明日の日記
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初陣とか言っても実際やる事は変わりませんがご了承ください
お泊り
前書き
同じ章なんですが分かれてしまいました・・・
・・・バグかなぁ?
自分の部屋を引き払い、住むところが無くなった
急な話だが、いきなり決まった訳ではないので準備は出来ている
「 早かったなぁ・・・ もう4年経つのか 」
思い返せばあっという間だった
高校を卒業してこの大学に入学し、勉強とバイト、部活に多くの時間を費やした
まぁその・・・時間に関してはどうにでもなるとかそういうのは置いといて、この季節は何か寂しいものを感じる。出会いと別れ。解約と契約。退去と新居。いろいろある
最後の半年間がかなり濃密だったせいで忘れがちだが、それまでの3年半もいろいろあった。ほんとにいろいろあったなぁ・・・
何がという事ではないのだけれど、うーん。
とりあえず楽しかったからいいか ←適当
でもこれから社会人になるのかー なってしまうのかー ・・・なれるのか?汗
今更ながら考えてみるが、この生活と両立できるんだろうか。仕事中に襲われたりしたらどうしよう、仕事に疲れて家に帰る途中に襲われたらどうしよう。などと考えてしまう
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というわけで研究室に泊まることになりました
ちなみに夜の研究室はちょっとホラーな現象が起きたりします
突然プリンターが動き出したり、実験器具の冷却ファンが動き出したりします
そして何より怖いのは2人の机に置いてある枯れ果てた花束ですね、はい。
花を取りに戻ってくるのではないかと思ってしまいます
「 まぁ、化けて出てもアイツらならいいか・・・ 」
誰か分からない亡霊ではなく、生前をよく知る相手ならむしろ話し相手になってくれるかもしれないという仮説を自分の中で立てながらパソコンの電源を入れると、新着メールが一通。
『 For you 』
・・・あやしい
題名が For you て何? ていうか誰から? そして添付ファイル有り?
「 スパム決定だな 」
当然の反応だろう。この手のメールは以前から度々送られてきていた。それらの内容はほとんどが「 中年男性が女子高生を名乗って書きました 」オーラを纏っている。こんなのに騙される人っているのだろうか ・・・いるのだろうな
・・・と思い、未読のまま削除しようとしたとき気がついた
「 ? 何だこのアドレス? 」
それは今まで見たことの無いアドレスからのメールだった
そんなのに気がつくわけ無いと思ったが、@から先が明らかにおかしい。送信者のメールアドレスが
『 sil@tenkainet.xxx 』
いやちょっと待て。
「 tenkainet 」まではいいよ。百歩譲るよ。でも「 .xxx 」は明らかにおかしいよね? このアドレスおかしいよね? これには気付くよね?
「 見てみる・・・か? 」
誰に対して疑問符を使ったのか分からないが、とりあえず開けてみる事にした。
恐る恐る新着メールを開くと
題名:For you
添付:1.jpg
2.jpg
:
:
49.jpg
本文:
「 本文無しか・・・ 」
てっきり添付ファイルの説明が書いてあるものだと思っていたが、そうではないらしい
「 それにしても添付ファイルが多いな 」
何かの画像データらしいが、画像を開いてみても何の画像なのか分からなかった。円の三分の一が欠けたものや四角形の一辺が足りないものなどが多く、中には完全に落書きにしか見えないものもあった。
「 とりあえず印刷してみますか・・・? 」
一括印刷ボタンをクリック。印刷が始まった
うぃーん
うぃーん
:
:
ピピピッ!
印刷が終わったようだ
・・・・キュイーン・・・ゴゴゴゴゴ・・・・
え?まだ動いてる?
いや、印刷された紙の下に何か出てきてるっ!!
にゅーん・・・・・・ゴン!
「 いったーい! って、うわぁ! 」
・・・ドサリ
「 何で逆向きなんですか~? 」
ああ、この人(女神)か・・・
「 いや、ここの印刷機って、印刷面が下向きに出てくるんですよ 」
高さ1m程の台の上に設置された印刷機から逆さまに出てきて地面に頭をぶつけそのまま床に投げ出された女神様はご機嫌ナナメである
「 召還の陣は普通上向きで揃えるんですよ! 」
「 いえ、印刷されたものが自然と重なってしまったみたいですね。僕は無罪です 」
「 いいえ、あなたは有罪ですっ! 」
「 ・・・どうしてですか? 」
「 印刷物が逆さまに出てくる研究室に居ること自体が罪なのです! 」
・・・あー・・・あぁ。
これはあれだ。理不尽ってやつですね? わかります。
女神様に対して「 こいつめんどくせっ 」っという感情を覚えながら、静かに夜は更けていく・・・
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