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『ひとつ』

作者:零那
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『人間教育』


狡賢く生きてる人を見たなら責めたくなるんだ。
賢く裏切る卑怯な奴達だから。

いつから本当の本音が言えなくなった?
いつから本当の笑顔で笑えなくなった?

真実だけが全てじゃ無い。
もう子供じゃ無いから解ってる。
いつまでも真っ直ぐ、なんて言ってたら生きていけない。

守る者の為に自分を偽る日々。
僕は馬鹿だから偽り続けるのはカナリの労力を要する。

こんな時は何もかもがどうでも良くなって壊れてしまいそう。
真っ直ぐ生きたいだけなのに何故それがいけない事のように...
其れは単なるワガママなのか...

面倒な此の世はいつまで経っても巧くは生きれないだろう。
死ぬまで続くのか此の生き辛さは...

狡賢く、本音を隠し、仮面を被り、偽りを述べ、其れで人生無駄に生きて何の意味が在る?

そんな人ばかりじゃ、誰を信じて何を信じればいいかさえ解らない。

今の子供達は今の大人達の何を信じて何を学べば良いの?

他人に関わり合おうとする事が良くないことだと教えるの?
他人は信用しちゃいけませんって教えるの?
皆が皆、話してることは本音じゃないから鵜呑みにしちゃいけませんって教えるの?

あまりにも哀し過ぎるでしょ?

 
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