剣聖龍使いの神皇帝
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第2巻
白騎士対黒鐵改
『周囲が気になっても興ざめだしね。その条件、承けよう。それに君の本気を見た者はまだ誰もいないからね』
エドワードも口だけは紳士ではあるが、俺との戦いで戦場は荒れると思って誘いに応じた。沙紀らと充分に距離を取ってから、改めて対峙するが俺の本気を少し出そうと思って空間から剣を取り出した。聖剣エクスカリバーで擬態させているが、今の剣は両刃剣ではあるが細い剣でもある。剣を取り出したが、金色のオーラを纏いながら剣を握る。
『その剣は神皇帝共通の剣だねえ。見るからに斬れそうな剣で、本気を出してもらえるのか。魔剣もあるけど、ボクのはちょっとお粗末な代物何だけど・・・・余りガッカリさせないでほしいね?』
エドワードが子供みたいに楽しそうにしながら、認識票を握った右手を突き出した。鼻歌を口ずさみながら、虚空から鞘抜くように剣を顕現させると分厚く両手持ちの大剣で、重厚な刀身がエドワードの通力が纏うと紫色がますます濃くなるけどな。白騎士・獅子の心臓・白騎士機関の異名の源(ザ・モデルイメージ)・塁壁ランパード(ランパード・ザ・ランパード)という数々の異名を持ち、その数以上の戦功を立て、生ける伝説とも謳われるエドワードの相応しい武具。
ま、こっちだって異名ではないが名はある。神皇帝・赤龍帝・黒鐵・真なる聖剣使いと呼ばれているが、それは一人目と二人目である織斑一真と零達也であるがそれが同一人物だというのは関係者以外は知らない。抜き取っただけで、周囲の温度が下がったがそれはエドワードのではなく、俺の殺気と覇気の所為でもある。いつも通りの自然体となって、眼を鋭くさせながら笑みを浮かべる。大剣を持つエドワードも両手で構えたが、鼻歌をやめないで双方が動いた。初撃から、重そうな大剣と軽そうな両刃剣であるが、片手で受け止めてからエドワードを剣ごと吹っ飛ばす。
「『おいおい、俺の本気を見せれるぐらいのを見せてほしいんだけど?』」
吹っ飛んだエドワードは、木にぶつかったがすぐに態勢を立て直したと思いきや、俺がエドワードの目の前に来たので大剣でガードするが大剣ごと斬り倒すようにした。俺は戦闘狂なのか、笑っていたがエドワードは鼻歌を歌うのをやめて本気を出そうとしていた。
『くっ!これはまるで・・・・!』
「はああああああっ!」
笑う余裕もないのか、小回りの利かない大剣で俺の剣を受けるが一撃一撃が重いのか、エドワードは力が違うと察した。そして避けた時に地面が凹んだので、もし受けていたら体がどうなるのやらと想像していた。エドワードは喝采し、自殺行為のようなのをしようとしたが全て斬り捨てたのだった。掌で斬撃を掴もうとしたけれど、通力だけを斬り捨てたので幸い手は大丈夫だった。
「『今のは《金鳥》か、だが俺には通力は効かんぞ。それに太白もだ』」
『くっ!』
強烈な太刀風を浴びながら、斬撃の軌道から逃れようとしていたがあえて受けようとしていた。分厚い切っ先に戦闘服を切り裂かれようとしても、対通力戦と対魔力戦でも防御してしまう程なので、効果無し。そもそも太白は、武器に通力を流し込むことで破壊力が増し、相手の体内に毒のような効果があるような内部破壊現象は俺の専売特許だ。
「『内部破壊現象は、元々俺の専売特許だ。喰らえ!』」
『何だ、ただのパンチか。何が専売特許・・・・グハアァァァァァァァ!!!!』
懐に入ってからの三連衝撃拳を喰らったエドワードは、内部爆発のようにして衝撃が内部から広がっていた。ちなみに《金烏》は《金剛通》の上級技で、全身くまなく薄っすらと守るのではなく、体の一点に守りを通力を凝縮させて、その箇所だけは生身であっても絶対的な防御力を発揮させる業である。凝縮させた通力で、体のどこまでの範囲をカバー出来るかは力量差と技量差が出る。難易度が高い技にも拘わらず、その防御を斬った事でその技は俺には効かないのである。
「『専売特許である衝撃拳は流石のお前でも効いただろう』」
『この技は神皇帝共通技である衝撃拳か、・・・・初めて喰らったがボクにこんなにもダメージを与える何て流石は神皇帝だ!』
剣と剣のぶつかり合いだったが、アンジェラに喰らわせた風刃の舞をしてからの火炎放射をした。少し距離を取り、闇術の力を使ったがやはり俺が使うようなのがちょうどいいと思った。
「『ほう、今のは《玉兎》か。だが、俺にはそんなのがあってもどうでもいい!』」
《玉兎》は亜鐘学園で習っていないが、俺は全ての技を知っている。『実戦部隊』にも使い手はいないが、俺には使う必要がない技。
『流石は神皇帝、何でも知っているようだな』
《金鳥》と対になるとも言える《金剛通》の上級技だ。《金鳥》が空間を凝縮させて護るスキルがあるならば、《玉兎》は時間を凝縮させて護る事が出来る。大剣を二撃三撃を打ち込みながら、一瞬だけ全身無効化させる業はそちらだけではない。こちらは一瞬でもなく、時間が続くまで無効化する事が出来る。
『これが神皇帝の力だと言うのか、・・・・だがまだランクSSSを与える訳にはいかグエェ・・・・!!!!』
「『遅すぎて欠伸が出る程だ、さっさとリタイアしろ』」
自分の傷や体中が傷だらけとなり、久々に血反吐を吐いていた。自分の血が赤いというのを、久々に知ったという事ではあるが俺もそろそろお遊び終わらせたいくらいだった。余りにもつまらないが、奴の本気はあの剣ではない事を知っているからだ。
「『もう終わり?』」
『まさか・・・・。紳士たるもの目の前の障壁は戦士なら斬り倒す。ボクが諦めない限り、キミも情けは不要だ』
歩み寄るが、エドワード自身はこんな強敵と戦うのは二回目だと思う。俺も容赦のない攻撃ではあるが、奴も諦めない限り倒すしかないと思った。一方AJことアンジェラ・ジョンソンはとても焦っていた。たかが一人の玩具のような装備をしている沙紀一人に、手こずっていたのが無様に苛立っていた。それと沙紀は今ゼロの近くにいて、サツキと静乃で戦っていたが、沙紀がバトンタッチをしたかのようにして二人の背中を押した瞬間に、倍増していたのを譲渡したかのように二人の力が上がっていた。小娘二人なら手こずる必要はないと思っていたが、両手両足眉間で未だに五門しか開いていないのに今のサツキは全部の門を開けたような感じとなり、サツキ本人も驚いていた。見た事もない金色の通力を纏う全身が、守りを粉砕出来る所か傷付かないくらい。
『(私は今日、絶不調なのか?こんな小娘如きに負ける私ではないはずだ)』
今のサツキはアンジェラに匹敵するパワーとタフネスを持っていて、剣術では上でも耐える術はサツキの方が上である。
『なぜだ?なぜ耐えられる?』
心底不思議に思って訊ねてみたアンジェラの答えを言ったのは、サツキではなく沙紀だった。
『貴女には分からないでしょうね、諸葉様が密かに倍増した力をサツキさんと静乃さんに譲渡しただけですよ。私が背中を押した瞬間、諸葉様の力を譲渡したのですから』
『まさかエドワード様が負けるとでも言うのか?』
『もちろんです。神皇帝と呼ばれた者は、白騎士機関が全力したとしても敵う訳がない事は貴女も戦ってみて分かってるはずですよ』
台詞を言われたので、サツキはいつもの戦い方よりも素早く出来ていて、自分でも驚いていた。そんでサツキが近接での攻撃をした後に、静乃の攻撃闇術で牽制している。ランクBでも容易にならないはずの第三階梯闇術のパワーアップバージョンを使い熟していた静乃。今回の顛末はエドワードは最初から諸葉以外眼中になかったが、自分達はこの日本人の少女と女性を侮りすぎたらしい。
『(コイツら相手でも憂さ晴らしくらいになるかと思っていたが・・・・)』
沙紀の実力は既に知っているが、サツキと静乃の実力はまだ分かっていない。諸葉の力を譲渡されたのか、二人の通力と魔力のオーラがとても強くなっている事が見て分かる。それについては二人も実感していて、これが神皇帝の力を譲渡された気分のようだ。
『あまり調子に乗っていると・・・・殺すぞ?』
一人前の《救世主》でも震え上がるアンジェラの闘気。それを少女らで受けたが、全くと言っていい程恐くはなかった。
『いいのかしら?あなたの大好きなエドワード様の命令は生け捕りじゃなかった?』
むしろ逆に挑発してくる始末となる。アンジェラは闘犬のように歯軋りする。
『警告はしたぞ。私は忠実な女だが、我が君の操り人形ではない事を教えてやる』
双頭剣を分解し、二振りの剣に変えたので沙紀のISをエクシアからインフィニットジャスティスにと変更した事により、青の装甲から赤い装甲へと変わった。そんでビームサーベルを実体剣を二振り用意してから、両手に持った。より前屈みとなり、獰猛となり鋭さを増していたが怒りで眩んでいた事により、姿を消した一人の幼女と一人の紳士の事を忘れていたのだった。
一方俺はというとそこで倒れていたエドワードを見ていたが、剣を杖のようにして立ち上がるのを見た俺は剣を構えずに手刀を振り下ろしたら風の刃がエドワードを襲う。それを見たのか、避けたが追尾型なので避けても追ってくるからか、避けるのを止めて大剣で受けた。
「流石我が主、まだ無傷のようでしたか」
俺はまあなと言ってから、マヤに準備は出来たかと聞こうとする。俺は剣を肩で担ぎながら、エドワードに近付く。
「『エドワードにとっては、こんな子が俺らの戦いにしゃしゃり出てくるだ何て思っていないだろうな?夢現の小さな魔女とも呼ばれているが、子供とはいえ《救世主》だ。準備は出来たのか?マヤ』」
「はいなのです。ラードゥンさん!」
「委細承知、行きますよ!」
マヤが胸の前で持っていた半透明の複雑な玄妙な色合いを持つ、何十面体とも付かぬ不思議な物体。マヤが私物として唯一持っていたモノで、育てるのに時間かかったらしいけどな。それを両手で持ち、更にラードゥンの力によって強化されたのを解き放たれた。一気にここら一帯を結界へと取り込み、この山一つを包み込む程に成長し、この錯覚は亜鐘学園の武道館に入る時の違和感。この山と沙紀らがいる所まで、武道館内部と同じ異空間へと変わったのだ。この世界で唯一マヤだけが使える特別なアンセスタルアーツ(源祖の業)《固有秘法(ジ・オリジン)》で、位相をずらし、世界を夢現に変える結界闇術+結界強度を高めたラードゥンの結界だ。
「我が主についでに伝えますが、範囲をこの山全体まで広げたので生物の位相まではずらす事は出来ていません。怪我したらそこで終わりだと思って下さい、それでは伝言を終えたので私とマヤさんは戻ります。では!」
「わっ、一気にお空に飛んでいったのです!」
伝え終わったかのようにしてから、ラードゥンはドラゴンの翼を展開させてからマヤを抱っこしてから飛んでいった。ま、この結界外に出る事は間違いないから、俺の本気となればその剣をへし折る事も可能だ。《破軍》で瞬間移動したとしても、こちらは剣を一閃からの聖剣エクスカリバーの本来の力を解放させた。これならばどんな強度を持つ剣でも折る事は可能。
『それが真の奥の手か!』
振り返り様、竜巻のようにして大剣を振るって迎え撃つが、刃と刃が交錯するも破壊の効果でエドワードの大剣をへし折ってやった。
『これは流石だと言いたい所だが、参った』
素直に負けを認めたと思って斬り倒したつもりだったが、認識票がもう一枚あった事でそれを解放させたのか。斬った感覚はあったが、俺の眼に映ったのは白銀の甲冑。重厚さと荘厳さを兼ね揃えた、洗練されたデザイン。白龍皇や白騎士と呼ばれたISもあるが、こいつはまさに白騎士と言われる甲冑であった。金で縁取られた、全身の精緻な飾り模様。地球上に存在する如何なる金属にはない、神秘的な光沢を持つ装甲。前世で愛用した武器を蘇らせる事が出来るのなら、防具が出来ないという道理はない。眩い鎧を纏ったエドワードが、籠手で俺の剣を受け止めていたがそれは力を軽くしたからである。
「『それがテメエの真の奥の手か』」
大剣はエドワードにとっては、鈍らの剣で、白騎士が白騎士たる所以。彼の不敗伝説を支える神威の武具であるのが、《固有秘法(ジ・オリジン)》銀嶺アーガステンだ。
『これこそ我が最強の鎧であるが、流石の神皇帝でも傷付けられないだろう』
「『それは二人目の神皇帝には敵わなかったと聞いているが?だったら俺にも傷がつけられる程と言う事だ!』」
『それはそうだが、今度こそ倒して見せる!』
俺を倒すと言っているが、素手での拳でやると痛むだけなので剣で振るい、へし折った大剣を捨ててから持っていた槍で対抗する。鼻歌はしていなかったが、兜の下で獅子の笑みを浮かべるように見える。クロックアップで見えないくらいの瞬間移動をしながら、鎧破壊をしようとして剣を振りまくった。俺の剣も奴の鎧も無傷であるが、奴が身に着けているのは甲冑だ。動きは先程より遅いが、聖剣エクスカリバーの本気を見せたら流石のコイツでも死なせてしまうのでわざと力を落として攻め立てる。
『ハハハ、流石の神皇帝でも無駄さ!ボクは不死身だ!』
「残念ながら不死身も専売特許持っているからには、本気を出すしかなさそうだな。・・・・来い!黒鐵!」
『闇より暗き深淵より出でし―其は、科学の光が落とす影!』
そう叫んだ時には、一瞬姿を消した俺を探すかのようにしていたが、声が聞こえたので振り返ったらそこには黒い甲冑を着ていた者が立っていた。黒・銀・オレンジの黒鐵改のヒト型バージョンとして、あちらが白騎士ならこちらは黒騎士だと言いたい程だ。そして槍をこちらに突こうとしたら、槍を一掴みすると同時に折った。
『こ、これが神皇帝と言われる程の姿なのか・・・・?これではまるで創造神と同じ容姿!』
「『その通り、この姿は創造神黒鐵の姿をそのまま模ったようなもんだ。この姿となった俺いや我は本気を持って貴様を倒す!』」
そして歩くだけで威圧を放つ我に対して、エドワードは刀身がない剣を振るったがあっという間に折れてしまう。残った武器は盾と拳のみと悟ったのか、拳を我に放つが逆に押し返す程弱い拳だった。なので我が進むと白騎士は後退しながら押そうとしているけど、いい加減無駄だという事を知らないようなので、我は重力を纏った拳を白騎士の盾に向かって放つ。エドワードは盾で防御姿勢をするが、分厚い盾がまるで粉砕した後みたいになり消滅した。持ち手としていた手ごと手刀で払ってから、白騎士の胸辺りに拳を撃ったのだった。その衝撃は、三連衝撃拳以上となりエドワードが身に着けていた甲冑が粉砕し、残ったのは生身となったエドワードだけだった。
『くくく、あははは!キミをボク達の同類と認めよう!ランクSだと認めよう!七人目となり、七十億分の七の怪物だ!この広い世界で七人ぼっちだ!《異端者》など比にもならない、人の皮を被った異形何だよキミは!日本くんだりまで来た甲斐があった、キミは全くボクの期待通りの男だ!さあ!ボク達と共に、存分に孤高を分かち合おうじゃないか!』
「『ランクS?違うな、ランクSSSだと素直に認めろ。それと人の皮を被った異形ではなく、人の皮を被った神様であり三人目の神皇帝だ。じゃないとお前を殺してもいいが、殺しちゃうと白騎士機関が機能しないから、殺さない』」
そう言いながら、素体であるエドワードの頸を掴みながら言った後にランクSSSだと認めた。やっとかと思ったら、ここでドウター反応確認されたので我は相棒達を召喚したのだった。今の我は第二の姿とされている創造神黒鐵となっているので、赤龍帝の力は使えないが神の力は使えるからな。ドウターは小型が主だったが、あちらでも出現したようだな。それと本来の主人公はここで禁呪をぶつけるようだ。確か・・・・。
『綴る、終わらせる者よ 氷狼よ そなたの息吹を貸しておくれ 死よりも静けく凍えさせておくれ 盛者必滅は世の摂理 神の定め給うた不可避の宿業 水が低きへと流るるが如く 全ての命を奪っておくれ 時すらも凍てついたが如く 全てが停まった世界を見せておくれ 誰にも壊される事もなく 壊す者すら存在しない永劫の美を、極点を 見せておくれ 我は理解を拒む者 絶対のみを求める者 何と醜い事であるか! 生命が屯を成して、蠕動し、腐臭を撒き、産み増える事の奇怪さの 我はそれを認めはしない 我はそれを解さない 我は望む 白一色の景色を 我は望む 美しき死の世界を 我は望む 醜き万物が埋もれ 閉ざされる世界を 我は望む 全てよ停まれ 停まれ 停まれ』
この長い都合十三行で詠唱したのは、第十三階梯闇術で主人公しか使えない《固有秘法(ジ・オリジン)》禁呪、絶対零度圏の《摩訶鉢特摩地獄》と呼ばれるが、生憎割れはそんなのを使わなくともそれ以上の出力を出せるので、我は使わない。一方ポカンとした顔で、いきなり威圧感を感じたアンジェラは主がいるであろう山を見つめていた。サツキと静乃も同じように、山の頂上にいるであろう諸葉がいる所にであり、沙紀は機体をインフィニットジャスティスからサバーニャへ変更してから、スナイプ・ゼロもロボモードとして見守っていた。当然、戦闘行為は中断であり、今はそれ所ではない。二人の少女と大人の女性相手に手こずっていた間に、アンジェラの胸中で際限なく膨れ上がる嫌な予感・・・・、それが具現化したのだった。突如とんでもない威圧感と殺気と覇気が満ち溢れたと思えば、黒いオーラが衝撃波となって敵味方ごと攻撃したのだった。
『な、何だこのとんでもなく息を吸うのも許可されてない威圧感は!?』
「一体何が起こっているの?兄様に何が起きたの!」
「私にも分からないけど、沙紀さんは知っていそうね。先程よりまた姿が変わったようだけど」
『あちゃー、主が本気を見せてしまったようですね。ああなると、我が主は本気を出してしまいますし、創造神黒鐵様としての御姿となっています。エドワードがリタイアしない限り死ぬ一歩手前まででしょう』
『そのようですね。それとドウターゲートも発生しましたから、・・・・あなたの主は我が主を怒らせたようです』
との事で、沙紀達の真上にはゲートから降りてきたドウターが出現した。サツキと静乃は分かっていながらも、ドウターとの相手をしようと剣を振り闇術での冷凍ビームをするにも効果がない。アンジェラも突如出現したドウター相手に、双頭剣を両手持ちで使い相手をしたが全く効果がない事を。やられると思ったら、沙紀がアンジェラを救助した後にスナイプ・ゼロの砲撃で消滅した。その時裂け目が現れたと思ったら、結衣と桜花達CBが出てきた。
「ちょうど良かったですね、桜花はサツキさん達を下がらせて私達だけで葬ります!」
「了解『あなたも私達の前には出ないようお願いします。白鉄でも倒せない相手ですので』シールドビット展開!」
そして一気に葬った後に、我らがいる所にはまさにゲートの門番であるゼットンがいたが雑魚ドウターはグレンデル、ダハーカに任せている。クロウは生身のエドワードの護衛だ。そして我は本来のサイズに戻った後に、ダハーカ達と連携しながらの冷凍ビームや導火線で縛った後に切ると物質爆砕で粉々となった。それと時間を停止させてから、一気にドウターをダハーカの力で一塊させてから葬った。
『あれがホントの強さなのか!神皇帝は・・・・!』
『ホントは俺も戦いたいが、黒鐵様となった我が主からの命で守る事にした。有難く思え、人間』
クロウは日本語で喋っているが、エドワードにとっては英語で話していると聞こえていた。そして剣を取り出した後にゲートへ向かったと思えば、ビームを放つので黒鐵改は攻撃をモロに受けた。ゲートからタイプゼットンが出てくると、もう片方の手から空間をごそごそとやると突撃槍が出てきてから回転しながらであったが、ビームを槍の回転によって魔力を拡散・消滅した。その槍を地面に突き刺してから、サマエルの力と重力を纏った剣で葬ったゼットン。
『よっしゃ!あとは旦那の力でゲートを閉ざすんだ、頼んだぞ旦那!』
『任せろ・・・・と言いたいが魔力を使ったようだ。ダハーカ、回復魔法を頼む』
『今回は結構魔力使ったもんなー、・・・・両肩に手を載せるぞ』
そう言いながら、ダハーカの腕が黒鐵改の肩に乗せてから回復させる。そして全回復した黒鐵改は、ゲートを閉ざすために構える。ダハーカ達は生身のエドワードの方に向かい、そのまま見守っていた。
『闇より暗き深淵より出でし―其は、科学の光が落とす影!』
この呪文は沙紀達がいる所まで響き渡りながら、黒鐵改の手には重力球が生まれながら十枚くらいの魔法陣出現と共に重力球を投げる。投げた重力球は魔法陣を通過するとまるでパワーが上がると言って良い程だった。そして最後の魔法陣を通過してから、ゲートの方に行くとここからは我慢勝負だ。ゲートが閉じようとしているが、そこには黒鐵改が手をかざしながら叫んでいた。それを見たドラゴン達は黒鐵改の背中を押していた。
『このままでは旦那のパワー負けしてしまう』
『旦那の背中を押せ押せ!そして俺らの力を足すんだ!』
濃い緑と濃い黒のオーラが、黒鐵改を通じて力が増したと思えばゲートを閉ざす力が増したのだった。数分後閉ざした後に、黒鐵改は放った後と同じ構えをしながら倒れようとしたら、仲間のドラゴンであるティアとドライグが空中から戻ってきた。背中を固定していたので、ダハーカとグレンデルによって倒れる事はなかった。
一方サツキ達も雑魚ドウターを倒していくのをただ見ていくだけだったが、空中からは相棒のティアとドライグが相棒である諸葉=黒鐵改を運んでいた。エドワード本人はクロウによって運ばれたのだった。
『エドワード様!』
『アンか、彼にはとても驚いたがこの通り完敗してしまったよ。三人目のランクSSS保持者であるモロハ、今は創造神黒鐵となった神の力を目の当たりにした』
『私は主が無事ならそれでいいです!それよりこの人型は一体?』
『この御姿こそが、第二の姿と言ってもいい。創造神黒鐵様ですよ、皆の者も頭が高いですよ』
運んできた創造神黒鐵の姿を見て、CB以外の者達は平伏しようとしていたがそれはいいと言った沙紀。いくら頭が高いと言っても、この姿は人間の眼で見るのは余りない経験にもなるからだ。ダハーカは回復魔法をしながらドライグが倍増した力をダハーカに与え続けた。その結果目を開けたように光る緑色だったけど、立ち上がろうとしてもまた倒れようとする。
『相棒、そろそろ人間の姿にならないと数日間眠りに入るぜ?』
『そうだったな、・・・・戻るか。それとここにいる人間達は我の姿を見たという記憶を消そう、その方がいいと我は思う』
そう言った後に黒鐵改が、指を鳴らした後に桜花・結衣・沙紀以外の人間達であるサツキ、静乃、マヤ、エドワードにアンジェラは倒れたのだった。それを静かに支えてから、静かに床に寝るようにした。そして黒鐵改から灰村諸葉となった後に、内ポケットからエリクサーを飲んだ。一気に回復したので、この後の始末をどうするかだったが、サツキと静乃とマヤはとりあえず校長先生のマンションに運ぶかと思った。エドワードとアンジェラは、ここに放置する訳にもいかないので蒼い翼が調べたら宿泊しているホテルへと運んだのだった。
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