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ガンダムビルドファイターズ ~try hope~

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夏休み!そして合宿! 中編

 
前書き
ついにラル大尉が登場しました!個人的に結構好きなキャラクターですねはい。もうムウさん以上に! 

 
「ありがとうシノ。大丈夫だ。絶対に変な事はしない。仮にだ!仮に変な事をしたら切腹してやろう! 」

絶対にそんなことは起こさないが、一応念を押して言う。

「そ、それじゃあ私はあっちの方に荷物置いてくるから」

そう言うと、部屋の反対側に言って荷物を置きに行った。

「はぁ…。てかトウイはどうしてあんなこと言ったんだろ?そういえばアイツ、あまり自分の事は話さないしな」

トウイとの中学校の会話を振り返ってみても、いろいろとか、無いとか言って詳しく話さないし、普通に聞いてもなぜかいつの間にか違う話題に変えられているし。

「これを機に、ちゃんと何か聞いてみるか…」





ーーー--





「ふぅ…。うまい具合に一人部屋になったなぁ~」

荷物を置いて、すぐにベッドで横になる。

「よくあの時のことが夢に出てきてうなされるからね…。迷惑はかけられない」

今日の長時間の移動で疲れたのか、眠気が襲ってきた。

「ユウキ君…ごめんね…」

そう静かに呟き、瞼を閉じた。





ーーー--





コンコン

忘れ物とかないか確認していると、誰かがノックをしてきた。

「ちょっと俺が出てくるわ」

「じゃあお願いね」

扉まで行って開くと、なぜかユウが立っていた。

「ヒロヤ!もう準備できたよね? 」

「準備? 」

「もしかして忘れたの!?ニールセンラボに着いたらバトルしようってバスの中で言ったじゃん! 」

あー、そういえばそんなこと言ってたような…。すっかり忘れてた。

「悪い。今から行くからちょっと待っててくれ」

そう言ってすぐに部屋の中に戻り、ケルサスガンダムを取り出した。

「?ヒロヤ。どこに行くの? 」

部屋の中でまだ荷物の整理をしているシノが聞いてきた。

「ユウとバトルの約束していたから、ちょっとバトルシステムに行ってくるわ」

それだけ言って部屋から出ようとすると、なぜかシノがついてきていた。

「私も行くわ」

「なんでさ? 」

「別に見るくらいいいでしょ?それとも何か問題でも? 」

「いやないけど…」

「じゃあ私も一緒に行くわ」

なぜかシノもついてくることになり、部屋の外で待っているユウのところに向かう。

「さて!………てあれ?シノも一緒にバトルしに来るの? 」

「いいえ。私はバトルを見に来ただけよ」

「そうなんだ。まあとにかく早く行こうよ! 」

「ちょ待て………って早!? 」

するとユウが走り出したので、俺たちも走ってユウの後をついていった。

「はーはー………でっ、どこでやるんだ? 」

息を整えながらユウに聞く。回りにはいろいろな人たちがバトルをしていてけっこう混んでいる。

「あそこが空いているから、そこでしようよ! 」

指を指された方を見ると、一つだけ使用されていないバトルシステムがあった。

「よし!じゃあそこでやるか」

バトルシステムにつき、ガンプラを取り出す。

「楽しんでいこうね!ヒロヤ! 」

『GUNPLA BATTLE combat mode』

『Startup』

『Model Damage level Set to C』

『Please Set Your GPベース』

『Beginning plavsky particle 』

『Dispersal』

『Field 9 castle』

フィールドは、夜中の城だ。

『Please Set Your GUNPLA』

『BATTLE START』

「サオトメ ヒロヤ!ケルサスガンダム!出る! 」

「ミヤモト ユウ!ガンダムアルカナム! 行くよ! 」

そうして、聖鳳学園・ミヤモト ユウとのバトルが始まった。





ーーー--






フィールドに出てすぐに庭に着く。

「さて………ユウのガンプラはどこにいるんだ? 」

「僕はここにいるよ」

回りを見渡していると、上からユウのガンプラが降りてきた。

「…なんだそのガンプラ? 」

ユウのガンプラを見るとアストレイレッドフレームの改造機で、色が紫と白と黒で統一されていた。頭部はレッドドラゴンにセンサードラグーン。腰に二刀の刀を差しており、それとリアアーマーにはソードピストルを二つ。バックパックはヴィーヴルストライカーとそのブースターが小型化されており、翼が無くなっている。それと、何かの布等で羽織を着けて、和装の格好をしていた。

「これが僕のガンプラ………ガンダムアルカナムだよ。じゃあ…行くよ! 」

言った瞬間、ケルサスガンダムの目の前まで一気に距離をつめて、腰に差してあった一刀を抜刀してきた。

「なっ!? 」

咄嗟にビームサーベルを抜いてなんとか受け止める。

「おお~。よく反応できたね。決まったと思ったんだけどなぁ」

「そりゃ残念だな。にしても速すぎるぜ………」

「ありがとう。けどまだ油断しちゃダメだ…よ! 」

そういうと、受けていたビームサーベルが徐々に切れてきた。

「ビームサーベルが!? 」

そして、ビームサーベルが切れると同時に後ろに下がってユウの攻撃を回避した。下がりながらグラディウスを抜いて構える。

「はあああっ! 」

また目の前まで距離をつめられ、刀で居合いをしてきたのをグラディウスで弾く。

「今度はこっちから行くぞ! 」

グラディウスに粒子を纏わせて、ガンダムアルカナムに五回ほど叩き込む。

「あまいよ!」

グラディウスの攻撃を、全て最小限の力で受け流されてしまい、柄頭で思いきりとばされて城の壁に激突した。

「ぐっ………!なんだよあの剣の技術は!? 」

『ヒロヤ! 』

「シノ? 」

立ち上がり、ガンダムアルカナムの方を向くとシノから通信が入ってきた。てかお前ナビゲーターとして参加するの?

『ミヤモト ユウってこの子を調べたら、中学校三年間。剣道部に所属して全国優勝を果たしているわ! 』

「はああああっ!!? 」

中学三年間全国優勝!?なんだその戦績は!?

『あとミヤモトユウは生まれつき道場で育ち、剣道を叩き込まれていて、あの宮本武蔵の子孫らしいわよ』

むしろこの短い時間でよくそこまで調べられたと感心するわ!すごいなおい!

「てか宮本武蔵の子孫って……どうりであの剣術の高さだわ」

呆れながらもルミノックスを引き抜き、ガンダムアルカナムに向かっていく。

「にしても中学三年間全国優勝とか、お前そんなことバスの中で言ってなかったろ?なんでだ? 」

「驚かそうと思ってね!で、驚いた? 」

「ああ。嫌ってほどに驚かされたよ」

そんな話をしながらグラディウスとルミノックスの二刀で攻撃するも、たった一刀だけで防がれいる。

「何で高校では剣道やらなかったんだ? 」

ふと思った疑問を聞いてみた。中学校でそれほどの腕があったのに、なぜガンプラバトル部に所属したんだろう?

「それは愚問だよヒロヤ。ガンプラが好き。だからガンプラバトル部に入った。それだけだよ! 」

「そうかよ!確かに愚問だったな! 」

グラディウスとルミノックスに粒子を纏わせる。

「セーズ………アインス!! 」

「!? 」

グラディウスとルミノックスで左右に四回。その後同時に上から斬り込み、下からも同時に攻撃をし、横に一回転しながら斬り込む。二刀を逆手に持ち、横から同時に二回。逆手から普通に持ち変え、また四回攻撃をする。

「これは……! 」

全てを受け流されているが、追いつけないのか徐々に精度が落ちていって受け流されにくくなってくる。

「はああああっ!!! 」

グラディウスを突きつけると、横に受け流されるが、ガンダムアルカナムの体制が崩れた。

今だ!!

最後にルミノックスを突きつける。

「……はああっ! 」

ガンダムアルカナムにルミノックスが当たりそうになったところ、ルミノックスが遠くまで弾かれた。

ガンダムアルカナムを見ると、どうやらもう一刀を抜刀して弾かれたらしい。

「てかやばっ! 」

「双天流…壱の型! 」

急いで後退しようとすると一瞬光が放たれ、頭部と両腕が切断され、胴体が切られていて倒れてしまった。

「なにが………起きたんだ? 」

「あっ…! 」

呆気にとられていると、ユウがしまったみたいに口に出てしまったらしい。

「え~と………で、どうする? 」

ユウがそう聞いてくるが、見てわかるだろ。

「何もできないだろ……」

『BATTLE ENDED』





ーーー--





「なんだったんだあれは? 」

バトルが終わってすぐにそう呟いた。あの光はいったい?それにいつの間にかバラバラにされたし…。

「ヒロヤー!僕そろそろ戻らなきゃいけないから行くねー!楽しかったよー! 」

バトルが終了したあと、ユウが時計を見たあとすぐに去っていった。

「ヒロヤ。私たちも戻りましょう? 」

「ん?そうだな」

シノにそう言われ、俺たちも部屋に戻ることにした。

「ところでシノ。あの時何が起きたかわかるか? 」

部屋に戻ってる最中に聞いてみる。何が起きたかは少しは把握したいからな。

「ええ。まずあの光はヴォワチュール・リュミエールか、アストレイの電撃による光だわ。SEED系統のガンプラだし。それで何らかで剣速を上げてたと思う。まあ光が強すぎて私もよくわからなかったんだけどね」

「なるほどな。また細かい解説ありがとうな」

「どういたしまて。………てあれ?あそこにいるのトウイじゃない? 」

シノが指差した方を見ると、俺たちの部屋の前でトウイが立っていた。

「なにやってんだ? 」

「あっ!中にいなかったんだ。にしても二人っきりでどこ行ってたのかな? 」

と、いつもみたいにニヤニヤしながら聞いてきた。てか『二人っきり』の部分を強調するな。

「まあまあ。で、どこに行ってたの? 」

「ユウとバトルをしてきただけだ。シノはそのバトルを見るために一緒についてきたんだ。なあ? 」

とシノに同意を求めると、なにも反応はせず、ボーッとしてる。

「おいシノ。聞こえてるのか? 」

「え?ああごめんなさい!聞いてなかった」

「お前大丈夫か?熱とかあんなら無茶すんなよ? 」

「だ、大丈夫よ。平気平気」

と手のひらを横に振って大丈夫と伝えてきている。本当に大丈夫なのか?まあ本人は大丈夫って言ってるけど。

「んで、お前はなにやってたんだよ? 」

「ああ~忘れてた。実はヒロヤ君に試してもらいたいことがあって、それをやってもらうために呼ぼうと思ったんだよ」

「やってもらいたいこと? 」

「まあとにかくバトルシステムにもう一度行こうか。話はその後その後」

そうしてもう一度バトルシステムに向かうことになった。





ーーー--






「さっきよりも人が集まってんな」

「あそこのバトルに特に人がいるわね」

シノに言われた方を見ると、確かにあそこに人がたくさん集まっていた。

「けど何か様子が変だな。何があるんだ? 」

「ちょっと見てみようよ。何があるか気になるしね」

「んじゃあそうするか」

人混みの中を進み、前に出てようやくバトルが見えてきた。

「な、なんだよあれ…? 」

バトルを見ると、そこにはエクストリームガンダムが八つ裂きにされており、なおかつまだ攻撃をされていた。
相手機体はたった一機で、機体のベースが黒色のストライクになっている。しかしあまり原型を留めておらず、左腕が布でぐるぐる巻きにされており見えない。両肩はガンダムF91になっており、右腕はストライクにバンシィのビームトンファーとアームドアーマーVNを装備している。バックパックにはヴェスバーとツインサテライトキャノンが付けられており、ストライクよりも大きな大剣の形をしたブースターを装備している。
三対一のバトルで、残りは一機だけのはずなのにまだエクストリームガンダムに攻撃をしていた。

「いくらなんでも…や……りすぎだろ! 」

今だエクストリームガンダムに攻撃をしているストライクを止めようとGPベースを取り出すと、ストライクに向けて攻撃が放たれ、それをストライクは回避した。

「もう止めろぉぉぉぉ!!! 」

ストライクに向けてソードが振りかざされ、それをストライクはビームトンファーで防ぐ。
そして攻撃をしていた機体は、トウイのフリーダムだった。





ーーー--





「もう止めろぉぉぉぉ!!! 」

ストライクに向けてソードを振りかざすと、ビームトンファーで防がれた。

「なら! 」

ビームサーベルを振り抜いてストライクに攻撃するも左腕でビームサーベルを受け止められ、そのまま殴られて飛ばされてしまった。

「ぐっ…! 」

吹き飛ばされてる最中に、ヴェスバーで攻撃しながらアームドアーマーVNを構えて接近してきた。
 
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