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ドリトル先生と学園の動物達

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第九幕その七

「戦争は嫌だけれど面白い時代だと思うよ」
「織田信長みたいな人がいてだね」
「うん、戦国大名も武将も面白いね」
「その時代について書かれた本も多いね」
「そうした本で勉強しているんだ」
 実際に、と言う王子でした。
「あと八条学園の博物館にも戦国時代の資料が多いから」
「行ってだね」
「勉強しているよ」
 そうだというのです。
「僕もね」
「そうなんだね、王子も学問に励んでいるんだね」
「僕なりにね、先生程じゃないけれど」
 それでもだというのです。
「ちゃんとしているよ」
「そうなんだね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「先生程じゃないよ」
 そこまで学問に励んでいないというのです。
「先生は本当にいつもあらゆる学問に励んでいるよね」
「そうかな」
「だって歴史だって勉強してるじゃない」
 日本の江戸時代のそれについてです。
「だからね」
「僕は王子より勉強してるっていうんだね」
「そう思うよ」
 まさにというのです。
「先生は本当に凄い学者さんだよ」
「そう言われると照れるね」
「あはは、お世辞じゃないけれどね」
 そうだというのです。
「このことは」
「そうなんだ」
「そうだよ、僕は先生にありのままお話しているだけだよ」
 先生自身のそうしたことをです。
「本当にね」
「ありのままなんだ」
「先生にとってもね、それでだけれど」
「うん、今度は何かな」
「虫歯の話もそろそろ終わりだね」
 そうなるとです、先生はこのこともお話するのでした。
「そうなるね」
「そのインド人が誰かだね」
「それが問題だね」
「多分学園の関係者だと思うよ」
 王子もそのことはというのです。
「だからね」
「それでだね」
「うん、学園のインド人を調べていけば」
「わかるね、すぐに」
「そうだね、だからもうすぐだよ」
 今回の騒動はというのです。
「終わるよ」
「そしてその人に注意をして」
「動物の皆にお菓子をあげないようにしてもらえばね」
 それで、というのです。
「終わりだね」
「そうだね、無事ね」
「その人がお話を聞いてくれればだけれど」
「そもそも動物園、水族館で動物に何かあげるのって駄目だよね」
「うん、規則でそうなっているよ」
 餌をあげていいのは係の人達だけです、お客さんがあげてはいけないのです。
「そのことはね」
「その通りだね、聞いてもらうしかないね」
「それこそね」
 先生もこのことについては強く言います。
「そこは言うしかないよ」
「それじゃあ」
 こうお話してでした、そのうえで。
 先生は王子と一緒に王子のお家でお茶を楽しみました、そうしてお家に帰ってでした。先生は今度はトミーと動物の皆からです、こう言われました。 
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