラック・マジシャン・ガール レベル7 闇属性 ドラゴン族
攻撃力2600 守備力1700
達也『竜騎士ブラック・マジシャン・ガールの効果発動。
1ターンに1度、手札1枚を墓地に送り、フィールド上の表側表示カード1枚を破壊する。』
佐波慈『何だと⁉︎』
達也『スクラップ・ツイン・ドラゴンを破壊。ブラック・ブレス。』
達也 手札1→0枚
竜騎士ブラック・マジシャン・ガールの効果でスクラップ・ツイン・ドラゴンが破壊された。
(墓地に送られたカードは、ガガガ・マジシャン。)
佐波慈『だがこの瞬間、スクラップ・ツイン・ドラゴンのモンスター効果発動‼︎
このカードが相手のカード効果で破壊された時、墓地に存在するシンクロモンスター以外のスクラップモンスター1体を手札に戻す‼︎
スクラップ・キマイラを手札に戻す‼︎』
佐波慈 手札3→4枚
メインフェイズ1→バトルフェイズ
達也『竜騎士ブラック・マジシャン・ガールでダイレクトアタック。
ブラック・ドラゴン・バースト。』
攻撃表示
竜騎士ブラック・マジシャン・ガール
攻撃力2600
佐波慈LP4000→1400
佐波慈『ぐおっ、まだだ‼︎』
バトルフェイズ→エンドフェイズ
達也『ターンエンド。』
ターンチェンジ。
佐波慈のターン、ドローフェイズ。
佐波慈『俺のターン!ドロー‼︎』
佐波慈 手札4→5枚
ドローフェイズ→スタンバイフェイズ
前のターン同様、メインフェイズへ移行。
スタンバイフェイズ→メインフェイズ1
佐波慈『手札から、スクラップ・キマイラを召喚‼︎』
佐波慈 手札5→4枚
攻撃表示
スクラップ・キマイラ レベル4 地属性 獣族
攻撃力1700 守備力500
佐波慈『スクラップ・キマイラのモンスター効果発動‼︎
このカードが召喚に成功した時、墓地からスクラップと名の付くチューナーモンスター1体を特殊召喚出来る‼︎
蘇れ、スクラップ・ビースト‼︎』
守備表示
スクラップ・ビースト レベル4 地属性 獣族
攻撃力1600 守備力1300
佐波慈『レベル4のスクラップ・キマイラに、レベル4のチューナーモンスター スクラップ・ビーストをチューニング‼︎
鉄屑が山と成りし時、煙を吐きし龍、ここに姿を現す‼︎
シンクロ召喚‼︎現れよ、レベル8!スクラップ・ドラゴン‼︎』
攻撃表示
スクラップ・ドラゴン レベル8 地属性 ドラゴン族
攻撃力2800 守備力2000
佐波慈『スクラップ・ファクトリーの効果で、スクラップ・ドラゴンの攻撃力・守備力がアップする‼︎』
スクラップ・ドラゴン
攻撃力2800→3000
守備力2000→2200
メインフェイズ1→バトルフェイズ
佐波慈『スクラップ・ドラゴンで、竜騎士ブラック・マジシャン・ガールを攻撃‼︎
オイル・ストーム‼︎』
攻撃表示
スクラップ・ドラゴン
攻撃力3000
VS
攻撃表示
竜騎士ブラック・マジシャン・ガール
攻撃力2600
スクラップ・ドラゴンの攻撃に、竜騎士ブラック・マジシャン・ガールは呆気なく消滅した。
達也LP2200→1800
達也『ぐっ‼︎』
バトルフェイズ→メインフェイズ2
佐波慈『カードを2枚伏せる。』
佐波慈 手札4→2枚 伏せカード2枚
メインフェイズ2→エンドフェイズ
佐波慈『ターンエンド。』
ターンチェンジ。
達也のターン、ドローフェイズ。
達也『俺のターン。』
達也 手札0→1枚
ドローフェイズ→スタンバイフェイズ
前のターン同様、メインフェイズ1へ移行。
スタンバイフェイズ→メインフェイズ1
達也『再び揺れろ、魂のペンデュラム。天空に描け、光のアーク。
ペンデュラム召喚。現れよ、俺のモンスターよ。
レベル7 バスター・ブレイダー』
達也 手札1→0枚
攻撃表示
バスター・ブレイダー レベル7 地属性 戦士族
攻撃力2600 守備力2300
達也『バスター・ブレイダーのモンスター効果発動。
このカードの攻撃力は、相手のフィールド及び墓地のドラゴン族の数×500ポイントアップする。』
佐波慈『何だって⁉︎』
バスター・ブレイダー
攻撃力2600 →3600
佐波慈『バスター・ブレイダーの攻撃力が、スクラップ・ドラゴンを上回っただと⁉︎』
メインフェイズ1→バトルフェイズ
達也『バスター・ブレイダーで、スクラップ・ドラゴンを攻撃。
破壊剣一閃。』
攻撃表示
バスター・ブレイダー
攻撃力3600
VS
攻撃表示スクラップ・ドラゴン
攻撃力3000
バスター・ブレイダーの攻撃により、スクラップ・ドラゴンは真っ二つにされた。
佐波慈LP1400→800
佐波慈『ぐおっ、まだだ‼︎
スクラップ・ドラゴンのモンスター効果発動‼︎
このカードが相手によって破壊された時、墓地からシンクロモンスター以外のスクラップモンスター1体を手札に戻す‼︎
スクラップ・キマイラを手札に戻す‼︎』
佐波慈 手札2→3枚
バトルフェイズ→エンドフェイズ
達也『ターンエンド。』
ターンチェンジ。
佐波慈のターン、ドローフェイズ。
佐波慈『俺のターン!ドロー‼︎』
佐波慈 手札3→4枚
ドローフェイズ→スタンバイフェイズ
前のターン同様、メインフェイズ1へ移行。
スタンバイフェイズ→メインフェイズ1
佐波慈『手札から魔法カード 蛮族の凶宴LV5を発動‼︎
その効果で、手札からスクラップ・ソルジャーを特殊召喚‼︎』
佐波慈 手札4→2枚
守備表示
スクラップ・ソルジャー レベル5 地属性 戦士族
攻撃力2100 守備力700
佐波慈『さらに、自分フィールド上にスクラップモンスターが存在する時、このカードは手札から特殊召喚出来る‼︎
現れよ、スクラップ・オルトロス‼︎』
佐波慈 手札2→1枚
守備表示
スクラップ・オルトロス レベル4 地属性 獣族
攻撃力1700 守備力1100
佐波慈『そして、オルトロスの効果で、スクラップ・ソルジャーを破壊する‼︎
さらに、スクラップ・ソルジャーの効果で、墓地からスクラップ・ゴーレムを手札に戻す‼︎』
佐波慈 手札1→2枚
佐波慈『そして、スクラップ・キマイラを召喚‼︎』
佐波慈 手札2→1枚
攻撃表示
スクラップ・キマイラ レベル4 地属性 獣族
攻撃力1700 守備力500
佐波慈『スクラップ・キマイラの効果により、墓地からスクラップ・ビーストを特殊召喚‼︎。』
守備表示
スクラップ・ビースト レベル4 地属性 獣族
攻撃力1600 守備力1300
佐波慈『レベル4のスクラップ・キマイラに、レベル4のチューナーモンスター スクラップ・ビーストをチューニング‼︎
鉄屑が山と成りし時、煙を吐きし龍、ここに姿を現す‼︎
シンクロ召喚‼︎現れよ、レベル8!スクラップ・ドラゴン‼︎』
守備表示
スクラップ・ドラゴン レベル8 地属性 ドラゴン族
攻撃力2800 守備力2000
佐波慈『スクラップ・ファクトリーの効果で、スクラップモンスターの攻撃力・守備力がアップする‼︎』
スクラップ・オルトロス
攻撃力1700→1900
守備力1100→1300
スクラップ・ドラゴン
攻撃力2800→3000
守備力2000→2200
スクラップモンスター2体を守備表示で出し、さらに攻撃力・守備力を上げた佐波慈。
だが、ドラゴン族が召喚された事により、バスター・ブレイダーの攻撃力もアップする。
バスター・ブレイダー
攻撃力3600→4100
メインフェイズ→エンドフェイズ
佐波慈『ターンエンド。』
ターンチェンジ。
達也のターン、ドローフェイズ。
達也『俺のターン。』
達也 手札0→1枚
達也『‼︎』
ドローカードを見た達也の表情が変わった。
ドローフェイズ→スタンバイフェイズ
前のターン同様、メインフェイズ1へ移行。
スタンバイフェイズ→メインフェイズ1
達也『再び揺れろ、魂のペンデュラム。天空に描け、光のアーク。
ペンデュラム召喚。出でよ俺のモンスターよ。
レベル7 オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン。』
達也 手札1→0枚
攻撃表示
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン レベル7 闇属性 ドラゴン族
攻撃力2500 守備力2000
佐波慈『レベル7が2体……。来るか⁉︎』
達也『俺は、レベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとバスター・ブレイダーでオーバーレイ。
2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築……。アテムに仕えし高貴なる魔術師よ、数千年の時を経て、新たな力を引っ提げ今ここに覚醒せよ。
エクシーズ召喚。現れよ、ランク7。幻想の黒魔導師。』
攻撃表示
幻想の黒魔導師 ランク7 闇属性 魔法使い族
攻撃力2500 守備力2100
達也『幻想の黒魔導師のモンスター効果発動。
1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、手札・デッキから魔法使い族通常モンスター1体を特殊召喚出来る。
現れよ、ブラック・マジシャン。』
幻想の黒魔導師の効果で、デッキからブラック・マジシャンが特殊召喚された。
(取り除かれたオーバーレイ・ユニットはバスター・ブレイダー。)
攻撃表示
ブラック・マジシャン レベル7 闇属性 魔法使い族
攻撃力2500 守備力2100
メインフェイズ1→バトルフェイズ
達也『ブラック・マジシャンで、スクラップ・オルトロスを攻撃。
ブラック・マジック。
そしてこの瞬間、幻想の黒魔導師のモンスター効果発動。
魔法使い族通常モンスターの攻撃宣言時、相手フィールド上のカード1枚を除外する。』
佐波慈『何⁉︎』
達也『スクラップ・ドラゴンを除外。
ディメンション・ミラージュ。』
佐波慈『くっ‼︎』
幻想の黒魔導師の効果で、スクラップ・ドラゴンが除外。
この効果に対し、佐波慈は驚きを隠せなかった。そして…、
攻撃表示
ブラック・マジシャン
攻撃力2500
VS
守備表示
スクラップ・オルトロス
守備力1300
ブラック・マジシャンの攻撃に、スクラップ・オルトロスは粉砕。
さらに…、
達也『幻想の黒魔導師でダイレクトアタック。
ミラージュ・マジック。』
佐波慈LP800→0
佐波慈『ぐわ〜〜‼︎』
デュエル決着。達也の勝利。
達也に負けた佐波慈は…、
佐波慈『………。』
無言でその場を去って行った。
その後、達也は誰かに気付いた。
深雪『お兄様……。』
達也『深雪。』
その人物は深雪であった。どうやら深雪、達也と佐波慈がデュエルしているところを偶然見かけ、陰から一部始終を見ていたようだ。
深雪『お兄様。今の者は……?』
達也『心配するな深雪。大丈夫だ。』
達也はそう言って空を見上げた。達也の言葉を聞いた深雪は、安心したようだ。
その夕方、ホーク・アイの本部で、佐波慈は今日の成果を留三に報告した。
留三『そうか、よくやったぞ‼︎』
佐波慈『はっ、お褒めのお言葉、ありがとうございます。』
留三に褒められた佐波慈は鼻が高くなった。
佐波慈『とはいえ、手を抜く羽目になりましたが……。』
留三『構わん。それが今回の目的だ。
最も、お前のおかげで充分なデータが取れた。
幾らデュエルに負けたとはいえ、このくらいの成果が出せればどうってことない。』
佐波慈『はっ‼︎』
そう、留三が佐波慈を達也に接触させた理由は、達也のデュエルデータを取るためであった。データが取れるのなら、負けても構わないと留三はあらかじめ佐波慈に伝えていた。だからこそ、佐波慈はスクラップ・ドラゴン及びスクラップ・ツイン・ドラゴンを出しても、破壊効果を発動しなかったのだ。
留三『さて、佐波慈。』
佐波慈『はっ。』
留三『今回の成果の褒美として、これをお前にやろう。』
留三は佐波慈への褒美として、デッキ1組を与えた。
佐波慈『これは?』
留三『私自らが組み上げたペンデュラム召喚特化型デッキだ。
それを持つ権利はお前にある。』
佐波慈『ありがとうございます‼︎』
留三が佐波慈に与えたデッキは、ペンデュラム召喚特化型のデッキ。それを知った佐波慈は大いに喜んだ。
留三『さて、いよいよだな。』
佐波慈『予定通り実行しますか?』
留三『もちろんだ。予定通り決行する。』
佐波慈『はっ。』
動き始めた歯車。
留三の狙いとは?
後書き
次回、ホーク・アイの襲撃。
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