リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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楽屋裏Ⅱ
前書き
百話突破記念がこんなのもありかなと。
楽屋裏
ムゲンドラモン[ば、馬鹿な…この俺が…俺が名前付きで登場してたったの二話で退場だと…!!?]
ヴァンデモン[…私も扱いが悪かったが、上には上がいるものだな(哀れみの目)]
キメラモンカオスにボコボコにされ、全身包帯でグルグル巻きのヴァンデモンが哀れみの目でムゲンドラモンを見遣る。
ムゲンドラモン[ぐうう…]
エテモン[分かるわあ…アチキにはあんたの気持ちは痛いほどにね]
ムゲンドラモン[…誰だ貴様?]
エテモン[え?アチキ?アチキはこの小説、リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~のビッグでグレートのビューティフルなくらい華麗なラスボスのエテモ]
選ばれし子供達&パートナーデジモンズ(-大輔&ブイモン)【ふざけんなあああああああ!!!!】
アリサ「中ボスの噛ませ犬の癖になあにがラスボスよおおお!!」
ヴリトラモン[てめえ調子に乗るのもいい加減にしろコラアアアアアア!!!!!!]
巨大な炎の龍に包まれ、タックルをかますドラグファンガーがエテモンに炸裂した。
エテモン[ぶふぇああああ!!?]
鼻から大量の鼻血を流しながら、エテモンは地面に倒れた。
見事なまでに真っ黒焦げである。
ルーテシア「全くもう、毎回ツッコミを入れるこっちの身にもなってよね?」
深い溜め息を吐くルーテシア。
ムゲンドラモン[身の程を弁えない馬鹿がいると苦労するな]
はやて「全くその通りやな」
すずか「まあ、エテモンのことは置いといて…大輔さんとブイモンは?」
フェイト「え?ああ、大輔なら…」
マグナモン[喰らえ!!]
両肩のアーマーからミサイルを放つマグナモン。
キメラモンカオス[その程度の技で俺を倒せると思っているのか!!]
何故キメラモンカオスとマグナモンが戦っているかと言うと、再び暴走したキメラモンカオスを止める相手として大輔とマグナモンが相手をすることになったのだ。
キメラモンカオス[ふははははは!!!!]
ハイブリッドアームズがマグナモンに炸裂した。
マグナモン[ぐあああああ!!!!]
殴り飛ばされたマグナモンは地面に激突した。
キメラモンカオス[ククク…消えろおおおおおおおおお!!!!]
メガブラスターをマグナモンに向けて豪速球のように投げつけた。
マグナモン[ライトオーラバリア!!]
バリアを張り、メガブラスターを防いだマグナモン。
キメラモンカオス[ふっふっふ…マグナモンとやら、中々やるではないか]
マグナモン[はあ…はあ…一応本編では特訓してキメラモンカオス戦より遥かにパワーアップしているはずなんだがな…やっぱりこいつは桁違いか…]
キメラモンカオス[ふ…ははははは…ふははははは!!!!]
キメラモンカオスのスカルグレイモンの腕に聖なる光が集まる。
マグナモンもそれに対抗するようにエクストリーム・ジハードのエネルギーを全てを拳に収束した。
マグナモン[くたばれキメラモーーーーンッ!!!!]
キメラモンカオス[ウオオオオオッ!!!!]
カッ!!
ドゴオオオオオオオオオオオオン!!!!!!
マグナモンとキメラモンカオスの拳と拳が激突し、激突の瞬間凄まじい眩しい光が放たれ、光が辺りを滅ぼしていく。
ルカ「凄い戦いですね」
はやて「ほんまになあ」
モニターで観戦していたルカ達。
手伝ってやればいいのに…。
賢「いや、手伝おうにもキメラモンカオスは大輔とマグナモンを標的にしてるんですよ」
エリオ「え?」
ルーテシア「師匠、一体誰に話し掛けてるの?」
賢「秘密」
エテモン[いや~、あいつも随分強くなっちゃって、まあアチキには遠く及ばな…]
ヴリトラモン[エテモンの分際で調子乗ってんじゃねえええええええええ!!!!]
ドゴオオオン!!
再びエテモンに炸裂、ドラグファンガー。
エテモン[ぶふぇああああ!!!!!!]
エテモンは鼻血を吹きながら天高く飛び、星となった。
マグナモン[はあああああ!!]
キメラモンカオス[ウオオオオオ!!]
マグナモンとキメラモンカオスがぶつかり合う。
とてつもない戦闘力を秘めた二体の激突は凄まじく、この空間を歪める程であった。
マグナモン[お前を倒す!!]
キメラモンカオス[これでくたばるがいい…!!]
フルパワーのエクストリーム・ジハードとキメラモンカオスの超必殺技、カオスエクスプロージョンが放たれようとしていた。
エテモン[ふぎゃあ!!?]
運悪くマグナモンとキメラモンカオスの戦いの場のど真ん中に吹き飛ばされたエテモン。
エテモン[痛たた…あ、あいつら後で覚えておきなさいよ…ん?]
真上を見上げるとエクストリーム・ジハードとカオスエクスプロージョンの発動動作に入ろうとしているマグナモンとキメラモンカオスの姿。
エテモン[あ…や、やばいかしらこれ?]
やばいどころではない。
危険地帯危険地帯危険地帯危険地帯危険地帯危険地帯危険地帯危険地帯危険地帯。
退避せよ退避せよ退避せよ待避せよ退避せよ退避せよ退避せよ退避せよ退避せよ退避せよ退避せよ退避せよ。
警鐘がエテモンの中で鳴り響くが、エテモンが逃げようとした時には既に遅かった。
マグナモン[エクストリーム・ジハード!!!!]
キメラモンカオス[ふははははは!!!!]
フルパワーのエクストリーム・ジハードとカオスエクスプロージョンが炸裂。
ちなみにフルパワーのエクストリーム・ジハードとカオスエクスプロージョンはどちらも自身の周囲360度を広範囲に渡って攻撃する技である。
エテモン[ウキャアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!]
当然近くにいたエテモンは被害を受けた。
賢「哀れな奴…」
モニターで見ていた賢がボソリと呟く。
ムゲンドラモン[俺より扱いの悪い奴がいたか…]
はやて「あいつはキング・オブ・デジモンやのうてキング・オブ・やられ役やからな」
スバル「わあ、ツッコミが出来ない」
ギンガ「アッサリ納得しちゃったよ。」
エテモン[誰がキング・オブ・やられ役よ!!]
真っ黒焦げになったエテモンが額に青筋を浮かべながら現れた。
エリオ「まだ生きてる…」
アリサ「あれを喰らって生きてるなんてまるでゴキブリのような生命力…」
チビモン[ギャグキャラ補正だよ。]
クロアグモン[本当にゴキブリのような奴だな…]
エテモンのあまりのしぶとさにあのクロアグモンですら引いている。
エテモン[ぬわあんですってーっ!!?誰がゴキブリよ!!このキング・オブ・デジモンのエテモン様に向かって]
メタルグレイモンX[お前の時代は1億と2000年前から終わってたんだよ!!楽屋裏でくらい静かにしてろ!!オーヴァフレイム!!!!!!]
メタルグレイモンXがあまりにもやかましいエテモンに業火を放った。
叫ぶ前にエテモンは真っ黒焦げに。
賢「エテモン…本当に哀れな奴…」
エテモンは確かにキング・オブ・デジモンだ。
やられ役のキング・オブ・デジモン。
おまけ~暗黒皇帝と暗黒夜天の主~
賢「やあ、ロッテとアリア…久しぶりだね」
優しい口調だが、リーゼアリアとリーゼロッテを見る目はまるでカイザー時代の頃のようにゴミを見るように冷たい。
リーゼロッテ「う…」
リーゼアリア「ひ、久しぶり…」
それに気づいているリーゼアリアとリーゼロッテは顔を恐怖で引き攣らせながら応じた。
以前のお祭りで大量に激辛マヨネーズを食わされたことによりリーゼアリアとリーゼロッテは賢とはやてがトラウマの対象となった。
賢「この前のお祭りでは悪かったね。僕とはやてにも悪気は無かったんだよ。悪気はね」
リーゼアリア「(嘘つけ!!)」
リーゼロッテ「(殺意すら感じたよ!!)」
思いはしたが口には出さない。
出した瞬間、殺られるのが目に見えているから。
賢「これはお詫びに持ってきたんだはやてと一緒に一生懸命考えてね」
賢が差し出したお詫びの品。
それは…。
唐辛子、ハーブ系、レモングラス、玉葱、長葱、みかん、オレンジ、香辛料、葡萄、レーズン、加熱していない生のタコ、イカその他et cetera…。
どれも猫が苦手な物と食べられない物ばかりのチョイスである。
賢「はやてと一緒に君達の(息の根を止める)ために選んだんだ。是非受けとって欲しい」
リーゼアリア、リーゼロッテ「「(副音声、丸聞こえなんですけどおおおおおおおお!!?)」」
賢「そうだ、僕が食べさせてあげるよ。玉葱を」
ニヤリと笑いながら姉妹に玉葱を近づける賢。
気のせいか、背後に自分達を嘲笑うはやての姿が見えた。
使い魔姉妹の悲痛な叫びが響き渡った。
更におまけ~大輔×アインスⅣ~
大輔はアインスと共に町を歩いていた。
手を繋ぎ、互いに笑みを浮かべながら。
そして町を見渡すとクレープ屋があった。
アインス「大輔、あれは?」
大輔「ん?」
アインスの指差す方向を見るとクレープ屋があった。
大輔「ああ、クレープ屋だよ」
アインス「くれーぷ?」
疑問符を浮かべるアインスに大輔は分かりやすく説明する。
大輔「クレープってのは牛乳、卵と小麦粉と砂糖をまぜた生地を薄く丸く伸ばして焼いた奴にに果物やクリームとかを巻いた奴…」
アインス「クレープ…」
チラチラとクレープ屋を見るアインスに大輔は苦笑した。
大輔「食いたい?」
アインス「あ、いや、違うの!!それにあんな可愛い食べ物、私には似合わない…」
大輔「アインス、お前は充分可愛いよ」
アインス「え?」
大輔「待ってな」
大輔がクレープ屋に向かう。
そしてしばらくしてようやく大輔の言葉の意味を理解したアインスはボシュウ、という音を立てて赤面した。
しばらくして、クレープを両手に持ってアインスに渡す。
アインス「これがクレープ…」
マジマジと見つめるアインスを大輔は優しい目で見つめていた。
大輔「食ってみろ。美味いぜ」
大輔はチョコバナナと生クリーム。
アインスは苺とチョコと生クリームの組み合わせであった。
アインスは初めて食べるクレープにワクワクしながらかじりついた。
アインス「…美味しい……」
ふわっと笑うアインスに大輔も満足そうに笑う。
大輔「なあ、アインスの奴少しくれよ」
アインス「え?」
返事を返す前にアインスのクレープにかぶりついた大輔。
…アインスが口をつけた場所である。
アインス「!!?!?!!!?」
赤面して大輔が口にした部分をじ~っと見つめるアインス。
しかし大輔は自分のクレープをアインスの口に運ばせた。
アインス「むぐっ!!?」
反射的に食べてしまい、更に赤面。
そこは大輔が口にした部分だったのだ。
大輔「アインスのも美味いな。俺のも中々イケたろ?」
アインス「恥ずかしくて…あ、味がさっぱり…」
赤面しながら言うアインスに大輔はふわりと笑う。
大輔「やっぱり可愛いなお前」
アインス「か、か、からかうな!!」
大輔「悪い悪い」
赤面しながら言っても可愛いだけだと彼女は気づいているのだろうか?
クレープを一気に食べるとしばらくしてアインスも食べ終えたようだ。
大輔「帰るか?時間もいいとこだし」
アインス「あ、ああ…」
まだ間接キスの余韻が残っているのかアインスは顔が真っ赤だ。
大輔はふと悪戯を思い付いたような顔をする。
大輔「アインス」
アインス「な、何…?ひゃあ!!?」
ギュッと強くいきなりアインスを抱きしめた大輔。
アインスは茹蛸のように真っ赤になる。
アインス「は、は、離して…!!誰かに見られたら…」
大輔「構わねえよ。見せ付けてやろう。お前は俺の、俺だけの物なんだ。」
アインス「だ、大輔だって私の物なんだから…!!」
赤面しながら言うアインスを愛しく思いながら大輔は幸福をかみ締めた。
更に更におまけ~ユーノ×なのは~
二年間、デジタルダンジョンで特訓することになり、最初はデジタルダンジョンの空間に気がどうにかなりそうだったが克服し、今は仮眠を取っていた。
教会の一室で白いドレスが日を浴びて輝く。
晴天を見上げて微笑む若い女性がいた。
過去なのは『(え?え?何ここ?どうして私、ウェディングドレスなんか着てるの?というか背が高くなってる!?)』
?『なのは』
過去なのは『(?)』
ドアを開けて入って来たのは、タキシードを着た青年。
どこか見覚えのある人物であった。
なのは『ユーノ君』
過去なのは『(嘘おおおおおお!!!?ユーノ君!?)』
自分の目の前にいる青年はユーノが成長した姿だと言うのか?
なのは『どう…かな?似合うかな…?』
なのはがユーノに顔を赤く染めながら尋ねる。
ユーノ『う、うん。凄く綺麗だよなのは。』
ユーノも顔を赤く染めながら頷いた。
大輔『ユーノにしては合格だな』
賢『まあ、これでようやく全員結婚したね。』
はやて『ユーノ君となのはちゃんが一番遅いやもんな~』
スーツを着込んだ青年大輔と青年の賢、そしてドレスを着込んだはやてが茶化す。
なのは『大輔さん!!』
大輔『おっと』
なのはが大輔に勢いよく大輔に抱き着いた。
過去なのは『(にゃ!?何してるの大きい私は!?大きいフェイトちゃんとアリシアちゃんが物凄く怖いよ!!)』
過去のなのはが辺りを見回すと、フェイト、アリシアのどす黒いオーラに泣きそうになった。
大輔『この甘えたは誰に似たんだろうな?』
苦笑しながらなのはの頭を撫でる大輔に青年となったルカはクスリと笑いながら言う。
ルカ『ふふ、決まっていますよ大輔さん。フェイトさん達の影響ですよ』
スバル『フェイトさん達も甘えん坊だもんね!!』
ルカ『それは君もですよスバル』
なのは『だって大輔さんは私のお兄ちゃんのようなものだもん』
はやて『大輔さんがなのはちゃんのお兄ちゃんやったらなのはちゃんのお兄さんの存在意義はどうなるんや?』
すずか『…それは言わない方がいいよ……』
恭也より兄らしいというのは反対しないらしい。
ユーノ『それにしても全員が揃うなんて久しぶりですね』
賢『皆、忙しいからね。さあ、皆、早く出よう。結婚式を始めないと、ユーノとなのはのね』
過去なのは『(ふえ?結婚式?私とユーノ君が!?ふええええええええええ!!?)』
過去のなのはは、未来の自分とユーノが結婚するという事実に驚愕した。
外に出るとかつての選ばれし子供達はパートナーデジモン達と合流する。
アリサ『さあ、早いとこ始めましょうか大輔?』
大輔『え?俺?』
ブイモン『頑張れよ大輔』
大輔はアリサに手を引っ張られて、何の事だかと首を傾げる。
いきなり大輔はなのはの隣に立たされて、困惑気味に背を曲げる。
スバル『大輔さん。なのはさんのバージンロードを導いて歩くのは大輔さんの役目だよ?』
大輔『は、はあ!?バージンロードは普通、花嫁の父親が…って、士郎さんいなかったな。ついでに恭也も』
ちなみに親馬鹿、シスコンの二人はなのはがユーノの妻になるのに耐え切れず自宅の隅っこで三角座り中であった。
はやて『ちゃーーんとユーノ君に引き渡すんやで大輔さん♪』
大輔『俺はなのはの父親かよ…まあいいか……』
なのは『大輔さん。よろしくお願いします』
大輔『ああ…』
大輔はなのはに腕を差し出す。
行進曲が流れ出す。
皆が見守る中、歩きにくいなのはの足取りに合わせて、大輔は絨毯の先にいる仲間でもあり、後輩でもあり、弟子でもあるユーノに向かって1歩ずつ歩みを進める。
途中で足を止めて、思いを込めて妹分と弟子とを見比べる。
大輔『ユーノ、なのはを幸せにしろよ?』
ユーノ『はい、勿論です大輔さん』
大輔から見てもユーノは立派になったと思う。
初めて会った時は頼りなさそうな子供だったのに。
それがすっかり大人の男だ。
ユーノも一人前に一人の女性を愛し、守ろうとしている。
ユーノならなのはを任せられる。
自信を持って大輔はそう思った。
カリム『汝、ユーノ・スクライアはこの女。高町なのはを妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかな時も共に歩み、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを神聖な婚姻の名の元に、誓いますか?』
カリムが婚姻の誓いをユーノに問う。
ユーノ『誓います』
ユーノは静かに、そして力強く答える。
ユーノの誓いの言葉を聞いたカリムは頷く。
カリム『汝、高町なのははこの男。ユーノ・スクライアを夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかな時も共に歩み、死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを神聖な婚姻の名の元に、誓いますか?』
ユーノと同じように、婚姻の誓いをカリムがなのはに問う。
なのは『誓います』
なのはも静かに答える。
スバル『なのはさん綺麗だねルカさん』
ルカ『ええ。君達と結婚した時を思い出しますよ』
ティアナ『そうね…』
カリム『では、誓いの口づけを……』
ユーノがなのはの顔を覆っているウェディングベールをゆっくり丁寧に持ち上げる。
過去なのは『(え?え?誓いの口づけってキスだよね!!?は、恥ずかしいよ~!!)』
恥ずかしさのあまり悶絶するなのはに構わず、式は進んでいく。
なのは『ユーノ君……』
ユーノ『何?』
なのは『私ね、今、物凄く幸せだよ…人生で一番…』
ユーノ『うん、僕もだよ。でも、これだけで済ませる気なんか無いよ僕は。僕は君をもっともっと幸せにする。勿論、生まれてくる子供も…』
なのは『嬉しい…ありがとうユーノ君……』
過去なのは『(あうあうあう~、物凄く恥ずかしいよう…あ、でもユーノ君、凄く格好いい…私も結婚するならユーノ君と…って、何言ってるの私!!)』
なのは『愛してるよユーノ君。これからも…』
ユーノ『うん…なのは…僕も君を愛しているよ……」
重ねられる唇。
それと同時に会場内は歓声と拍手で溢れ返った。
カリム『神聖なる婚姻の下、二人を夫婦として認めます』
カリムが夫婦の婚姻書にサインし、これによりユーノとなのはは正式に夫婦となった。
そして式が終わり、いよいよ女性陣達にはお待ちかねの時間、ブーケ・トスとなった。
なのは『投げるよ~』
女性陣【いつでもどうぞ!!】
なのは『にゃはは……それえ!!』
なのはの手からブーケが空高く舞い上がり、やがて重力に引かれて地上へと落ちてくる。
激戦の中、ブーケを勝ち取ったのは…。
キャロ『え?』
何とキャロだった。
決して狙って投げたわけではないが、ブーケはキャロの手の上にストンと落ちた。
大輔『お、キャロが次の花嫁か』
アリシア『おめでとうキャロ』
フェイト『ええええええ!!?そ、そんな…キ、キャロがお嫁に行くなんて……だ、誰!!ねぇ、キャロ…相手は誰なの!!?』
アリサ『落ち着きなさいよフェイト。』
すずか『そうだよ。それにキャロちゃんのお婿さんはここにいるんだから』
大輔『エリオ、頑張れよ』
エリオ『ええ!?あ、はい。分かりました父さん……』
なのは『あうう…キスしちゃった…恥ずかしい…あ、あれ…意識が…』
目を開けると何もない空間であった。
なのは「夢…?その割には随分とリアルな夢だったなあ…もしかして予知夢…?だったら嬉しいなあ……」
もう一度、あの場所に行く時はユーノと一緒がいいと思う。
ユーノ「あ、なのは。おはよう」
なのは「え!?あ、は、は…はい。ユユユユユユ、ユーノさん!!おはようございます!!」
夢で見たユーノの姿を思い出して顔を真っ赤にしながら挨拶する。
あまりにもどもりまくりだが。
ユーノ「何で敬語なの!?」
なのは「な、ななな何でもないよう!!私シャワー浴びてくるねえええ!!」
バギュン!!
凄まじいスピードでデジタルダンジョンを出るなのは。
冷たいシャワーを浴びて、頭を冷やそうとするなのは。
なのは「落ち着いて、落ち着くの、高町なのは…………だ、駄目~!!あんな夢見ちゃったからもうユーノ君の事で頭がいっぱいだよ~~!!!!」
シャワー室の壁をバンバン叩きながら叫ぶなのは。
ガジモン達は何事かと目を見開いていた。
因みになのはがユーノを気にかけるようになり、しばらくはまるで訓練にならなかったとここに記しておく。
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