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リリカルクエスト

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64日目 ゆういちはいかくした

 
前書き
先週頭から体調不良が続いてくたばってました。
書き貯め分吹っ飛んのでボチボチ更新します。

 

 
ヴィータ「今更デバイスを出しても遅いぜ!」

最初よりも格段に速いスピードで、背後から迫るハンマー少女。

正面には大剣を構えたお姉さん。

さて、どうしたものやら・・・

軽くジャブで、ハンマー少女に【しっぷう突き】で先制すると、

ヴィータ「っぐ はえぇ・・・」

シグナム「気を付けろヴィータ 魔力反応は低いが この少年 出来るぞ」

ヴィータ「ッチ 次はやらせない!」

懲りもせず、また正面から突進して来るのはいいんだが、そんな大振りだと隙だらけだぞ。

それに、さっきから魔力が低いとか言ってるけどさ、こっちは極限まで抑えてるからね。

シグナム「もらった!!」

死角外から大剣を振り下してきたので、切り払い間合いを取る。

ヴィータ「シグナムの1撃を防いだ!?」

シグナム「まさか初見で防がれるとは・・・ ヴィータ出し惜しむな」

ヴィータ「ああ でもよ コイツの魔力低いのにやるな~」

シグナム「魔力だけで判断するな しかし 主の件がなければ 正々堂々と手合せしてみたいものだな」

ヴィータ「じゃあ 行くぜ~」

俺の魔力は大した事ないと判断したのか、また真正面からですか?

いい加減、馬鹿にされてる気分になってきた。

油断大敵って言葉知らんのか?

シグナム「っ!! 待てヴィータ!」

魔力を少し解放しだした事に気付いたのか、お姉さんがハンマー少女に抑制を呼びかけるが、ハンマー少女はお構いなしに、

ヴィータ「くらえ! 轟天爆砕!!!」

ハンマーを振るってきた。

それに合わせ、こちらも討って出る。

ヴィータ「っが!」

カウンターでハンマー少女は吹っ飛び、お姉さんが少女を支える。

シグナム「大丈夫か ヴィータ」

ヴィータ「すまねえ シグナム ・・・なんなんだアイツ」

シグナム「わからん だが 少年の魔力が増大してる」

こちらを奇異の目で見てるけどさ、まだまだ序の口。

ハンマー少女はなのは達位の魔力、お姉さんはその上って感じだし、2割位まで魔力を引き上げる。

シグナム「・・・なんだ この魔力は!?」

ヴィータ「アイツ今まで隠してやがったのか!? どうする?」

シグナム「相手は1人 あの魔力を蒐集出来れば ページも大分埋まる」

ヴィータ「ああ あんだけの魔力だもんな」

シグナム「全力でかかるぞ」

ヴィータ「わかった」

のんびり話してるとこ悪いんだけど、今度はこっちから行かせてもらうから。

メラを唱えまくり、火球の弾幕【メラストーム】を放つ。

1発1発がメラゾーマ級でそこそこ威力の弾幕に、2人は危険を察知したのか、

シグナム「この魔法 当たると危険だ! 避けろ」

ヴィータ「避けろって 無理があるだろ!?」

シグナム「いいから 避けろ!」

必死に逃げ回っている。

注意が火球に行ってる隙に、【マヌーサ】を唱えた。

ヴィータ「なんだ!? アイツが何人もいるぞ」

シグナム「っく 動きを止めるなヴィータ!」

ヴィータ「うわぁ!」

ハンマー少女は被弾し、火柱が上がる。

シグナム「やもえん 紫電一閃!!」

お姉さんは【かえん斬り】みたに、大剣に炎を纏わせ向かってくる火球群を相殺した。


ほぅほぅ、やりますな~。


そのまま攻撃を仕掛けてくるも幻惑に惑わされ、ブンブンと何もない所に大剣を振るっている。

シグナム「なんだこの魔法は! どうして攻撃が当たらん!!」

そりゃ、五感に影響する呪文だし、マヌーサに掛かるアンタが悪い。

シグナム「なら 全て撃ち落とす! 翔けよ 隼!!!!」

掛け声と共に、魔力を大剣に集中させ、斬撃に乗せて飛ばして来た。

なら、こちらは剣を十字に斬り【グランドクロス】で対抗する。

シグナム「っぐ よもやこれ程とは・・・ だが まだ終わりではない!」

技同士がぶつかり合うと、アッサリとお姉さんの技を打ち破り、グランドクロスが直撃。

そこそこダメージを受けてる模様。

そうだね、確かに終わりじゃないね。


卵を弁償して貰わないといけないんだから!! (゜д ゜)


ヴィータ「すまねえ 油断した」

シグナム「相手を格上と思え 次はやられるかもしれんぞ」

復活したハンマー少女に檄を飛ばしてるけど、まだ戦意喪失してないみたいね。

なので、更に1段階魔力を上げる。

すると、大気が若干震えだし、

シグナム「・・・更に魔力があがっただと!?」

ヴィータ「おい シグナム コレやばいんじゃないか?」

やっと動揺を見せ始める2人に、

悠一「まだやる?」

問いかけてみた。

まだするなら、実力差もわからんアホとして処理するけど、引くなら卵弁償してもらう。

息を飲み、なんか硬直してる。

別にスタン効果あるスキル使ってないんだが・・・・・

シグナム「いや ここは引かせてもらおう」

大剣を収め、撤収しようとする前に、

悠一「ねぇ」

シグナム「・・・なんだ?」

悠一「アンタ達のせいで 夕飯の卵が割れたんだけど どうしてくれんの?」

今度はポカーンとした顔でこっち見てますよ。

ヴィータ「なんだよ 卵位・・・」

目を反らし、モゴモゴと歯切れ悪く言ってくれたけどさ、口ごもらずに面と向かって言ってね。

つか、最低でも謝れ!

脅しと言わんばかりに、更に魔力を上げる。

それを察知したのか、

シグナム「・・・・・それはすまない事をした だが 今卵は持ち合わせてない 明日弁償させて貰ってもいいか?」

ヴィータ「おい! シグナム アイツは危険だって!」

シグナム「いや 元は我等が仕掛けた戦いだ 少年からすれば 我等を見逃す筋合いはない それを見逃してもらうのだ 当然だろう」

ヴィータ「でもよう・・・」

シグナム「それに 我等がここでやられてしまえば 主を救う事が出来なくなる 目的を忘れるなヴィータ」

ハンマー少女は、言い返せないのか黙っている。

シグナム「少年 明日の今頃またここへ来ては貰えぬだろうか?」

悠一「俺は卵を弁償して貰えるならそれでいい」

シグナム「そうか ではまた明日」

ハンマー少女はこちらを睨んでたが、追撃する気もないのでこおりのやいばをふくろに収め、帰ろうとすると、

シグナム「待ってくれ少年」

呼び止められた。

今度は何よ?

シグナム「私はヴォルケンリッターの将 剣の騎士シグナムと言う こいつはヴィータ 少年の名を聞いてもいいか?」

お姉さんに戦意はなく、ただ聞いて来たみたい。

まぁ、別に教えても支障は無いと思い、

悠一「杉田悠一」

シグナム「杉田悠一 その名しかと覚えた」

ヴィータ「次は負けないかんな~」

ハンマー少女ヴィータの捨て台詞と共に、2人は撤退していった。

ってかさ、次やり合う時は今日の序盤みたいに手加減する気ないよ。

それでも向かって来るなら、別にいいんだけどね。

まぁ、何にしても卵弁償して貰えるから、今はそれでいいか。

明日はドッチボール大会だし、さっさと帰ろう。


ん? そういや主の為とか言ってたけど、魔力なんて集めてアイツ等何するんだ?

 
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