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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
  0945話

 グリーヒルの言葉に舌打ちをする。
 母艦級の存在が確認されて以後、シャドウミラーから震度計の技術についてはすぐに渡されていた。
 ビームの技術と違ってすぐに渡されたのは、純粋に兵器転用が出来ない技術だったというのもあるし、他のBETAを運ぶという母艦級の能力を考えれば、マブラヴ世界の戦力ではいきなり姿を現した場合対応するのが難しいという理由もあった。
 シャドウミラーの機体であれば口の中に強力なビームの1発や2発撃ち込んでやれば中に入っているBETAごと纏めて倒す事が出来るし、あるいはハイヴの外であればリニアガン・タンクの集中攻撃でどうにかなるだろう。
 だが、ここはハイヴの中であり、当然リニアガン・タンクは存在しない。
 後はS-11という反応炉破壊用、あるいは自決用の爆薬しかないが……それにしたって確実に倒せるとは言えないというのが、レモンを始めとして母艦級の解析に関わった技術者達の意見だ。
 まぁ、今回に関してはニーズヘッグがいるし、シャドウやメギロートもいる。それを思えば、まだ幸運だったと言えるだろう。

「フラン、聞いていたな。震度計に反応ありだ。母艦級が近づいているぞ。早急に部隊を纏めて何があっても行動出来るようにしろ」
『了解!』

 やはり現場からの叩き上げなのだろう。俺の言葉に質問をして無意味に時間を潰すのではなく、その前に行動へと移す。

「グリーヒル、お前達もだ。母艦級が現れるのがこことは限らないが、何があってもすぐに行動出来るようにしろ」
『了解しました!』

 こちらもまた素早い返事。さすがに最新鋭機のEF-2000を与えられているだけの事はある。
 ただ……今俺が口にしたように、母艦級がここに現れないという可能性もある。何しろハイヴの中を自由自在に動き回れると考えられているのが母艦級だ。更に現在このハイヴ内には欧州連合軍、国連軍、シャドウミラーといったように、様々な者達が入り込んでいるの。
 そうなれば迎撃するにしても、俺達を特定してではなく他の部隊に向かう可能性も十分にある。いや、寧ろその可能性の方が高いと言ってもいい筈だ。
 だが、そんな俺の楽観的な希望はすぐにグリーヒルによって否定された。

『振動がこちらに近づいて……来ます!』

 その言葉と共に、ホールの地面が突然爆発的に吹き上がる。
 同時に、吹き上がった場所の真上にいた戦術機が数機、そのまま上空に打ち上げられ、ハイヴの天井にぶつかって戦術機そのものがひしゃげ、潰れる。
 ……そう。母艦級が顔を出したのは、よりにもよってレッドシャーク大隊の真下だったのだ。
 ちっ、厄介な。

「フラン、部隊を率いてこっちに来い! 量産型W、メギロート、レッドシャーク大隊の援護を!」

 その言葉にフランの乗っているF-15Eはすぐに反応し、母艦級から離れてこっちの方に向かってくる。
 他の戦術機も殆どがそれに続くが、何故か数機の戦術機はこちらに退避せずに持っていた突撃砲を母艦級の胴体へと向けて撃ちまくっていた。
 ちっ、この世界で使われている突撃砲程度じゃ母艦級に歯が立たないって情報は知っている筈だろうに。映像で見るのと実際に体験するのでは大きく違うって訳か。
 ハイヴの天井近くまで飛び出ていた母艦級だったが、やがてバランスを崩したかのように大きくこちらに向かって倒れ込んで、突撃砲を撃ちまくっていた戦術機のうちの1機を下敷きにして爆散させる。
 くそっ、言わんこっちゃない。
 にしても天井付近まで頭を伸ばしているとか、身体の中にいるBETAはどうなっているんだろうな? 思い切りシェイクされて、酔ったり潰れたりしないのか?
 そんな風に考えつつ戦術機を避けて攻撃しようとするも、混乱しているのか母艦級の周囲を跳び回って突撃砲を撃ちまくっている為にこちらからの攻撃の射線軸上にその身を晒す。

「フランッ、お前の部下が邪魔だ! 一旦こっちに退かせろ!」
『分かった、ちょっと待ってくれ。今暗示を……』

 その言葉と共に機体に仕掛けられている暗示を起動したのだろう。母艦級の周囲を移動しながら突撃砲を撃ち続けていた戦術機の動きがようやく落ち着き、こちらへと向かって戻ってくる。
 よし。今だ。

「食らえ!」

 その言葉と共にまず放たれたのは、T.T.キャノン。空中で複雑な軌道を描きつつ、今にも口を開いて中にいるBETAを出そうとしている母艦級の胴体へと突き刺さり、貫通していく。更に……

「ファントム!」

 前方部分のヒュドラ2基から放たれたファントムが、T.T.キャノンによって貫通した母艦級の胴体へと入っていく。
 中へと入っていったヒュドラは、母艦級ではあっても殆ど身動きが出来ないだろう体内で自由自在に動き回り、連続してビームを放ち続ける。
 そして数秒後には、先端にビームソードを展開させたファントムが母艦級の体内を突き破るようにして飛び出してきた。

「仕上げだ! これでも食っておけ!」

 そう叫び、ようやく口を開けた母艦級へと向かって近づき、ヒュドラの先端から放つ合計18門のビーム砲と腹部拡散ビーム砲を母艦級の内部に向かって叩き込み……次の瞬間、母艦級の体内で凄まじい爆発が巻き起こる。
 同時に、T.T.キャノンやファントムによって貫通された母艦級の胴体から爆発の光が微かに見え……胴体の中で盛大に爆発が起きた母艦級は、結局そのまま何も出来ずにピクリとも動かなくなった。

「……取りあえず片付いたな。全機、異常がないかどうかを報告しろ」
『シルバーウィング小隊、異常なし』
『レッドシャーク大隊、3機が母艦級に潰されてKIA』

 みすみす俺の前で被害を出してしまうとはな。
 幾らレッドシャーク大隊の連中が混乱した状態だったとしても、個人的には助けられなかったのは正直痛い。
 いや、ここでそんな事を考えていてもしょうがない。とにかく今はハイヴの攻略が先決か。一応レッドシャーク大隊のメンバーにしても、ハイヴに突入する以上は命の危険を承知の上だったのだろうから。

「フラン、俺達はハイヴを進むがそっちはどうする?」
『勿論進むさ。まだ戦力的に撤退する程疲弊している訳でもないしな』
「そうか。どうする? 俺達と一緒に行くか?」

 勿論すぐに頷くだろう。そう思っての問い掛けだったが、戻ってきたのは首を横に振るという仕草だった。

『一応これでも与えられた任務があるんでな。悪いがこっちはこっちで動かせて貰う』

 任務、ねぇ。まぁ、向こうがそう言ってくる以上無理強いは出来ないか。
 それに正直な話、戦術機のお守りはグリーヒル達だけでも苦労しているというのも事実ではあるしな。
 向こうがそう言う以上、こちらとしては特に無理強いしてまで共に行動する必要はないだろう。

「分かった、なら気をつけてな」
『ああ、そっちも幸運を祈る』

 短く言葉を交わし、レッドシャーク大隊とシャドウ、メギロートが俺達とは全く違う方へと向かう。

「グリーヒル、次はどこのドリフトに入る?」
『そうですね、左から4番目でお願いします』
「分かった。BETAにはくれぐれも気をつけろよ」
『了解しました。何しろ、母艦級が現れたくらいですから、とてもではありませんが油断は出来ないですよ』
「そうか? ……まぁ、そうか」

 ニーズヘッグを含めてシャドウミラーの機体なら母艦級を倒すのはそう難しくはない。だが戦術機で倒すのが難しい以上は、どうやっても難敵となるのだろう。
 武器の方もやっぱりもう少してこ入れしなきゃ駄目か? 一応マブラヴ世界でもレールガンが研究中だって話は聞いてるけど。
 それがいつ実現するのかと言われれば、微妙らしいしな。
 シャドウミラーの機体が使っているビーム兵器はともかく、SEED世界のビーム兵器は日本を中心にして広まっていく……といいんだが。
 そんな風に考えつつドリフト内を進んでいくと、やがて再び見えてくるホール。
 そのホールの中へと突入するが、そこに残っているのは無数のBETAの死骸のみ。
 ここで行われていた戦いは既に終了していたらしい。
 幸いだったのは、戦術機の残骸が存在しなかったことか。
 つまり、ここで行われた戦いでは戦術機側に撃破された機体はでなかった訳だ。
 もっとも、小破や中破といった被害が出た可能性は否定出来ないが。

「グリーヒル」

 既にそれだけで、俺が何を尋ねているのか分かったのだろう。映像モニタに映し出されたグリーヒルはすぐに反応する。

『左から2つ目でお願いします』
「分かった、行くぞ」

 このホールでは特に何かする必要もなく、まっすぐにグリーヒルの指示した場所へと向かい……

「っと!」

 ドリフトに入る直前、ヒュドラのスラスターを使って上へと急上昇。
 グリーヒルを始めとしたシルバーウィング小隊にしても、ニーズヘッグから少し離れてついてきていたおかげで、殆ど混乱せずに俺のすぐ後を追うようにして上の方へと移動する。

『アクセル代表?』
「下を見ろ」

 訝しげに尋ねてくるグリーヒルへとそう告げる。
 その言葉に首を傾げつつ下を見たグリーヒルだったが、数秒程で俺がすぐにドリフト内部へと突っ込まなかった理由が判明した。
 突撃級がドリフトからホールの中へと入ってきたのだ。
 勿論あのままドリフト内部を進んでいても、突撃級を倒すのはそう難しくなかっただろう。だが、それでもドリフト内部を突っ込んで来る突撃級と戦うよりは、このホールの中で戦った方が楽に戦える。

「ほら、ここからなら問題ないだろ。突撃級に対して攻撃しろ」
『了解!』

 その言葉と共に、数秒前に俺達が存在していた空間を貫くかのように真っ直ぐ突撃していった突撃級の背後から、シルバーウィング小隊の放つ突撃砲の弾丸が次々に命中する。
 最も弱い背後からの攻撃により、突撃級は次々にその骸を晒していく。
 そして突撃級の全てが片付き、数秒。次に姿を現したのは、要撃級を始めとするBETA達だった。

「撃て」

 短く命令を下す。
 今回の戦いで俺は一切攻撃を行っておらず、その全てをグリーヒル率いるシルバーウィング小隊に任せている。
 最初の内は若干戸惑っていたグリーヒル達だったが、今は既に全く問題ないかのように次々とBETAを仕留めていた。
 まぁ、EF-2000を与えられているだけあって腕は確かなんだろうし、別にこれが初陣という訳でもない。
 ただ、ハイヴの中での戦闘が初めてだったというだけだ。
 ……ああ、あとはシャドウミラーの代表である俺と一緒に行動するというのも、何気にプレッシャーになっていたのかもしれないな。
 そんな風に考えている間にも、突撃砲から放たれる弾丸は次々とBETAを骸へと変えていき、やがて生きているBETAの姿が全ていなくなる。

「よし、次……」

 次に行くぞ。そう告げようとした時だった。

『アクセル、今どこ?』

 映像モニタに映し出されたマリューに、周囲を見回しながら答える。

「どこと言われても、知っての通りハイヴの中だが? 正確にはホールの中」

 そう告げると、戻ってきたのはマリューの笑み。
 どこかにこやかと表現出来るその笑みを見て、微妙に嫌な予感がしつつも尋ねる。

「何かあったのか?」
『ええ。……ついさっき連絡があったわ。コーネリアが反応炉を落としたそうよ』
「……なるほど」

 取りあえずそれだけ返しながら、マリューが笑みを浮かべている理由を知る。
 これまで攻略してきた2つのハイヴは、何だかんだ言って両方とも俺が反応炉を破壊してきた。
 つまり、このリヨンハイヴに関しても俺が攻略する……そう思っていたのだろう。
 で、その予想が外れて何故か喜んでいると。……何でだ?
 一瞬疑問に思うが、恐らく賭けでもやってたんだろうと判断してその考えを頭から消し去る。

「それで、俺達はどうすればいいんだ?」
『ハイヴから出てきてくれればいいわよ。別にいつまでもハイヴに籠もっていたい訳じゃないでしょ?』

 それはそうだ。このリヨンハイヴも鉄原ハイヴやアンバールハイヴ同様にBETAに対する前線基地として使われる事にはなるんだろうが、それは中の掃除をきちんとやって、必要無いドリフトを埋めて、基地としての環境を整えて……と、色々とやる必要をやってからの事だ。
 少なくても今の状況でハイヴの中にいたいとは思わない。

「分かった。なら早速地上に戻る」
『ええ。ああ、それと反応炉を破壊した結果BETAが逃げ出しているから、遭遇したら殲滅してきてね。地上でも盛大に追撃戦が行われているから』
「って事は、メインホールでBETAの数を減らさなかったのか?」
『そうらしいわ。BETAの数が多すぎて、シャドウミラーの機体ならともかく国連軍や欧州連合軍の機体がかなり危険だったらしくて』

 なるほど。まぁ、それなら分からないでも無い。
 そもそも、俺達シャドウミラーに出撃の要請があったのは、ハイヴ内にいるBETAの数が欧州連合軍や国連軍の手に負えないからこそだったしな。

「ちなみに、恒例のモニュメント破壊は……」
『ああ、それならO.O.ランチャーとクロスマッシャーできちんとやったらしいわよ』

 クロスマッシャーって事は、やっぱりギルバートがいたのか。まぁ、コーネリアがいる時点で予想は出来ていたが。

「……分かった。地上に帰還する」

 そう呟き通信を切り、グリーヒル率いるシルバーウィング小隊と共に俺はハイヴに突入した道を戻っていくのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:290
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1167 
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