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ONE PIECE 〜音姫航海日誌

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第4話

 
前書き
春の季節…。綺麗な花々。色とりどりの昆虫たち…。
様々な物が冬から春へと変わっていきますよね!
そんなある日のあたしの家…。



剃!月歩!と二式使いが現れました(´。・v・。`)
ぎちぎち、カサカサとうるさい癶(゚;:;益゚:;;癶)癶←こやつです(;・∀・)
えぇ、踏みつぶしました(´。・v・。`)ムカデでもなんでもあたしは特に苦手な虫はいませんので(´。・v・。`)

以上、近況報告(꒪ω꒪υ)

相変わらずの駄文です↓(笑) 

 
Ms.バレンタインと呼ばれる海賊女とMr.5と呼ばれるドレッド男。この二人を捕らえてからあたしらは航路に従いグランドライン、最初の島に向かっていた。

あたしは船長室の椅子に座っている。その横には部隊長二人の姿がある。ホルスト、ベルダン。

奴らには海楼石の手錠を嵌め、椅子に座らせ向かい合う様に座る。

「さてと…あんたら…ただの海賊じゃあないと思ったんだけど…ま〜さか調べるとあんな奴に行き着くとはねぇ…」

「ふっ…殺すなら殺せ、指令を達せなかった時点で俺達はアンラッキーズに殺される。」

「それがそうも行かなくてよ〜…全く…厄介なことだよ」

「どういう意味?私達はあの海賊団を率いてた…それだけよ」

……一応、ボスには忠実に…ってぇ奴らみたいだな。

「じゃあ聞くぜー?この旗…これはある海賊の海賊旗だ…。さてここで一つ問題があるんだが…」

「どういうことだ…俺らは何も…」

「ドクロに翼と二本のレイピア…こりゃ〜王下七武海…クロコダイルの旗印なんだよ…」

「「…な訳ねぇだろ!(ないでしょ!!)」」

「さてと…お前らが殺されるより、仲間に欲しい所だが」

「ボスに逆らう気は無いわよ…殺しなさい!」

「俺たちは自身のボス以外には」

「黙りなっ!」

「「っ!?!?」」

「どのみち帰っても死ぬんだろうが。部下も捕縛してあるがお前らだけ帰ってもバレるだけだ。だからここは、手を組む…手ぇ組むってことで手打ちにしないか?」

「「????」」

「つまりあたしらアイギス海賊団があいつらの傘下に入るんだよ。一時的にだがな。だが手を組んでる以上民間人殺しはさせない。どの道そうなる前に引き抜くけどな。そうなると必要なのはあんたら2人だ。そして…あたしらがあんたらのボスを沈める。そーすりゃ問題ねぇだろ」

「と言うことはつまり…」

「殺されるか仲間になるかの2択になるって事?」

「そういう事。少なくともあたしらは一旦そいつの傘下に入る。そこから見極めてもらっても構わない」

こいつらからしたらバックに保険が突きかつ裏切ってることを伝えりゃ手柄、好条件の筈だ。

「どうする?お二人さん方よ。言っとくがあたしらを舐めない方がいいよ。首は伊達じゃねぇってことな」

考え込む…かと思いきやあっさり答えを出した。

「いいわ…それで手打ちにしましょう…」

「そうする以外…道はねぇみてぇだな…」

「さてと…で?あんたらの本拠地は何処だ?」

「いや…連絡は俺がしよう。」

海楼石を解き、あたしはそれを見守る。

プルプルプル…プルプルプル…ガチャ…。

出た…か。まぁ先の問題より今の問題から解決した方が楽だし考えねぇようにするか。

「Mr.5か…。どうした?賞金首でも捕まえたか?」

王下七武海…サー・クロコダイル。元懸賞金は8100万ベリー…だが…強さ=懸賞金とはまた違うってぇのをスモーカーに聞いたことがあるな。

クロコダイルは弱いってぇ訳じゃない…。むしろ強いらしい。それでも懸賞金はさほど高くないのは犯行が極めて狡猾かつ効率的だからだってぇことも。

実際何件もあるらしいがそれ全てが証拠不十分かつ他の海賊の様に見せかける…いわゆる物事を円滑かつ狡猾に進める頭脳の持ち主…らしい…。

「いえ…捕まえた訳では…しかし、旗に少しばかり興味を持ち、ボスがいることを伝えると加入表明の為に会いたいと。」

「くだらねぇ…沈めたら一度戻ってこい」

「ボス…それが…」

「いい加減にしねぇと消すぞ」

「すみません…しかし相手は億越え…東の海最強の海賊船長、音姫アテナです」

「っ!…ほぉ…そりゃあ本当か…そいつは今近場にいるか?」

「あたしがアテナだよ。勿論副船長、セイラ、総隊長ヘイラにも、あとで話すがな」

「そいつぁ悪くねぇ相談だ。アテナ…とか言ったな。一度アラバスタ、ナノハナへ来い。Mr.5…てめぇらは一旦そいつの指揮下に入れ。以後、通信はアンラッキーズによって行う。以上」

ガチャ…。


「ここまではうまくいった訳だ…。だーもう!いつまで聞き耳立ててんだ!話聞いてたんだろ!セイラ!ヘイラ!」

「えへへ…ばれちゃった…」

「…聞こえた…それだけ…」

「話は聞いてんだろう?とりあえず、最初の島に寄ってから、島を飛ばして永久指針(エターナルポース)でナノハナとやらに向かう。何せこの大所帯だ。補給が必要だろうよ」

「うん♪賛成だよっ!」

「行こ…もう…ようは済んだ…」

船長室から甲板に上がる。

「船長!いい所に!敵襲ですぜっ!ありゃあ…海軍の…しょっ!将校の船だ!」

「はぁ!?何だって!?!?」

「海軍本部中将の旗艦です!」

「ちっ…こんな所に…なんで海軍本部将校がいやがんだよ。船の方は!?」

「…フリーゲート型です!」

数もこちらの数倍…1000は乗ってるだろうな。

「お前ら…海軍に追われてたか?」

「………知らん…」

「…ごめんなさい…」

「あらあら…追われてたみたいね…」

「…まともな戦闘…久しぶり…斬る…」

「たくっ!…ま、新しい船員だし、多少の事はいいさ」

「おい!まだ仲間には…それに相手は本部将校だぞ!」

「ここは逃げるべきじゃない!?」

「丁度いい…あたしらの戦闘見してあげるぜ。ほらぁ!十二時の方向!全速力で横につけな!大砲は普通の砲弾!沈めてやれ!海軍怖くて海賊が出来るかってんだ!」

「先に行ってるよ〜♪散紙(ちりがみ)

あたしの横にいたセイラの体が紙になり風に乗ってペラペラと海軍船に向かっていく。

「あ〜あ〜…あたしの空足(カラアシ)じゃ空歩くのも4、5歩で落ちちまうしな。」

「空…行けるだけで…いいと思う…うちは…無理」

「何を馬鹿なことを…」

「無理に決まってるじゃない!」

「お頭…第1隊、第2隊共に乗り込む準備は完了です。」

「Mr.5、Ms.バレンタイン、コートならさっきの部屋にあるからそれ着てここ守ってくれねぇ?」

「…了承した…」

「ほんっと…何を言ってもダメね」

ドンッ‼︎ヒューーー…ドゴーン…!

「右舷側船壁に命中!」

「撃てぇ!海賊どもを撃ち沈めろ!」

ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!

「こえーー!あたしら海落ちたら死ぬじゃん!」

「そうそう…沈まない…そういう構造にする為に…6億つぎ込んだんでしょ…」

「おお!今日はよく喋るな!」

「それより…接舷する…」



「海賊共を捕らえろー!!」

「こいつら…ただの海賊じゃないぞ!」

「船長!幹部!共々賞金首だ!気をつけろ!」

空足(カラアシ)…」

空を歩くように飛び海軍船の甲板に降り立つ。と同時にセイラが飛び出してくる。が…その姿。

「どうした!血塗れじゃねぇか…」

「ふふ…油断…しちゃった…気をつけて…相手は…強…い…はぁ…はぁ…」

海軍達から明らかに違う気配を持つ人物が姿を現わす…。がその姿は…。

「こりゃ〜海軍本部中将じゃねぇか…。いら、まあ分かってたがよりにもよってこいつかよ…なんでこんな所に…」

「む?お前が最近噂の海賊団の船長、音姫アテナじゃな?わしは海軍本部中将、モンキー・D・ガープ!」

「…だからなんだ…」

足がすくむ…。正直…怖い…。だけど…仲間をこんなにした奴を許せるわけじゃねぇ…。

「武装色!天翔足(あまかけあし)!」

海軍で言ったら剃って名前の体技を使い、ガープの後ろに回り込む。

波天硬(はてんこう)!」

「むっ!覇気使いか!ふん!!」

ガキッ!!!ボキッ!

「しまっ!!」

Ms.バレンタインのお陰でギリギリだった足が折れちまった…。

あたしはそのまま甲板を跳ねるように吹き飛び、部屋らしき場所に突っ込む。壁にまともに背中を打ち付け、壁を突き抜けて止まる。

「ゴホッ…っつぅ〜…なんて強さだ…つうか力強さだろ…」

いや…あたしが弱いだけ…なのかな…。

ヘイラはガープの副官らしきやつと剣で打ち合ってるし、セイラはそもそも動ける状態じゃない…。

あたしの前に海軍兵が立ち塞がる。

「確保っ!!!」

……負けるかよ!…こんなところで!

音波(おとなみ)っ!」

パチン……。

「「「「「「ギャアーーーーーッ!!!!」」」」」」

音の波動が周りを突き抜ける。

「ちっ…この糞爺……」

「流石は億越えっと言ったところかの〜。全く、しぶといもんじゃ」

「くそ…あ〜しんどい…」

「武装色…波天衝(はてんしょう)!」

腕に武装色の覇気をまとい、掌に波動を乗せる。それをただ突き出すだけ…の技。

「ふん!!!!」

ガープの拳骨とあたしの掌がぶつかり合う。

…やっぱり…競り負ける…けど!本命は!

空足(カラアシ)!か〜ら〜のぉ〜!」

「ぬっ!?腕を犠牲に!?」

力も殆ど込めてなかったから右腕も折れたけどな……。

大突波(おおつなみ)……すううぅ!! 跳躍声(バウンドボイス)っっっ!!!!!!」

体を弓並みにしならせ、やる事は。

ただ…でかい声を出すだけ。勿論、波動は声が出かければでかいほど、破壊力は上がるって特性だがな!

その声をあいつの頭上で放つ。

一瞬……音速によって中央に穴が空いた船は、徐々に水を招き入れ始めている。

「ゴホッ……(これ使うと、当分まともな声は出せねぇからな…)」

「…むぅ…油断してもうたわい…。」

「ゴホッゴホッ…フゥ!(この野郎っ!?まだ!?)」

穴の空いた場所の側で、膝をつき肩で息をしているガープ…だが…まだ動けそうだな。

ガッッ!!

「あ…ぅ…」

「へ…イ……ごほ…ラ!?!?」

あたしの横に、ヘイラが突っ込んできた。

刀を掴んだままだが、意識がない。

「…ガープ中将…この海賊団は危険です。私も何度か死を覚悟しましたよ」

「ぬう…分かっとるわい。にしてもボガードが苦戦するほどの剣士とは…全く。末恐ろしい奴らじゃ…現にわしも、たった今死にかけた。」

「逮捕、でよろしいですね?」

「当たり前じゃ。わしとて海軍の端くれ。やる事くらい分かっとるつもりじゃわい」

「こいつらはもう動けない!船が沈みきる前に逮捕しろ!」

「「「「「「はっ!!」」」」」」

ここまで…か…やっちまった。まぁ〜…運がなかった…ってだけかな。

「すま…ね…ヘイ…ラ…セイラ…あた…の所為…で…」

謝罪すら…まともにできないのかよ。

「諦めるの早いよ!!散紙(ちりがみ)

あたしの体を紙が覆う。周りを見ると、仲間達全員が紙に覆われていく。と同時にヒラヒラと黒い紙が混じっている…。そういう事か!

あたしやヘイラ、仲間達の体が浮き始め、まぁ面倒なのかあたしらの船に投げ出されているけど。

幕紙(まくがみ)!」

黒い紙が一気に膨らみ、黒い煙が発生する。

バサバサバサ…。

「ねぇ!さっきのでかいのあと一発だけ撃てる?沈めちゃおう…こいつら、あたし達で倒せる相手じゃないよ」

「わか…た…」

息を大きく吸う。

「大突波…跳躍声(バウンドボイス)!!!!!」

無色の砲弾が海軍の船に音速で着弾した途端、船は耐えきれなくなったのか真っ二つに折れ、マストの根元が陥没する。

「撤退するよ!このままじゃ危ない!ヘイラとアテナを治療室に!帆を全て張って!バックヤードを引きなさい!舵は三時の方向!ほら!へばってると紙飛ばすわよ!」

自分の船に着いた途端、あたしの意識は泥沼に沈んでいった。ただ、最後に、大きな衝撃音が聞こえた…。




…………。

「ふ…ぅ…」

気付けば、あたしはベットの上に寝かされ、服も着替えさせられてた。それに腕には添え木、足にも添え木、包帯まみれになってた。横には未だに眠っているヘイラ。全身包帯まみれなのはまぁ、相手が剣士だったのが大きいんだろうな。

コートを羽織って扉の外に出る。

「やけに…静かだな…」

窓の外は真っ暗闇。夜みたいだ。

疼く足を庇うようにして甲板に出る。

「お頭?目を覚ましたんですかい?」

「ホルストか…。にしてもやけに静かじゃないか?」

「副船長がお頭と総隊長が起きるまでは、水の音一つたてるなってんで皆静かにしてたんすよ」

「そうか…。すまなかった。お前たちは大丈夫なのか?あと、セイラは?」

「俺たちは大丈夫ですぜ。1人もかけちゃぁいません。流石に本部海兵ってだけあって重症者は結構出やしたが。副船長は治療もせずにずっと甲板で修行してやすぜ」

修行?どういう事だ。

「そうか。まぁちっと行ってくるわ」

「…あまり刺激する事はお勧めしやせんぜ…。相当気が立ってるみてぇで」

「そうか」

手をヒラヒラとさせて了解の合図を送る。


コツ、コツ、コツ、コツ。

あまりの静かさに身震いしそうな船の甲板を歩いていると、ペラペラと音がする。セイラの紙が風になびく音。

「こんな真っ暗闇で何してんだよ。セイラ」

「…目が覚めたのね。アテナ」

「あぁ…何日寝てた…?」

「3日…今でもう4日目よ」

「寝たか?飯は食ったか?治療はしたか?」

「…………………」

「飯くって風呂入って治療して寝てこい。船も早々最大船速には出来ないだろうな。」

「…あたし達…勘違いしてたね」

「なんの話だ」

「あたし、1人で行った時、何もできなかった。あたし達、強いって感じてただけだった。」

「……だな。あたしも舐めてた。海軍なんて、って思ってたんだ。でも、関係なかった。あたしらが弱かったんだ。」

コツ…。

「なら…強くなれば…いい。皆んな…手も…足も…出なかった…。皆んな…同じ…。」

「ごめんなさい…少し…休むね」

ペラペラと紙になって飛んでいく。

「ヘイラ…いつ起きてたんだ?」

「何…?」

「いや、気になるだろ?お前いつから後ろいたんだよ。」

「…真っ暗から…」

いや、それあたし一番最初に言った気がするんだけど。

「全く…」

「ねぇ…」

「ん?」

「うちら…弱い…」

「ん」

!?殺気!?

ガキッッッ!?!?

ナイフを抜かなかった普通に首飛んでた。

「どういう事だ?」

「傷が治ったらうちの相手して。アテナのナイフで。ダメ?」

「初めて聞いた。ヘイラが言葉を続け様に放つの。」

「……うちの…勝手だと…思う」

…。

「全く…次の島に着いたら、少しだけ相手してあげるよ。この船も穴だらけだし。勿論、色々と済ましてからな」

「ありがと…。」

それだけ言って船室に戻って行くヘイラの後ろ姿を見ながら、溜息を吐く。

「このままじゃ危ないな…。仕方ない。クロコダイルはとことん利用し尽くしてから、沈めるか」

確かに、このまま進むといつかあたし達は破滅の道へと進むことになる。

腰掛けた木箱を背に、目を瞑る。

意識が薄れていく……。

「すぅ…すぅ…すぅ…」

コツコツ…コツ…。

「全く…こんな所で寝るなんて…」

船は船速を維持しながら、グランドライン最初の島へと進んでいく。 
 

 
後書き
( ´・ω・`)_イカガ? 
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