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ハイスクールD×D大和の不死鳥

作者:sou×yuki
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11連合軍



闇ギルド最大勢力〝バラム同盟〟


その一角を担う闇ギルド『六魔将軍
(オラシオンセイス)』


地方ギルド定例会は、その『六魔将軍(オラシオンセイス)』
を討伐すべく…


『青い天馬
(ブルーペガサス)』

『(蛇姫の鱗
ラミアスケイル)』

『〈放蕩者の茶会(デボーチェリ・ティーパーティー)〉』

『(妖精の尻尾
フェアリーテイル)』


この4つのギルドで連合軍を結成する事になったのであった。


「てゆーか、なんでこんな作戦にあたしが参加する事になったのー!!?」


連合軍の集合場所へ向かう馬車の中で絶叫するルーシィ。



「オレだってめんどくせーんだ、ぶーぶーゆーな」



そんなルーシィにとグレイは呆れたように言った。


「マスターの人選だ。私たちはその期待に応えるべきじゃないのか?」


「でもバトルならガジルやジュビアだっているじゃない」


「みんな他の仕事で忙しいんだよ」



ルーシィの問い掛けにそう答えるハッピー


「てか……まだ…着かねー…の…か……」


「結局いつものメンバーなのよね」


「その方がいいだろう? 今日は他のギルドとの初の合同作戦。まずは、同ギルド内の連携がとれている事が大切だ」


「あい」


因みに今回、『妖精の尻尾
(フェアリーテイル)』
から選出されたメンバーは…ナツ、グレイ、エルザ、ルーシィ、ハッピーの五名である。実質的には4名だが…


「見えてきぞ、集合場所だ」


そんな会話をしている間に、『妖精の尻尾
(フェアリーテイル)』
を乗せた馬車は集合場所となる屋敷へと到着したのであった。


「趣味悪いところね」


「『青い天馬
(ブルーペガサス)』
のマスターボブの別荘だ」


「あいつか…」


「ま…まだ着かねえのか……」


「もう着いてるよナツ」


そんな会話をしながら屋敷の中へと足を踏み入れるナツ達。すると……


「『妖精の尻尾』のみなさん、お待ちしておりました」


突然照明が落ち、スポットライトのようなものが当たる。


「我ら『青い天馬
(ブルーペガサス)』
より選出されし、トライメンズ」


そしてそのスポットライトの先には……


「白夜のヒビキ」


「聖夜のイヴ」


「空夜のレン」


イケメン三人組が立っていた。


「噂に違わぬ美しさ」


「初めまして『妖精女王(ティターニア)』」

「さあ……こちらへ」

そう言ってまるでホストのようにエルザを席へと案内するトライメンズ。

なんなんだコイツらは……」


トライメンズを見て、忌々しそうにそう言うグレイ。そこに…

「君たち、その辺にしておきたまえ」

「な…何!? この甘い声!!?」

突然部屋の階段から、甘い声が響いてくる。

「一夜様」

「一夜?」

「久しぶりだね、エルザさん」

「ま…まさかお前が参加しているとは……」

そう言ってエルザは顔を青くしながら階段の先に視線を向ける。そこには……

「会いたかったよマイハニー。あなたの為の一夜でぇす」

頭身が低く、トライメンズの3人とは対極にある顔をした男……一夜=ヴァンダレイ=寿が立っていた。



「一夜様の彼女でしたか、それは大変失礼を…」


「エルザって、あんなのが好みなんの?」


「全力で否定する」


ルーシィとトライメンズの言葉に、顔を真っ青にしながら否定するエルザ。

「片付けろ!!! 遊びに来たんじゃないぞっ!!!」


「「「ヘイ!!! アニキ!!!」」」

「あれ…さっき〝一夜様〟って言ってなかった?」

「一貫してないんだよ」

「君たちの事は聞いているよ、エルザさんにルーシィさん、その他……むっ」


「!」


すると、一夜は突然ルーシィの方に顔を向け、鼻をクンクンと動かすと……


「いい香り(パルファム)だ」


謎のポーズと共にそう言い放った。

「キモいんですけど……」

「スマン…私もこいつは苦手なんだ。すごい魔導士ではあるんだが」

そんな一夜に対し、全身に鳥肌を立たせるルーシィ。

「青い天馬のクソイケメンども、あまりうちの姫様方にちょっかい出さねーでくれねーか?」


そう言ってトライメンズと一夜を威嚇するように睨み付けるグレイだが……


「あ、帰っていいよ男は」

「「「お疲れさまっしたー」」」

「オイオイ!! こんな色モンよこしやがって、やる気あんのかよ」

「ためしてみるか?」

「僕たちは強いよ」

「おいレン、イヴ、やめろって」


「ケンカか!!! まぜてくれーー!!!」


「あんたは復活と同時に話をややこしくするなっ!!!」


一触即発の雰囲気になる妖精の尻尾と青い天馬

「やめないか、お前たち」

見かねたエルザが止めに入ろうとするが……


「エルザさん、相変わらず素敵な香りだね」


ぞわっ!!

「近寄るなっ!!!!」

「メエーーーン!!!」

誰よりも早く……一夜を殴り飛ばしてしまった。


そして奇妙な悲鳴を上げながら入り口の方へと飛ばされた一夜は、新たな来訪者によって受け止められた。


「こりゃあ、随分ご丁寧なあいさつだな。貴様等は『(蛇姫の鱗
ラミアスケイル)』上等か?」


そう言うと、その来訪者は鷲掴みにした一夜の顔を凍らせた。

そして、その男を見てグレイとナツは驚愕する。


「リオン!!?」


「グレイ!!?」


「お前…ギルドに入ったのか…」


その男は、以前悪魔の島で戦ったグレイの兄弟子……リオンであった。


「フン」

すると、リオンはずっと掴んでいた一夜をグレイ達に向かって投げ捨てる。

「きゃっ」

「何しやがる!!!」

「先にやったのはそっちだろ?」

「つーか、うちの大将に何しやがる!!」

「ひどいや!!」

「男は全員帰ってくれないかな?」

「あら……女性もいますのよ」

すると、部屋の床に敷かれていた絨毯が突然モコモコと動き出す。


「人形撃、絨毯人形
(カーペットドール)
!!!!」


「あたしぃ!!? てか…この魔法…」


突然人形のように動き出した絨毯。そしてルーシィは、その魔法が見覚えがあった。

「うふふ、私を忘れたとは言わせませんわ。そして過去の私は忘れてちょうだい」

「どっちよ!!!」

「私は愛の為に生まれ変わったの」

その女性も、以前の悪魔の島で戦った零帝一味の一人……シェリーであった。

「もっと…もっと私にあなたの香りを!!!」


「く…来るな!!! 斬るぞ!!!」


「リオン」


「グレイ」


「かかってこいやー!!!」

「あなたは愛せない」


「あたしも嫌いよっ!!!」

妖精の尻尾と青い天馬に、さらに蛇姫の鱗まで加わり、またもや一触即発の雰囲気となる連合軍。

すると……



「やめい!!!」



1人の巨漢の男の怒声が響き渡った。


「ワシらは連合を組み、六魔将軍を倒すのだ。仲間うちで争っている場合か」


「ジュラさん」


「ジュラ!!?」

「ラミアのエース…岩鉄のジュラ」


「誰?」


「マスターと同じ、聖十大魔道の称号を持つ人だよ、ナツ」


蛇姫の鱗の魔導士……ジュラ・ネェキスの一喝により、先ほどの一触即発がウソのように静まり返る。

「あたしでも聞いた事のある名前だ……」

「妖精は4人、ペガサスは人4でしたね。私たちは3人で十分ですわ」

「むぅぅ~~……」

シェリーの嫌味な一言に唸るルーシィ。

「これで3つのギルドが揃った。残るは『〈放蕩者の茶会(デボーチェリ・ティーパーティー)〉』の連中のみだ」

「放蕩者の茶会は来てからのお楽しみと聞いてまぁす」

「楽しみって……どんだけヤバイ奴が来るのよぉ~」


一夜の言葉に騒然とする連合軍の面々。

すると……

「遅れて悪い」

入り口から声が聞こえた。その声の途端にナツとグレイから変な汗がでる。

「なあ、ナツ……」

「間違いねぇ……奴だ…」

それをみたルーシィは二人に動揺している

「ナツとグレイが震えてるってどんなにやばい奴がくるんのよ!」

「昔ナツ、グレイ、ラクサスはフルボッコにされていたな」

「え!?あのラクサスが!?」

「あい!S級になったからと調子にのって叩き潰されました!」

妖精の尻尾が騒いでいるところで放蕩者の茶会のメンバーぞくぞくと入ってくる。

「おいおい、多すぎだろ……」

「18人と2匹って……」

一人の男が一番前に立つ

「我ら放蕩者の茶会はフルメンバーだ!」

続く 
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