ハイスクールD×D大和の不死鳥
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26ドラゴンフォース
◇ヤマト
俺ははやてと別れナツのもとに向かう。
「すまない、遅くなった。」
「ほんとだぞ、ヤマト」
いつもより性格が丸いナツに声をかける。
「ナツは全力でやれ。炎は任せろ」
「あぁ、行くぞ!」
ナツはゼロに向かって走る
「だぁらぁあぁあぁっ!!!!」
「はぁぁぁああっ!!!!」
雄叫びを上げながら炎を纏った拳
をゼロに向かって振るうナツだが、ゼロはそれを少しだけ後ろに下がって回避する。
それを見たナツは軸足で軽くジャンプし、その振り切った拳の勢いを利用してギュルルっと勢いよく体を捻り、その勢いのまま今度はゼロの頭部を狙って炎を纏った回し蹴りを放つ
だがゼロは、ナツの攻撃はしゃがんで回避する………だが……
「ぐあっ!」
突然ゼロが後ろに吹き飛ぶ、今まで気配すら感じなかった俺がナツの後ろから現れる。
「姿を隠せば楽に当たるもんだな」
そう、俺はデバイスの『ブリッツ』の『ミラージュコロイド』で姿を隠し隙をついて攻撃したのだ。
「貴様ぁ!」
攻撃を当てられたことに怒るゼロ
「常闇奇想曲
ダークカプリチオ
!!!!」
するとゼロはお返しと言わんばかりに、回転するレーザーの様な黒い魔法を放った
「!」
「くっ!」
ナツと俺はその攻撃を体を逸らして避け、その魔法は2人の背後の壁に当たった。
「これで終わりだと思うなよ」
「「!!」」
ゴゴゴゴゴゴ……ズドッ!!!
「ぐあっ!」
「ナツ!!!」
なんと…先ほど壁に直撃したハズの魔法は、その貫通性をもって壁の中を掘り進み…ナツの足元から姿を現してナツを襲った。
「ははっ」
「ぐあっ!」
しかもその魔法は消えることなく、ゼロの操作によって今度は俺を襲う。
「がはっ!」
「うぐっ!」
「うあっ!」
「あぐっ!」
そしてその魔法はゼロの操作によって何度何度もナツと俺を攻撃し続ける。
「クハハハハハッ!!!! 壊れろ!!壊れろ!!!」
邪悪な笑みを浮かべながら常闇奇想曲
ダークカプリチオ
を操作してナツと俺に更なる追撃を加えていくゼロ。すると……
「炎神の鉄拳!!」
俺は向かってきた常闇奇想曲
ダークカプリチオ
に対し、渾身の力で炎の拳を叩き込む。
「まだ、止まらないのかよ!なら!」
俺は両手の指で四角を作る
「死ぬ気の零地点突破・初代エディション」
俺はボンゴレファミリーに伝わる奥義の零地点突破・初代・エディションで常闇奇想曲を凍らせる。
「魔法を凍らせるとは面白い…」
俺に対し、賞賛の言葉を送るゼロ。
「ナツ……ドラゴンフォースを知ってるか?」
「知らねー。つうか、今話すものなのかよ」
「あぁ。かなり重要なことだ。ドラゴンフォースとは滅竜魔法の最終形態で最もドラゴンに近くなる状態だ。ナツなら一度はあると思ったが……」
勘違いだったか?
「そういえば、エーテリオンを食ったときに力がわいてきたな……」
「多分それだろう。ナツ!俺の炎で強制的にドラゴンフォースを発動させる!食え!」
俺はフェニックスの炎をナツに向ける。
「おう!がぶがぶがぶ………」
ナツはフェニックスの炎を食らう
「ごちそー様」
炎を喰い終わったナツはゼロを睨みつける。
「力がわいてきた!」
体中に炎を纏ったナツは、ゼロに向かって体当たりを命中させた。
そのままゼロの服を掴み、思いっきり俺に向かってゼロの体を投げる。
「不死………連拳」
俺はフェニックスの炎を拳にのせて連続で殴る
「ちっ!」
すぐに体制を立て直したゼロは、そんな二人に向かって常闇の奇想曲
ダークカプリチオ
を放つが……
バチィ!
スガァン!
ナツはそれを片手で弾き飛ばし、俺はシールドビットではじく
すると……ナツと俺の体が淡い光に包まれ始める。
「こ…この光……ドラゴンフォース!!?」
そんな2人を見て、驚愕するゼロ。
「残念ながら俺のはドラゴンフォースではない……俺は……滅竜と滅神を扱い共に最大まで引き出すことができる………そう俺のはドラゴッドフォース!!」
「なんだと!?滅神魔法だと………(そんな魔法が……)」
すると、ゼロはニタァっと口元に邪悪な笑みを浮かべる。
「面白い」
「これなら勝てる!!!」
「終わりだ!!!」
「来い、ドラゴンと神よ」
「「行くぞォ!!!!」」
こうして、新たな力を得たナツと俺……そしてゼロの最後の戦いが始まったのであった。
続く
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