ハイスクールD×D大和の不死鳥
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5訓練とホテル任務なの!
初任務から数日俺達はまで通り訓練をしていた
◇フェイト
エリオとキャロに久しぶりに、ヤマトには初めて訓練を教えることができる。
「二人はスバルやヴィータみたいに頑丈じゃないから反応と回避が最重要。ヤマトは頑丈だけど、防御より回避の方が重要だと思う。私の動きを見てて」
私が中央に移動すると次々とオートスフィアから射撃をかわしていく
最初は遅いスフィアの遅い攻撃をただ単に避ける
「動き回って狙わせないこと」
私は動きをあげてスフィアはついていけずに混乱する。
今度は私は動きを止める。
それによってスフィアは私に狙いを定める。
でもすぐにそれは避けられた。
「攻撃が当たる位置に長居しない。ね?」
「「「はい!」」」
「これを低速で確実に行えるようになってきたら…スピードを上げていく!」
そして数十のスフィアの攻撃にさらされた私だが魔法『ソニック・ムーブ』を使い三人の後ろに一瞬で移動した。
「今のもゆっくりやれば誰でもできるような基礎アクションを早回しにしているだけなんだよ。」
「「「はい!」」」
私達はそのまま訓練を続ける
◇
みんなの訓練をモニターで見ていたシグナムとヴァイスは、
「いやー、やってますね」
「初出動がいい刺激になったみたいだな」
「いいっすね。若い連中の成長っていうのは…」
「若いからな。成長もそれだけ早いしな。まだしばらくの間は危なっかしくてならないがな」
「そうっすね。シグナム姐さんは参加しないんですか?」
「…私は、古い騎士だからな。
スバルやエリオのようにミッド式と混じった近代ベルカ式の使い手とは勝手も違うしな。
剣を振るうことしかできない私にはバックス型のティアナやキャロに教えられることもないしな。
ま、それ以前に私は人にものを教えるという柄じゃない。
…まして戦法など届く距離まで近づいて斬れ、くらいしか言えん」
「ははは…奥義って言えばすげー奥義なんすけどね。
ま、確かに連中にはちぃっとばかし早いっすね…」
「しかし、腕がなまるからたまにヤマトの自主練に付き合ってやっているがな」
「ヤマトの奴、無茶していませんかね?」
「大丈夫だろう、もしもの場合は止めるさ」
「そうですか」
それから午前の訓練は終了して、
「はい、お疲れ様。みんな。
個別スキルに入るとかなりきついでしょう?」
「ちょっとというか…」
「かなり…」
「あ、それとライトニングのエリオとキャロは特にだけど、スターズの二人、ヤマトもまだ体が成長している最中なんだから無茶はほどほどにね」
「「「「「はい」」」」」
「それじゃお昼にしようか。」
それから食堂に向かう途中ではやてさんとシャーリーさん、リインさんの三人に出会う。
どこかに出かけるようだ。
「あ、みんなお疲れさんや!」
「「「「「はい」」」」」
「はやてとリインは外回り…?」
「はいです。ヴィータちゃん!」
「ちょうナカジマ三佐とお話してくるよ。
スバルはお父さんとお姉ちゃんになにか伝言あるか?」
「あ、いえ…大丈夫です」
「そか」
「それじゃはやてちゃん、リイン、いってらっしゃい」
「ナカジマ三佐とギンガによろしくね」
「うん」
「いってきまーす!」
それでジープを走らせてはやて達は出かけていくのだった。
俺達はそれから食堂へとシャーリーさんと一緒に向かっていった。
◇スバル
訓練終了後に食堂へと向かうあたし達。
食堂ではテーブルの上にあるお皿に山盛りのパスタが乗せられていた。
それを囲んでいるのはあたし達フォワード陣とシャーリーさん。
全員で食事をしながら話はあたしのお父さん達の話題になる。
「…なるほど。スバルさんのお姉さんとお父さんは陸士部隊の方なんですね」
キャロがそう聞いてくる。
「うん。八神部隊長も一時期お父さんの部隊で研修していたんだって」
「そうなんですかぁ…」
「しかしうちの部隊って関係者繋がりが多いですよね。
隊長達も幼なじみ同士なんでしたっけ?」
「そうだよ。なのはさんと八神部隊長は同じ世界出身で、フェイトさんも子供の頃はそっちの世界で暮らしていたんだとか…」
「確か…管理外世界の97番、でしたっけ?」
「そうだよ」
「97番って、あたしのお父さんのご先祖様がいた世界なんだよね」
「そうなんですか?」
「そういえば名前の響きとか似ていますよね。なのはさん達と」
「そっちの世界にはあたしもお父さんも行ったことないし、よく分からないんだけどね」
「そうですか」
「そういえばエリオはどこ出身だっけ…?」
なにげなくあたしはエリオに聞いてみた。
でもちょっと声のトーンが落ちて、
「あ、僕は本局育ちなんです」
「管理局本局…? 住宅エリアってこと?」
「…いえ、本局の特別保護施設育ちなんです」
「あ…」
いけない。聞く内容を間違ったかもしれない。
ティアからも「バカ」と念話が聞こえてきた。
「あの! 気にしないでください! 皆さんには本当に良くしてもらっていましたから。
全然普通に幸せに暮らしていましたんで…。」
(俺と似たようなものか、でも、俺の方がまだ、いい方なのかな)
「物心ついた時からフェイトさんに色々と良くしてもらって魔法も僕が勉強を始めてからは時々教えてもらってて…。
本当にいつも優しくしてもらってて…僕は今もフェイトさんに育ててもらっていると思っています。
フェイトさん、子供の頃に家庭のことでちょっと寂しい思いをしたことがあるって…だから寂しさや悲しさを抱えた子供の事を放っておけないそうです。
自分も優しくしてくれるあったかい手に救ってもらったからって…」
「そっか…」
「ヤマトはどこなのよ?」
ティアがヤマトに話をふる
「俺か?俺も97番だよ………たぶん」
「たぶん?」
「記憶が曖昧で、97番の記憶はこのデバイスを渡された以外覚えてないんだ、それからは飢え死に寸前のキャロに助けられて今にあたるかな。」
また、間違ってしまった。
「そ、それはいいから、みんなで食べましょう?」
シャーリーさんがこの話を強制的に終わらせた
◇
今俺達はヘリでとある場所へと移動中である。
こうしての任務はニ回目なのでまだ慣れないものがあるが頑張ってこなしていこう。
「…あらためて今までの流れと今回の任務のおさらいや」
八神部隊長がそう話す。
「これまで謎に包まれていたガジェッド、怪物ガジェットの製作者、そしてレリックの収集者は現状ではこの男達」
そこには紫色の髪に白衣を着ている一人の男性と黄色いバンダナをつけた一人の男性が映された。
「オオグルマ………」
「「「「「「「!?」」」」」」」
その場の全員が驚いていた
「ヤマト、この男知ってるんか?」
「オオグルマ・ダイゴ、怪物ガジェット……アラガミを手懐け世界を終わらせようとしたクズだ」
俺のトーンから少しを感じさせる
「まあ、ええ。違法研究で広域指名手配されている次元犯罪者…ジェイル・スカリエッティの線を中心に捜査を進めている」
「こっちの捜査はおもに私が進めるんだけど、一応みんなも覚えておいてね」
フェイトさんがそう俺達に話してくる。
でも、ガジェッドの製作者、そして、オオグルマ、あいつは許さねぇ!
「それと今日これから向かう先は“ホテル・アグスタ”です!」
「骨董美術品オークションの海上警備と人員警護が主な今日のお仕事だよ」
「取引許可の出ているロストロギアがいくつも出品されるので、それでレリックと誤認したガジェッドがやってくるかもしれません。
ですから私たちが警備員として呼ばれたです」
「これくらいの大型オークションだと密輸取引の隠れ蓑にもなるし、色々と油断は禁物だよ」
「現場には昨夜からすでにシグナム副隊長、ヴィータ副隊長他数名の捜査員が張り込んでいる」
「私達は建物の中の警備に当たるから前線は副隊長たちの指示に従ってね」
「「「「「はい!」」」」
と、ここでキャロが気になっていたのか挙手して、
「シャマル先生。さっきから気になっていた事があるんですけど…その箱って…」
「あ、これ?」
シャマル先生の足元には四つのケースが置かれていた。
実は俺も気になってはいたんだ。
「これは隊長達のお仕事着よ」
そう言ってシャマルさんは笑う。
◇ティアナ
今、あたしはスバルと八神部隊長に関して念話で話している。
『(今日は八神部隊長の守護騎士団全員集合か…)』
「(そうね。
あんたは結構詳しいんでしょ? 八神部隊長と副隊長の事)』
『(うーん…父さんやギン姉から聞いたんだけど、八神部隊長の使ってるデバイスが魔導書型でそれの名前が『夜天の書』って事。
シグナム副隊長とヴィータ副隊長とシャマル先生、ザフィーラは八神部隊長が個人で保有している特別戦力だってこと。
で、それにリイン曹長を合わせて六人揃って完璧な無敵の戦力だってことだよ)』
どれだけ強力なパーティーだっていうのよ。
『(ま、八神部隊長達の詳しい出自とかは匿秘だからあたしも詳しくは知らないけど…)』
「(それでも十分強力ね。レアスキル持ちの人は殆どがそうよね)」
『(ティア、なにか気になるの?)』
「(別に…)」
『(そ。それじゃまた後でね)』
「(ええ)」
それでスバルとの念話を終了させるけどやっぱり思う。
六課の戦力は無敵を通り越してはっきり言っちゃうけどかなり異常。
八神部隊長がどんなすごい手を使ってこれほどの戦力を揃えたのか知らないけど。
隊長達は全員オーバーSランク。
副隊長達もニアSランク。
ほかの隊員達も前線から管制官まで未来のエリート達。
あの年ですでにBランクのエリオに竜召喚士のキャロ。二人共フェイトさんの秘蔵っ子。
そして、謎が多いヤマト
危なっかしいけど潜在能力と可能性の塊で優しい家族のバックアップもあるスバル。
やっぱり、うちの部隊で凡人はあたしだけ…。
でもそんなのは関係ないのよ! あたしは立ち止まるわけにはいかないんだ。
◇ヤマト
一同が警戒をしているとやはりというべきかガジェッドがアグスタへと向かって侵攻してきた。
それに即座に気づいたシャマルが全員に連絡を入れる。
「クラールヴィントのセンサーに反応が出たわ。シャーリー!」
『はい! やっぱりきました! ガジェッド一型機影40…50!』
『三型…五…六…七機です!』
それでやっぱりとシャマルは思っていた。
それは別の警備をしていたシグナム達にも知らされ、
「エリオ、キャロ、ヤマト! お前達は上に上がれ! ティアナの指揮で防衛ラインの設置をする!」
「「「はい!」」」
「ザフィーラは私と迎撃に出るぞ?」
「心得た!」
「えっ!?」
「ザフィーラって喋れたの!?」
ザフィーラが喋った事に驚いているがザフィーラはマイペースに、
「守りの要はお前達だ。頼むぞ」
と言ってシグナムさんと外に迎撃に出て行った。
「前線各員に、今回の状況は広域防衛線です。
ロングアーチ1の総合管制と合わせて私、シャマルが現場指揮を行います!」
『スターズ3了解!』
『ライトニング3、4、5了解』
『スターズ4了解! シャマル先生! あたしにも前線状況を見させてください! 映像を見たいんです!』
「了解。クロスミラージュに直結するわ。クラールヴィント、お願いね?」
【Ja.】
そしてシグナム、ヴィータ、フィアットはバリアジャケットを纏って現場へと飛んでいく。
「新人達の防衛ラインまでは一機たりともいかせねぇ!」
「お前も案外過保護だな…」
「うるせーぞ! シグナム」
そんな話をしながらも二人は現場に到着して、
「私が大型を潰す。ヴィータは小型を潰してくれ」
「おうよ」
そしてヴィータは鉄球を出現させ、
「まとめて…ぶっとばす!」
鉄球が前線のガジェットを次々と貫いていく。
シグナムもレヴァンティンに炎を宿らせて、
「紫電…一閃!」
ガジェット三型を切り裂いていく。
ザフィーラも違う場所で一型を複数相手取り確実に潰していく。
それをモニターで見ていたスバルとティアナ。
スバルは純粋に驚いていたが、ティアナは、
「これで能力リミッター付き…」
と、悔しい気持ちで手を握り締めていた。
◇ティアナ
「遠隔召喚!? 来ます!」
キャロの叫びと共に目の前から召喚魔法陣が浮かび上がり、そこからガジェッドが召喚されてきた。
数は旧型が15台、新型が3台、怪物が6台。
「すぐれた召喚師は転送魔法のエキスパートでもあるんです!」
「なんでもいいわ。いくわよ!」
「「「「おう!」」」」
今までと同じ。
証明すればいい。
自分の能力と勇気を証明して…あたしはいつだってそうやってやってきた!
続く
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