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歌集「春雪花」

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 想いしも

  届かぬ心

   朝焼けに

 焼けて尽きれば

     軽くなりしか



 どれだけ想っても届く筈もないこの心…燃えるような朝焼けに触れ、全て燃え尽きれば軽くなるのだろうか?
 所詮、私など愛される訳はないのだから…。



 暮れゆきし

  想い沈みし

   夕月の

 愛し君へと

    洩らす溜め息



 春の夕暮れに彼を想い、なぜ自分は無駄に生きているのかと淡い月を眺める…。
 誰が答えてくれるわけもない問いを抱え、それでも彼を想わずにはいられずに溜め息を洩らした。

 私は…なぜいるのか?



 
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