償い(逆行物)
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日常生活(4)
前書き
いきなりですが、すみません。
前話でNERVのことを書いていたのですが、確かNERVが正式に組織化されたのは、リツコが入社してからだったと思います(たぶん…)その前はゲヒルンて名前で存在自体も非公開でした。どうやって職員を集めたのでしょう?
おっと話しがずれました。
いちいち書き直すのもアレですし(メンドクサイ…)ゲヒルンは原作より少し早くNERVに改名したと思っておいてください。
あともう1つ言い忘れていました。この小説は、『新世紀』から二人が『新劇』に逆行したお話です。なので内容は、序、破、Qをもとにしています。(新世紀要素も多数含まれていますが。)
色々とつけたしをして申し訳ありません。
(はぁ~そろそろTSU○AYAでDVD借りないと…)
ー校門前
「ふーやっと終わった」
この世界に来て何回目の言葉だろう。どの学校の入学式も長い、どうにかならないものか。
入学式で一番辛かったのは周りの視線。ま、一流の大学に子供がいるのだから気にしない人はいないだろう。
っと二人に見つからない内に帰らないと。
「あの子、何処にいったのかしら?」
「ったく、人が多すぎるのよ。」
ヤバい。すぐ近くにいる!
今見つかるのは避けたい。心の準備ができていないのでボロがでてしまうかもしれないからだ。初対面で二人に怪しまれるのだけはまずい。
できるだけ姿勢を低くして見つからないように駅に向かう。幸い周りの人達は背が高いひとが結構いたので見つかることなく駅に着いた。
ここまでくれば安心だろう。
「…早く帰ろ」なんだか疲れた。
ー自宅
「ただいま~」
「おかえり。思ったより早かったじゃない」家に着くとナゴミがいた。
「あれ?サラは?」
「昼寝みたい。学校紹介の時寝ていたのがバレて、ずっとお説教されてたの」中学の時は、先生も呆れていたが初めての先生が見たら怒るだろう。
「ごめん。私も寝る」
「珍しいね」
「うん。なんか色々と疲れた…」本当に疲れた。なんでだろう…さっきほんのちょっとだけS2機関を解放してみたが効果はなかった。
「分かった。ご飯できたら呼ぶからそれまで寝ておいて」
「ありがとう」今は、3時夕飯までかなり時間があるしゆっくりしよう。
[バタン]
「ふぅー……あれ?涙?」なんで…この世界に来てから一度も流したことなかったのに。
止めようと思えば思うほど涙が溢れてくる。
「…うっ…ひっく…っ」
ーサラSIDE
「ふぁ~よく寝た」目が覚めると4時だった。夕飯までもう少し時間があるけど起きてしまったからリビングに行こう。
(そういえば、今日姉さんの入学式だったっけ?)入学式は行けなかったから、せめてお祝いの言葉だけでも言っておこう。
「…うっ……ひっく…」
(泣いている?)
姉さんは、気は弱いがいじめなどで泣くような人じゃない。
「…先…輩…葛城…さん」…なるほど、大学で二人に接触したのね。
[ガチャリ]
「!サ、サラ!?」姉さん……瞳が赤い。無意識にA.T.フィールドを展開しているのか。この程度なら感知されることもないが。
「何で…?」
「その前に鏡を見て」手鏡を差し出す。どこから出したのかって?ヒ・ミ・ツ(はぁと)
「なんで鏡…あっ」気づいた様だ。
「…あれ?戻らない…」それは、自分の殻に閉じ籠ってるから。だから私も前世(レイ)では、ずっと目が紅かった。
(こんな時は)こっそり、姉さんに後ろから抱きつく。
「えっ…サラ?」
「姉さん…今日何があったの?」できるだけ優しく話し掛ける。 意外に恥ずかしいわね…
「べ、別に…」
「お願い。話して」
「……今日ね、先輩と葛城さんにあったの」
「うん」
「二人とも若かった。」
「うん」
「葛城さん、お酒くさかった。先輩お化粧薄かった」今本人達がいれば怒られる…いや殺されるだろう。
「二人と…もヒック仲よ、かった…」
戦自が攻めにきた時、皆の関係はひび割れていた。 え?私は何番目のレイかって?1~3の融合体です。
「昔みたい…に小さな事で喧嘩してた」それは、私も見たことがある。使徒戦の後半からは見なくなったが…。
「すっと続けばいいのに…」
「その為に、私達は戻って来たんでしょ?」
「うん」瞳が黒に戻っていく。
「なら、いつまでも過去を振り返ってばかりじゃなくて前を見ないと」
「うん。ありがと、もう大丈夫」
「なら、まず顔を洗ってきたら?ナゴミが心配するわ」ナゴミはああ見えてかなりの心配性なので少しでも落ち込んだ表情をしてると何かあったのかときいてくる。
「わかった…」そう言って姉さんは洗面所に向かった。
ーマヤSIDE
[ジャー]
「ふー」
サラのおかけでだいぶ落ち着いた。サラの言う通りだ。いつまでも過去をひきづってはいけない。
でも不安だ。明日も学校はある。きっと二人に声を掛けられるだろう。その時にボロがでないだろうか。二人に近づくにしても怪しまれないかつ、興味を持たせないといけない。その他にも色々と、細工しなくてはならない。
そんな事を私達二人でできるのだろうか。
同居人であるナゴミだって周りから怪しまれないための手段だ。
考えれば考えるほど罪悪感をかんじる。
「考えてた程楽な事あるわけないか…」
部屋に戻るとまだサラはいた。
「ねぇサラ、迷惑かけてばっかで悪いんだけど今後の事で相談いいかな?」
「えぇ、まだ時間もあるし」時計の針は4時半を指していた。
「1つ目は、どうやって二人をちかずけるか」一番重要な事だ。
「この前考えた『セカンド・インパクトの真実を追っている』でいいんじゃない?」
「もっと具体的によ」それだと大まかすぎていざという時に困る。
「そうね…例えばどんなこと?」
「んーとね」
『父さんの名前と、どんな人だったか、家での様子』
『母さんの名前どんな人だったか』
『二人の関係』
「今知りたいのは、これぐらいかな?」
「親の名前と人柄?どうして」
「葛城さんは、一時的にとはいえ調査隊にいたのよ?いい加減なことを言って不信がられたらマズイから。あの人意外にするどいし」だから『ファースト』『セカンド』『サード』の3つのインパクトの答えを見つけることができた。
「…そうね。じゃあまず両親の名前から…
父の名前は『川内 明(あきら)』母の名前は『伊吹 琴音(ことね) 』よ」
「え?なら私達の名字は川内じゃないの?」碇司令は、『六分義』から『碇』に変えていたけど。
「世界では、セカンド・インパクトは大質量隕石を調べている最中に起こったと言われているわ。その隕石を調べていた隊の福長の娘だとバレたらどうなるか…分かるわよね?」
「命を狙われるわね。世界中から。でも葛城さんは?」
「あの人は、セカンド・インパクトを間近で見たただ一人の人間だからガードがついていたみたい」
「なるほど。あと私達は、母さんが死んだ後誰に引き取られたの?」親戚ならすぐにバレてしまう。
「父の母…祖父母よ。私達が小学6年生の時に他界したわ」
「そう」九州のお婆ちゃん、お爺ちゃんか。前世では、母さんの方の祖父母は私がうまれる前に他界していたし、九州の祖父母もセカンド・インパクトの前の年に死んだ。
「遅くなるといけないから次いくわよ?」
「うん」
「父…父さんは家族思いの人よ。私達が生まれたときわざわざ南極から飛んで帰ったぐらいだから」前世の父さんはどんな人かあまり覚えてないけど多分似ている。
「あと、仕事に熱心しな人で母…母さんとの関係はあまり良くなかった」仕事に熱心な所も似ている。家族思いで仕事に熱心…か
「次に母さんは前世と同じく…って姉さんの方が詳しいよね」
「前世と同じか…」母さんは静かな人だった。たまに父さんのことで愚痴ってたけど…
「…二人の関係は、さきっ言った通りあまり良くなかったの。父さんは、南極の研究所にずっといて家に帰ってくることも少なかったから仕方ないんだけどね」前世の父さんは、よく外国に出張してたから家にあまり居なかった。セカンド・インパクトの時は、ちょうど東京にいてその後新型爆弾(N2爆弾)によって日本の首都と共に…
「サラ…二人の遺品とか、ないの?」
「?どうして」
「いや、ちょっと…ね…」前世は両親の遺品なんて持ってなかった。でも何か二人の生きていた証がほしい。
「ある、と言えばあるけど…」サラの顔が曇る。
「どうしたの?」
「…少しまって」そう言って部屋から出ていった。
[ガチャ]
「お待たせ」サラが戻ってきた。四角い箱を抱えて。
「その箱は…?」
「この前出した資料と一緒にてに入った物…」そう言って箱を開けていく。
「第一使徒『アダム』のコアの欠片よ」そこには、プラスチックケースに入っている赤い欠片が。
「どうしてそんな物が!?」
「実験中に手に入った物だと思うわ」
「…でもそれの正体がバレたらまずいわよね…」血の色のように赤いコア…宝石に詳しいひとが見れば怪しまれるのは間違いないだろう。パターンはもちろん『青』。
「バレる、バレないの前にこのコアを私達が触れられないかもしれないわ」
「え?どうゆう…あっ!」私達は今第二使徒(リリス)に近い存在であって第一使徒(アダム)のコアに接触すればサード・インパクトが起こる危険もある。
「そういう事。サード・インパクトを止める為に戻ってきたのに、ここでやらかしたら意味がないもの」
「それじゃあ、どうするのよ」
「姉さんが決めてよ。私だってこんな物をいつまでも持っておくのは嫌よ」そう言われても…ゴミ箱に捨てるのはダメだし、かと言ってナゴミや他の人に押し付けるのは気が引ける。
「そうねぇ…いっそ触れてみるとか?」サード・インパクトが起こらなけれ問題無い。
「ぶっ飛んだ事言うわね…でもそうね、身に付けておいた方がいいかもね。アクセサリーみたいに」
「葛城さんのクロスペンダントみたいなのが良いわね」
色々と考えた結果…
「「触ってみよう」」に決定しました。
「どっちが触る…?」
「サラ、お願い…」
「サードが起こったら私に責任押し付ける気?(ギロ」そうなると責任もなにも無いけど。
「…分かったわよ。じゃあ『せ~の』でいくわよ」
「「せ~~の!」」
(ピタッ)
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…………………
……
…
(しーん)
「せ、成功?」
「のようね…」部屋は静まりかえっていて何も起きてない。
「よかった~。何も起きなくて」サードが今起こったら今までが水の泡になる。よく触る勇気あったわ…。
「でも、これで遺品(?)の完成よ」
「んーこのままだと、身に付けるのは無理じゃない?」コアの大きさは、拳より一回りか二回り小さい。これでは、アクセサリーには出来ない。
「私に任せて明日までには加工して見せるわ」加工?使徒のコアってそんなに脆いのだろうか?
「できるの?」初号機のコアは使徒がつついてもなかなか割れなかったけど。(ゼルエル戦を参照)
「A.T.フィールドの無いコアなんてただの固めの石ころよ」違うと思います。
「私には分からないけどお願いね?」
「まかせて!(キリッ」ダイジョウブカナ?
「あっそろそろ夕飯の時間よ。リビングにいきましょ」
「うん…」
「?どうしたの姉さん」
「私達はナゴミも利用してるんだよね…」
「…こればかりは仕方ないわ。世界を終わらせない為にも」
「…」
「先に行ってるわ」[ガチャ]
床に寝転んで天井を見上げる。
私はサラの言葉に納得できなかった。昔先輩に言われた『潔癖症』。
『汚れた』と感じた時、人の間で生きていくのが辛くなる…か。
「本当にその通りね…」
この後からも色々な人に嘘をついたりひっかけたりしなければならない。
最後までだまし通すことが、自分にできるのか。
「世界を変えられるのに思ったほど嬉しくないのはそのせいか…」ナゴミには悪いけど夕飯はやめておこう。お風呂は…明日でいいか。
まだ、NERVに入ってさえいないのに大丈夫だろうか。
でもやるしかない。やり直すと、世界を変えると決めたから。
たとえ自分が自分でなくなってしまっても…
後書き
シ、シリアスになってしまった…自分でやったんですけどね。
投稿遅れてすいません。親にDS没収されてしまって…
おかげさまで文字数が4000と少な目になってしまいました。(言い訳です)
次回はマヤとリツコとミサトがメインです。
サービス、サービスゥゥゥゥ!!
川内の由来
川内型 大日本帝国海軍の航空母艦
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