仮面ライダー鎧武 信じた道
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第十章
「まさかな」
「また」
「いえ、本当に」
光実は驚く三人に言うのだった。
「現にライダーシステムもすぐに修理してみせました」
「機械は機械だろ」
城乃内は驚いた顔のまま光実に返した。
「人間はそうはいかないだろ」
「普通に考えればそうですが」
「あの青年はか」
「はい、サガラさんも」
彼も、というのだ。
「人ではない、神ですから」
「神様ならか」
「出来るかも知れません」
こう言うのだった、それも真顔で。
そして光実はここでだ、あらためてこうも言った。
「それにです」
「それに?」
「ライダーは僕達だけではないです」
「そうだな」
呉島が弟のその言葉に応えた。
「彼等がいた」
「はい、魔法使いの人達も」
「ああ、いたんだったなそういえば」
ここでだ、ザックはこのことも思い出した。
「魔法使いとかな、風都にもいたな」
「そう、だからね」
「あの人達も呼ぶんだな」
「そうしよう、今はライダーが一人でもいて欲しい状況だから」
それで、というのだ。
「あの人達にも来てもらおう」
「じゃあすぐに連絡するか」
「そうするよ」
こう言って早速だ、光実は今度は携帯を出してだ。そうしてだった。
携帯でメールではなく言葉で話した、それが終わってからだった。
あらためてだ、他のライダー達に言った。
「連絡はしたから」
「それで来るの?」
「はい、操真さんに連絡しましたが」
その彼からの返事だというのだ。
「来てくれるとです」
「言ってくれたのね」
「はっきり言ってくれました」
光実は鳳蓮に話した。
「安心して下さい」
「ライダーが他にも来てくれるのなら有り難いわ」
心からとだ、鳳蓮は言った。
「正直相手の数にもよるけれど」
「六人ではやはり足りない」
呉島も言うのだった。
「だからだ」
「はい、操真さん達も来てくれると心強いです」
「彼等の力も借りよう」
呉島はリーダーとして決断を下した、そして。
一行は道を進んでいくとだ、その前に。
そのインベスの大群が来た、その彼等にそれぞれ変身して向かった。
操真は最初面影堂にいた、今は店の店員兼奇術師即ちマジシャンとして生計を立てている。店にはわ輪島と奈良もいる。
店は普通に客がいて普通に商いが為されている、その店の中でだ。
輪島は操真にだ、こう問うた。
「なあ、最近な」
「インベスもですね」
「あの街に出なくなったみたいだな」
こう話すのだった。
「あそこも世界も大変なことになったが」
「はい、ただ」
「世界の被害はな」
「あの青年が最小限に抑えてくれたので」
だからだとだ、操真は店の掃除をしながら輪島に話した。
「よかったです」
「本当にな」
「ただ、インベスの裏にスサノオがいるのなら」
「またな」
「戦いになりますね」
「そうだろうな」
「何かこんな話をしてたら」
奈良も言うのだった。
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