ドリトル先生と学園の動物達
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第九幕その十
「食べてるよ」
「ガブガブもこのスパゲティ美味しいと思うよね」
「勿論だよ」
「まあ僕達はね」
「私達の御飯を食べてるけれどね」
ジップとポリネシアは彼等の御飯を食べています。
「日本の食べものはね」
「確かに美味しいわね」
「この干し肉じゃが」
トートーも自分の御飯を食べつつ言います。
「絶品じゃ」
「稗や粟もね」
ダブダブも上機嫌でお話します。
「凄く美味しいわよ」
「うん、本当に」
「美味しいわ」
チープサイドの家族もダブダブと同じものを食べています、そしてチーチーもです。ドライフルーツを食べながら言いました。
「いや、幾らでも食べられるよ」
「食べ過ぎて太ったかも」
ホワイティは肥満さえ気にしています。
「これはまずいかな」
「わしなんかどれだけ体重が増えたか」
「僕もね」
「絶対に太ったよ」
老馬とオシツオサレツも日本の草を食べています。
「美味いのでついつい食べ過ぎて」
「それでね」
「かなり太ったかな」
「そういえば僕も」
先生もです、スパゲティを食べつつ述べました。
「太ったかな」
「あれっ、そうですか?」
「そうかな」
「うん、どうかな」
こうトミーにも尋ねるのでした。
「僕も太ったかな」
「どうでしょうかね、それは」
「僕は元々だったけれどね」
イギリスにいた時からです、先生は確かに太めです。
しかしです、日本に来てから余計にというのです。自分で。
「どうかな、そこは」
「見たところ特には」
「前より太ってないかな」
「はい、確かに食べる量は増えていますけれど」
それでもだというのです。70
「太ってはいませんよ」
「だといいけれどね」
「実際に体重を測ってみたらどうですか?」
トミーは先生にこうも言いました。
「どうでしょうか」
「そういえばうちにも体重計あったよね」
「買っておいたんです」
こうしたこともしっかりしているトミーです。
「ですから」
「じゃあ今日にでも」
「脱衣場にありますから」
「じゃあお風呂からあがったらだね」
「はい、すぐに測ってみるといいと思います」
「太り過ぎはよくないからね」
健康にです、只でさえ太めの先生ですからこうしたことは意識しているのです。普通の人と比べてもそうしているんおです。
「だからね」
「それで、ですね」
「うん、測ってみてね」
「若し太っていたらですか」
「色々と考えないといけないね」
こう言うのでした。
「僕は運動はしないけれどね」
「わしに乗る位じゃな」
老馬が先生に応えて言ってきます。
「先生は」
「うん、乗馬を少し位だね」
「後は歩く位じゃな」
「散歩だね」
「先生は運動はからっきしじゃからな」
「昔から大の苦手だからね」
先生はそうしたことはとてもなのです。
「だからね」
「それならじゃ」
「うん、散歩をしようかな」
「歩くことはいいことですよ」
トミーはにこりと笑って先生に応えました。
「ダイエットにも」
「よく言われることだね」
「先生は確かにスポーツはされないですけれど」
それでもというのです。
「お散歩ならです」
「僕もそれはするし好きだしね」
「じゃあ若しも太っていたら」
その時はとです、また言うトミーでした。
「お散歩に励みましょう」
「それでは」
こうお話してでした、そのうえで。
先生はお風呂に入ってから体重を測るのでした。その結果はといいますと。
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