ハイスクールD×D大和の不死鳥
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六魔将軍壊滅後編
◇エルザ
私、シグナム、ヴィータはミッドナイトを相手にすると言ってなのは、フェイト、はやてを行かせた。
「チクショウ!全然あたらねぇ!」
「ヴィータ落ち着け」
「わかってるよ!けど!」
ヴィータがいらついてるのもよくわかる………なんせ、私達三人の攻撃はミッドナイトに一度も当たっていない。避けられてるのではなく、曲げられてるのだ。
「こうしていても仕方ない行くぞ!」
私はミッドナイトの方に走り始めると……
メキメキメキ……
「何…!!?」
突然私が纏っていた鎧が、メキメキと音を立てて歪むように変形し始める。
「ぐああ!」
「エルザ!?」
そしてその変形した鎧は捩れるように私の体を拘束し、そのまま強く締め付ける。
「……はァ!!!!!」
私は、絞め殺される前に換装で鎧を消し去る。それを見たミッドナイトは、僅かだが顔色を驚愕に染めていた。
「なるほど、そういう魔法か」
私は天輪の鎧へと換装しながら、ミッドナイトの魔法の正体を見破った。
「そう……ボクの屈折
(リフレクター)
は、全ての物を捻じ曲げて歪ませる。魔法をはね返す事もできるし、光の屈折を利用して幻だって作れるんだ」
「なるほど………ならば!」
「聞こえてなかったのかい? ボクに魔法は当たらないんだよ?」
ミッドナイトの魔法の詳細を知ってもなお向かって行くシグナムに、ミッドナイトは嘆息しながら呟いたのだった。
だが、向かっていくシグナムの眼には何かをつかんでいる眼をしていた。
◇シグナム
ミッドナイトに突っ込んでいく私はヤマトに教えられたことを思い出していた…
『もし、攻撃を捻じ曲げられたのなら………同じ方法で曲げ返すか魔法を切り裂けばいい』
同じ方法か魔法を切り裂けばいいと………ふぅ、ヤマトはこうなることを予想していたのかもしれないな……
「レヴァンティン。カートリッジロード!」
【ロードカートリッジ】
レヴァンティンから機械音と共に使ったカートリッジが二本が取り出される。
「アギト合わせろ」
『おうよ!』
今の私とアギトならできる!ヤマトが模擬戦時に使った技を!
レヴァンティンを黒い炎が包み込む
「『黒龍………一閃!!!』」
「そんな魔法でボクの屈折
リフレクター
は破れないよ」
そう言うミッドナイトだが、私はお構い無しに彼に向かってレヴァンティンを振るう。
レヴァンティンはミッドナイトの屈折によって太刀筋を変え…………られずミッドナイトを吹き飛ばす。
「お前が屈折で太刀筋を変えようがそれは魔法でしかない。魔法であるのなら『喰らう』ことはできる……ヤマトがそう言っていた」
「喰らうか………魔法を無力化するか」
「さすがヤマトだ」
これでミッドナイトは屈折が効かないことを知るだろう。どうくるか………
ミッドナイトは立ち上がり不気味な笑みを浮かべると……
「あと少し早く死んでたら、恐怖を見ずに済んだのにね」
そう言った瞬間……どこからか真夜中を知らせる鐘の音が鳴り響く。
「真夜中にボクの歪みは極限状態になるんだ」
それと同時に、ミッドナイトの体が変化し始めた。
「何だ!!?」
「ああああああああ!!!!」
体を変化させながら雄叫びを上げるミッドナイト。そして……
「ハハハハハハッ!!!!」
笑いながらそこに立っていたのは……体が一回りも二回りも大きくなり、全身が黒い皮膚に覆われた、まるで悪魔のような姿に変貌したミッドナイトであった。
「もうどうなっても知らないよ。うるァ!!!!」
そう言うと、ミッドナイトは私に向かって膨大な魔力を溜め込んだ腕を振り下ろす。
「バカな奴だ。まだ、夜には早い。それに先ほどまで明るかったのを幻覚で夜にしても意味はない!『黒龍一閃』」
私は巨大化したミッドナイトに黒龍一閃を放つと元の姿のミッドナイトが切り捨てられる。
「そ…そんな…ボクは最強なん…だ……父上をも越える最強の…六魔。誰にも負けない最強の…魔導士」
「人の苦しみを笑えるようでは、その高みへはまだまだ遠い」
私がそう言うとその場にミッドナイトが倒れ込む。
これですべての六魔将軍が倒された………だが、誰も知らない六魔将軍にはもう一人居ることを……そいつが目覚めようとしていることを……
続く
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