ハイスクールD×D大和の不死鳥
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4ファーストアラートとアラガミ登場なの!
機動六課メンテナンスルーム
ここに、フォワード新人五人とシャーリーさん、リインさんがそろっていた。
その目的はフォワード四人、特にスバルとティアナに対して作成された新デバイスの受け渡し。
その真っ最中だった。
「みんなの使うことになるこの四機は、機動六課前線メンバー、メカニックスタッフの技術と経験のすべてを注ぎ込んで作られた文句なしの最高傑作ですよ。
スバルとティアナ、エリオにキャロのそれぞれの能力を十分に発揮できるように調整されているのです!」
そう話しながらリインさんは自分の周りに四機のデバイスを浮かべる。
「この子達は、まだ産まれたばかりですが、色んな人の思いや願いが込められてて、一杯時間をかけてようやく完成したです。
ただの道具と思わないで、大切に、でも性能の限界まで思いっきり全力で使ってあげて欲しいですよ」
リインさんの説明を受けた四人は予想以上に自分たちの機体に手間暇かけていることに驚きを隠しきれていなかった。
「あの、ヤマトのが無いですけど……」
ティアナが恐る恐るリインさんに聞く
「それはですね、ヤマトのは六課で作った物では無いのです」
「「「「!?」」」」
俺以外のフォワード陣は驚いていた
「俺のは両親の形見なんだ(もち、嘘)」
「ご、ごめん…」
「いや、いいんだ。人は何かしらの辛い過去を持っている、俺はそれが両親の死だっただけだ(かっこいいこと言っている気がするけど気がするだけだ)」
「う、うん」
「ごめんごめん、お待たせ!」
すると、メンテナンスルームになのはさんが急いで入ってきた。
「ナイスタイミングです、なのはさん。
ちょうど機能説明をしようとしていたところです」
「そっか、四機ともすぐに使える状態なんだよね?」
「はいです!!」
それでシャーリーさんが機能説明に入る。
「まずそこの子達はみんな。何段階に分けて出力リミッターをかけているわけね。
一番最初の段階だとそんなにびっくりするほどのパワーが出るわけじゃないから、まずはそれで扱いに慣れていって」
「それで各自が今の出力を使いきれるようになったら私やフェイト隊長、リインやシャーリーの判断で解除していくから」
「ちょうど一緒にレベルアップしていく感じですね。わかりやすく言いますとですけど」
「出力リミッターっていうと…なのはさん達にもかかっていますよね?」
「ああ、私達はデバイスだけじゃなくて本人にもだけどね」
「ええ? リミッターがですか?」
「能力限定って言ってね。うちの隊長と副隊長はみんなだよ。
私とフェイト隊長、ヴィータ副隊長、シグナム副隊長」
「はやてちゃんにもですよね」
「うん」
「ええっと…」
それでキャロは少し迷っている。
「ほら、部隊ごとに保有できる魔導士ランクの総計規模って決まってるじゃない」
「ああ、うん。そうですよね…」
スバルさんが少し乾いた声で答えていた。もしかして忘れていたのかな?
「一つの部隊でたくさんの優秀な魔導師を所有したい場合はそこにうまく収まるように魔力の出力リミッターをかけるですよ~」
「ま、裏ワザってみたいなものだけどね」
「うちの場合ははやて部隊長が4ランク、隊長たちは2ランクダウンかな。」
「四つ…八神部隊長はSSランクだから…」
「Aランクまで落としているんですか…?」
「はやてちゃんも色々と苦労をしているです」
「それじゃなのはさんは…?」
「私はもともとS+だったから2.5ランクダウンでAA。だからもうすぐみんなの相手もそう簡単にできなくなるかな?」
「隊長さん達ははやてちゃんの。
はやてちゃんは直接の上司のカリムさんか、部隊の監査役でもあるクロノ提督の許可がないとリミッター解除ができないです。
そして許可は滅多なこと以外は出せないそうです」
「そうだったんですか…」
(俺も個人でリミッターつけているけどね、陸戦なら6ランクダウン、空戦なら8ランクダウンかな?)
「隊長達の事は心の片隅くらいにおいといていいよ。
今はみんなのデバイスの話だから」
「新型もみんなの訓練データを基準に調整しているからいきなり使っても違和感はないと思うよ」
「午後の訓練の時に微調整しようか」
「遠隔調整もできるから手間はそんなにかからないと思いますよ」
「ふえー、最近は便利だよね」
「便利です~!」
なのはさんとリインさんがそう言って驚いている。
「スバルの方は、リボルバーナックルとのシンクロ機能もうまく設定できてるから」
「ほんとですか!?」
「持ち運びが楽になるように、収納と瞬間装着の機能もつけといたよ。
これでいちいち持ち運びしなくて済むよ」
「わぁ~、ありがとうございます!」
これから一緒に過ごしていく相棒を片手にフォワード陣はやる気を出していた。
でも、そんな時にいきなりアラートがなった。
これって、
「一級警戒態勢!?」
エリオがそう叫ぶ。
タイミングがいいのか悪いのか分からないね。
「グリフィス君!」
『はい。教会本部から出動要請です!』
そこに八神部隊長が画面に映ってきて、
『なのは隊長、フェイト隊長、グリフィス君! こちらはやて!』
「うん! 状況は?」
『教会騎士団の調査部で追っていたレリックらしきものが見つかった。
場所は山岳丘陵地区。対象は山岳リニアレールで移動中!』
『移動中!?』
移動中のフェイト隊長も画面越しで驚いている。
「まさか!」
「そのまさかや。内部に侵入したガジェットが列車のコントロールが奪われてる。リニアレールの車内のガジェットは最低でも30体。
大型や飛行型の未確認タイプも出てるかも知れへん。
いきなりハードな初出動や。
なのはちゃん、フェイトちゃん、いけるか…?」
『私はいつでも!』
「私も」
『スバル、ティアナ、エリオ、キャロ、ヤマト、みんなも大丈夫か?』
「「「「「はい!」」」」」
『いい返事や。
グリフィス君は隊舎での指揮。リインは現場管制。なのはちゃんは現場指揮!…ほんなら、機動六課フォワード部隊、出動や!!』
「「「はい!」」」
『了解。みんなは先行して! 私もすぐに追いかける!』
「うん!」
フェイト隊長からの言葉もあり俺達は準備を開始した。
そしてヘリに乗り込み俺達は隊舎を後にする。
「新デバイスでぶっつけ本番になっちゃったけど練習通りで大丈夫だからね?」
「はい…」
「頑張ります!」
「エリオとキャロとヤマト、そしてフリードも頑張るですよ」
「「「はい!」」」
「キュクルー!」
「危ない時は私やフェイト隊長、リインがフォローするからおっかなびっくりじゃなくて、思いっきりやってみよう!」
「「「「はい!」」」」
「……はい」
て周りを見回してみるとやっぱり緊張の色が見え隠れしている。
特にキャロは落ち着いていない。
「大丈夫?」
「う、うん。大丈夫」
ナイスエリオ
「(エリオ)」
「(はい、兄さん)」
「(キャロの事、頼んだよ?)」
「(は、はい)」
う~ん緊張の所為か少し堅いな、まあ、大丈夫だよね?
「ラクス、初期状態から一次状態に移行して」
【了解!マスター。初期状態から一次状態に移行します】
一次状態……実戦用の状態に変化したモードも追加され、元からあるモードにも追加がある。これなら、アラガミとやり合える
◇キャロ
私はヘリの中では不安一色だった。
自分はアルザスの竜召喚士だけどフリードと後、“もう一体”。
うまく操れるかも自信はない。
でも、私を救ってくれたフェイトさんの為にも頑張ろう、と私は今までエリオ君やお兄ちゃん、他の皆さんに遅れないように、そして役に立てるように訓練も一生懸命頑張ってきた。
そして今回の任務が初めての実戦となる。
だからしっかりとできるか、失敗しないかと…。
ついそんな事を心の中で何度も思ってしまっていた。
でもそんな私の不安な感情をエリオ君は気づいてくれた。
そして優しい声を私にかけてくれて、
「…大丈夫だよ、キャロ。キャロは僕が必ず守るから」
「エリオ君…」
「だから、自分のできる限りの力を出し切っていこう!
今までのなのはさんの訓練を思い出せばなんでもできるよ。きっと…!」
「うん!」
優しい子だな。私は本当は臆病な子なのに…。
話には聞いていたけどこの子もおそらく私と同じ境遇の子。
だから私の気持ちが分かるのかな?
それに同い年だし。
「そうだよ、キャロ。」
それから場面は進んでいき、
『こちら通信管制! ガジェット反応、空から…! 航空型。その数、100体以上!!』
それに私達はどよめく。
でもフェイトさんもすぐにこちらへとバリアジャケットをまとって来てくれるという。
だからきっと大丈夫…。
「ヴァイス君。私も出るよ。フェイト隊長の二人で空を抑える!」
「うっす。なのはさん、お願いします!」
それでハッチが開き、なのはさんはこちらへと向き、
「それじゃちょっと出てくるね。大丈夫。みんなでズバッとやっつけよう!」
「「「「「はい!」」」」」
「それと、キャロ」
「は、はい!」
なのはさんは私の頬を両手で優しく包みこんでくれて、
「大丈夫だよ。そんなに緊張しなくても…。
離れていても通信で繋がっている。
一人じゃないし…ピンチの時は助け合える。
キャロの魔法はみんなを守ってあげられる。
優しくて強い力なんだから。ね?」
なのはさんは私の不安を的確に見抜いてきてくれた。
やっぱり私達をちゃんと見てくれているんだ。
フェイトさんもきっと…。
そしてなのはさんはヘリから飛び出していき、バリアジャケットをまとって、
「スターズ1! 高町なのは、いきます!」
飛び出していった。
それからリインさんに任務の説明を受ける。
「任務は二つ。
ガジェットを逃走させずに全機破壊! そしてレリックを安全に確保する事!
ですからスターズ分隊は前方から、そしてライトニングは後方からガジェットを破壊しつつ車両前後からレリックへと向かうです」
レリックの居場所も聞き、
「スターズかライトニング、早いほうが先にレリックを確保するですよ」
「「「「「はい!」」」」」
そしてリインさんも姿を制服からジャケット姿に変えて、
「私も現場に下りて管制を担当するですよ!」
リインさんも一緒になってついてきてくれる。だから私は頑張れると思う。
だから頑張ろう!
私の魔法は、力は…傷つけるだけじゃない。
皆さんの助けになれる力なんだって…!
◇
「さぁて、新人ども。隊長さん達が空を抑えてくれている間に安全無事に降下ポイントにご到着だ! 準備はいいかい!?」
ヴァイスが豪快にフォワードメンバーに声をかける。
そしてまず、
「スターズ3、スバル・ナカジマ!」
「スターズ4、ティアナ・ランスター!」
「「いきます!」」
まず前方ポイントにスターズの二人が飛び出した。
「次! ライトニング! 行って来い!」
「「「はい!」」」
しかしそこでキャロが少し飛び出すのに戸惑っているが、俺とエリオがそれにすぐに気づいて、
「三人で降りようか?」
「え……?」
「そうしよう」
俺とエリオが手を差しだして三人は手を握りあう
「うん!」
「頑張ってキャロをエスコートするんだよ。エリオ」
「頑張ってです~、エリオ」
「はい!」
三人は手を握り合いながら、
「ライトニング3、エリオ・モンディアル!」
「ライトニング4、キャロ・ル・ルシエとフリードリヒ!」
「キュフー!」
「ライトニング5、ヤマト!」
「「「行きます!」」」
そして五人は空中でバリアジャケットを纏い、それぞれ列車の上へと降り立った。
スターズ分隊のバリアジャケットはなのはに似た白い線が入っているもの。
ライトニング分隊のバリアジャケットはフェイトのマントに合わせた衣装。
「このジャケットって…」
そこにリインさんが後から降りてきて、
「みんなのバリアジャケットは各分隊の隊長さんのを参考にしているですよ? ちょっと癖はあるけど高性能です!」
各自がそれぞれ具合を確かめているとやはり反応してきたのかガジェットが飛び出してきた。
それでまずスバルが出てきた穴から中に進入して高機動で動き回りそれぞれガジェットを撃破していく。
「さすがスバルだな、俺達も行くよ、エリオ、キャロ!」
「「はい、兄さん!(お兄ちゃん!)」」
俺達にもガジェットが複数現れる
「邪魔だ!」
俺はサーベルでガジェットを切り裂く、俺が使っているのは『ジャスティス』、背中についているのはファトゥム00と言う大きなリフターだ
「魔法が……」
「え……?」
エリオが大型ガジェットと交戦を始めるとエリオとキャロの魔法が消えた
「AMF!エリオ、キャロ!……くっ」
俺が二人の方に向かおうとすると針みたいのが飛んできた
「今なのかよ!」
俺はその針みたいのを飛ばす攻撃をされたときに気づいていた、誰がやったのかを
『グルルルルル』
「ち…………、こんな時に!」
俺は少し焦っていた、大型ガジェットに今のエリオでは勝てない事が分かっているからだ
「エリオ君!」
キャロの声が聞こえ、振り向くとエリオがリニアから落下しておりさらに、キャロが助けるために飛び降りたのだ
「エリオ!キャロ!」
俺は助けに行こうとするがオウガテイルに阻まれる
(どうしたら、いい?こいつを倒してから向かうには遅すぎる、どうしたら…)
通信で見ていたロングアーチのアルトとルキノは、
「ライトニング4飛び降り!?」
「あの高度からのリカバリーなんて…!」
「いいや、あれでええ」
管制室に戻って指揮をとっていたはやてがそう言う。
「そうか!」
『そう、発生源から離れればAMFも弱くなる。使えるよ、フルパフォーマンスの魔法が!』
なのはがそう言う。
キャロは冷静に思う。
私に優しくしてくれたエリオの事。
そして仲間のみんなの事を守りたいという強い思いを抱き気絶しているエリオの腕を掴み、
「いくよ、フリード。私、ちゃんと制御するから! 竜魂召喚!」
それによってフリードは巨大化し、二人を乗せて空へと羽ばたく。
ガジェットのところまで戻り、キャロがガジェットにフリードの火炎攻撃『ブラスト・レイ』を放つがここでもAMFに阻まれる。
「無茶しすぎだぜ。ラクス、モード『ソードブレイカー』」
【了解!マスター。モード『ソードブレイカー』】
ソードブレイカー……ソードストライカーとソードシルエットを組み合わされた装備だ、背中にはストライカーとシルエットを合わせたようなものが装備されている、手には長い剣が装備されている
「消えろ!」
俺はオウガテイルを真っ二つにコアごと切り裂いた
「今回はこいつだけか?(オウガテイル以上のアラガミも現れるだろう、気をつけなければ)」
エリオも大型を撃破、レリックはティアナが封印、確保して、今回の任務は終わった
続く
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