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DQ3 そして現実へ…~もう一人の転生者(別視点)

作者:あちゃ
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レアアイテムあるよ

またまたグリンラッドへと訪れた私達。
途中エコナバーグによって、ちょっと後味悪い思いをしたけど大丈夫!
お父さんがステキに解決してくれました。

そんで、変化の杖悪用を気にかけるお父さんは、早足でジーさんの小屋へと向かってます。
それともアホみたいに寒くて急いでるのかな?
寒いの苦手みたいだし…


(コンコン)
ノックと共に小屋へと入るお父さん…
返事を待とうよ!

「いらっしゃ~い!待ってたの~!!もう私の○○○は濡れ濡れで準備OKよ!」
入っていきなり衝撃映像!
マッパのお母さんが大股おっぴろげでお出迎え!?

(ゴスッ!!)
「ふざけんなクソ爺!何、ビアンカの姿で勝手に売春してやがるんだ!!」
ハンパ無いスピードでお母さん(偽者)を殴るお父さん。
どうやらジジイが杖で変身していたみたいです…

「ち、違う…誤解だ!ワシは売春などしとらん!ただ、来る人みんなを驚かしていただけだって!ワシだって男に犯されるのは嫌だからな!」
威張って言うことか!?
「知るかボケェ!ビアンカの姿でやるんじゃねぇ!」
そうだ!私の自慢のお母さんを汚すな!
「だってしょうがないだろ…ワシの知る限りで一番の美女なんだから!…ほれ、そっちの兄ちゃんなんかは、刺激が強すぎた様で鼻血出しとるぞ!」
振り向くとお兄ちゃんが鼻から大量に出血している…
マジかよ…実の母親で興奮するなよ…

「お、お前…母親の裸で興奮するなよ!」
「ち、違いますよ…急だったから…違いますからね!」
その言い訳、合ってる?
「何と!?そんなに大きな息子が居るんか!?この体…そうは見えんのぉ…」
まぁ…10年程石になってて、歳とってないからねぇ…

「てめぇ~…さっさと服着るか、その変化を解け!人の嫁汚しやがって、ぶっ殺すぞコノヤロー!!」
つか、よく殺さなかったなぁ…と思うくらい怒っているお父さん。
テーブルクロスを投げ付け、お母さんの裸を隠す様仕向ける。

ジジイも変化を解き、股間を隠しながら着替えの側まで歩いて行く…でも着替える時は丸見え!
嫌な物見た…



「さて…もうレンタル期間終了か…惜しいのぉ」
着替え終わり名残惜しそうに杖を眺めるジジイ。
「うるさい!さっさと杖を返せバカ!碌な事に使わない!!これなら、何処ぞの国王に化けて国政を壟断した奴の方がまだマシだ!」
すげー基準だな。
妻の裸を不特定多数に晒されて頭にきてるのは解るけど、国政壟断の方がマシって言い過ぎっしょ!

「のう、期間を延長してはくれんかいな!?別のアイテムを進呈するぞ!」
相当気に入ってる様で、他のアイテムで口説こうと試みてる。
「これはな『理力の杖』と言ってな、力の弱い魔法使い系用の武器なんだ。装備した者の魔法力を攻撃力に変え、敵に大打撃を与える杖なんだぞ!どうだ?コレと交換で…」

「要らん!魔法使い系が接近戦を行っている時点で、そのパーティーは終わりだ!魔法使いは、直接攻撃の届かない所から、魔法で攻撃をすれば良いんだ!」
だろうな…
ビアンカラブなこの男に、あんな事見せてしまっては、並のアイテムじゃ心動かないと思う。
理力の杖如きじゃ………ねぇ!?

「…では、コレならどうだろう?」
諦めの悪いジジイは、更に何かを取り出し口説き続ける。
「これはな『消え去り草』と言って、なんとコレを食すと姿が消せるんだ!どうだ、凄いだろう!」
「姿消して何だつーんだバ~カ!何の役にも立たんじゃないか!」
えー…結構役に立つと思うけど…エッチな使い方関係で………ねぇ?

「分かっとらんのぉ…姿を消せば、女湯や女子更衣室に入って観賞しまくりじゃぞ!」
「バカかお前は!?見るだけで何が楽しいんだ!!触って味わって、初めて楽しいんだろが!大体、見るだけだったら直接お願いすれば良いじゃないか!」
まぁ確かに…

「バカはお前だ!お願いしたって見せてくれるわけないだろ!」
お願いするんじゃなく、誘惑するんだよ…この男はね。
「そんな事無いもんね!10人中7.8人は、お願いすればベッドイン出来るもんね!」
「そんなのリュカさんだけだろ…」
ウルフの鋭いツッコミ炸裂。

「ぐ…で、では、これなら!」
今度は何だ?…砂時計みたいな物を取り出したわよ………あれ?まさか…
「これは『時の砂』と言って「まぁ!!時の砂ですか!?」
えー!!DQ3で時の砂が登場すんの!?
すっげー欲しー!

「お父さん!時の砂って凄いアイテムなのよ!時間を少しだけ戻す事が出来るの!」
「よく知ってるのぉ…その通り、コレを使用すると5分だけ戻す事が出来るんじゃ!」
当然よジーさん!
そんなレアアイテム是非ゲットしたいもの!

「5分戻したからって何だっての!?まだ姿を消せた方が役立つじゃねぇーか!」
「お父さん…聞いて下さい。今後私達の前に、幾多の強敵が現れると思われます!そんな強敵等はどの様な戦い方をするのか分かってません。それなのに、行き当たりばったりで戦い、即死する様な攻撃をされたらどうします!?でも、この時の砂があれば大丈夫!私達の誰かが死んでしまっても、死ぬ前までに時間を戻せば、敵の攻撃に対し対処法を見いだせるのですよ!これって凄い事よ!」
どうよ、私の説明で欲しくなったでしょ!
ウルフ達も頻りに頷いてるわ。

「マリー…お父さんはガッカリだよ…人生にも戦闘にもやり直しなんて無い!だからこそ、その一度に全力を尽くすんだ…その繰り返しで、人は強くなる!でもやり直せると思った時点で、敵を見くびり戦闘を軽視するんだ!そんな戦い方をしたって、人は強くはならない…ここはゲームじゃ無いんだぞ!戦って敵を倒せば、それだけで強くなるワケじゃない!如何に戦い敵を倒したか…それが強さへの要素になるんだ!」
でもお父さんは溜息混じりで否定した…

流石は隠れ苦労人…言うことの重みが違うわぁ…
「さ、流石父さんは凄い!常に心して戦う…人生に楽な道は無いのですね」
「そうだよねティミーさん!それにやり直せたとしても、俺は仲間が死ぬ姿などは見たくないし…」
ウルフとお兄ちゃんもお父さんの意見に同意してしまいました。
確かにそうかもしれないわね………


「くっそ~…これだけは出したくなかったが…致し方ない!」
もう殆ど失敗に終わった変化の杖ゲットチャンス…だが諦めないジジイ!
「コレでどうだ!」
満を持して取り出したアイテムに、
「こ、これは…!」
お父さんが響きを上げた!

それは何と、バニーガールのコスチュームだった。
ウサ耳バンド・網タイツ&ガーターベルト・ウサギの尻尾・バニースーツ…
「どうじゃ!バニーガールセット(BGS)じゃぞ!おヌシの嫁ならお似合いだろう!ふっふっふっ…どうだ、欲しいじゃろ!」
「くぅ………そ、それはぁ………い、要らん!そ、そんな物要らん!!」
断腸の思いで断るお父さん……えぇ、そんなに悩んじゃうの?

「くぅぅぅ!コレでもダメか!…おヌシの意志は相当な物じゃな!」
そんな大層な物じゃ無いだろう?
「な、何でソレに一番食い付いてるのよ!一番どうでも良いでしょ!」
アルルさんも私と同意見らしく、男2人のやり取りに呆れ叫ぶ。

「いや、アルル!俺はリュカさんの気持ちがよく分かる!」
分かんのかい!?
「その衣装をビアンカさんが纏ったら、どれほど素敵な物か…リュカさんは凄い!自分の欲望を捨ててまでも、この変化の杖を悪用させないんだから!」
「男って奴は…」
ウルフの言葉を聞き、頭を押さえながらお兄ちゃんの事を見るアルルさん…正直私もジト目でウルフを見た。

「ぼ、僕は違う!僕はあの衣装に魅力を感じてないよ!」
まだ鼻血が止まってないお兄ちゃん…説得力がない…男って奴は…
「そりゃティミーさんの彼女はアルルだからですよ!BGSは胸の大きな人じゃないと魅力的に見えない!ビアンカさん向きだ!」
(ゴスッ!)
うわ、痛そう…アルルさんの拳骨がウルフの脳天を直撃する。

「余計なお世話よ!アンタの彼女も似た様なもんじゃない!」
彼氏に揉まれているから、ちょっとは大きく成長してきたんですけど…
「ぐはぁぁぁ……………マ、マリーは違う…」
「何がよ!?」
「マリーには未来がある。まだ8歳になったばかりだぞ!アルルの半分だぞ!!ビアンカさんの娘だぞ!!」
おぅ、流石はマイダーリン!
これからに期待って事よね♡

「ほれ見ろ…この衣装は貴重だろ!どうだ…あと1年間の期間延長と交換では?…あぁ何だったら、これらのアイテムを全部やる!物々レンタルじゃなくていい!あと1年間の変化の杖使用延長で、これらのアイテムを全部やるから…な!たのむよぉ~」
すげー有利な条件じゃん。
杖を1年貸すだけで、さっき出したアイテムを全部貰えるなんて!

「爺さん…アンタが悪い…僕をこんなに頑なにさせたのは、アンタの所為なんだ。アンタがビアンカの裸を他人に晒さなければ、僕もBGSに飛び付いてた!」
だがお父さんはOKしなかった…
それ程までにお母さんの裸を他の男に見せたことが許せないのね…

………そこまで愛しているのなら、浮気しなければ良いのに!



 
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