ガンダムビルドファイターズ ~try hope~
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波乱?の準決勝と進化 前編
前書き
ヒ「なんだ『波乱?』は?なぜ『?』が入る?」
シ「波乱とは書いたものを、実際にそうなるかわからないからだと思うわ」
ト「にしてもここでの会話は久しぶりだなぁ~」
準決勝前日。対戦相手がどちらかを確認しようと試合を見ようとしたとき、見たことある人物が戦っていた。
「リ、リンヤ!? 」
『ガンダムビルドファイターズ ~try hope~ 外伝【遊びにいきましょう】』の時に、暇だったのでバトルをした少年だ。忘れた人or知らない人は、もう一度見てきてくれ。
「げっ!でっかいのがいる………」
でっかいの?誰それ?
他の二人を見ていると、一人身長が高校生と同じぐらいのがいた。確かにでかいな………。けどそれがどうしたというのだろう?
「あれ弟なんだよ。しかも中学生」
「えっ?あれが?てか弟いたのかよ」
てか弟に身長抜かれてるとか、ざまあみろだ!
「一応私もいるわよ。あそこに」
シノがリンヤに向けて指を指す。へっ?あれシノの弟なの?
本日二度目の驚き。世の中狭いなおい。
そうしてると試合は終わり、リンヤ達が俺達のところに来た。
「お久しぶりですヒロヤさん。覚えていますか? 」
「覚えているよ。てかシノの弟だったんだな………」
そういえば名字は名乗ってなかったな………もしかして作者なりの伏線だったのか?
「はい、姉さんの弟です。ところでヒロヤさん」
「ん?なんだ? 」
「あのとき言ったことも覚えていますか?今度は皆でやりましょうって言った
ときの」
「それも覚えているよ。あの時はなんのことだがわからなかったが、この大会の事を指してたんだな」
「はい。あっ!一応紹介しときますね。チームメイトのジュンイチと、トウイさんの弟クオンです」
「「よろしくお願いします! 」」
おお………二人とも声がデカイ。元気いいな。
「リンヤ達が勝ったってことだから、次の相手はあなたたちってことね」
「そうなりますよ姉さん。言っときますが、手は抜きませんよ? 」
「上等よ。こっちも全力でやってあげるわ」
早くも姉弟同士で火花を散らしている。やっぱり姉弟って感じだな。
それに比べて………。
「ごめん聞いてなかった」
「はあ?死ねよ!もう一度言うぞ?次の試合は俺たちが勝つからな。お前なんか楽勝に倒してやる! 」
そう叫んでいるが、トウイは聞いているようには見えなかった。せめて話は聞いてやれよ…。
「おらクオン!リンヤ!いいから戻ろうぜー!試合も終わって、明日は先輩達と試合なんだから帰って休もう! 」
ジュンイチが、クオンとリンヤの肩に腕を伸ばしてそう言った。
「ごめんごめん。では姉さん、トウイさん、ヒロヤさん。明日の試合を楽しみにしてますね」
「くそ兄貴!家で覚悟してろよー! 」
「ガンプラ壊さないでよー」
そう言って、リンヤ達が去っていった。
「やっぱ兄弟って感じだなお前たち」
「良かったら譲るよ? 」
「そうかしら? 」
そうだよ。てかトウイ。お前自分の弟なんだから大事にしろよ。
「そんなことするぐらいだったら、全財産を募金しに行くよ」
じゃあしてこいよ。世の中のためになるし。
話ていると、また別の奴が俺達のところに来た。
「やあサオトメ君」
「今度はお前たちか………」
来たのは、夢弓学園のメンバーだった。一体何のようなのか…。
「今度はとか、ご挨拶だな素人。わざわざ来てやったんだから感謝しろよ」
「頼んでないわ! 」
「まあその辺にしときたまえ。サオトメ君達も順調に勝ち上がっているようで何よりだ。このまま決勝まできてくれると、私は嬉しいのだがね」
「安心しろ。負ける気はサラサラないから」
そう言ってると、二人の後ろに見覚えのある女の子がいた。
「ア、アマミヤ!? 」
本日三度目の驚き。今日はなんかあったのか俺?
「こんにちはサオトメ君。昨日は助けてくれてありがとうございます」
お辞儀をしながらまたお礼を言ってきた。
「いやだから気にすんなって。てか俺の名前は二人から聞いてたんだな…」
「なんだ知り合いだったのか。それに助けてもくれて。やれやれ…。サオトメ君には借りをつくりっぱなしだな」
ため息をつきながら呟いていた。
「ヒロヤ。いつあの子と会ったの? 」
シノが耳元で聞いてきた。さっき言ったような気がするが、もう一度言っておこう。
「昨日の帰りにコンビニに行ったろ?その時に男三人組に囲まれていたのを助けたんだよ」
「やるねヒロヤ君。君の主人公属性には驚かせられるよ」
そりゃ主人公だからな。一体どの部分を指しているのかわからないけど。
「まあともかく。お互いに頑張ろうではないか。私達もそろそろ始まるのでこれで失礼させてもらう」
「じゃ、またな。せいぜい足掻けよ」
二人はそのまま俺の横を通りすぎていった。
「頑張ってくださいね。応援していますから」
そう言うと、頬にキスをしてきて、すぐにヨシナ達のところに走っていった。
………………ほわああああつ!!?
ななな何なのさ今の!?へっ!?なぜ!?キスを!!?
混乱していると、肩に手をおかれた。
「ヒロヤ君………とりあえずよかったね。まさかキスされるとは僕も思ってなかったけど」
いや本当にそうだよ!ビックリしましたよええ!
とにかく!咳払いをして、場をごまかそうとする。
「と、とにかく、俺達は夢弓学園の試合でも見に行くか………ってどうしたシノ? 」
なにやらふてくされているように見えるのだが。
「なんでもない」
「いや明らかに…」
「なん・でも・ない! 」
あっはい。そうですか………。
シノは先に観戦席に移動した。
「なあトウイ………俺なんかしたか? 」
「そのことに関しては僕は何も言いません」
えっ?じゃあやっぱりなんかしたの!?何をやったんだ俺は…。
「とりあえず僕達も見に行こうよ鈍…ゴホッゴホッ!ヒロヤ君」
「お前今なんていいかけた? 」
「なにも?さあ行こう」
そう言って、逃げるかのごとくに観戦席に行った。
ーーー--
「ってもう始まっているのか」
観戦席につく頃には試合はもうほとんど終わりの状態でいて、相手は残り一機だけになっていた。
「そういやヨシナとコムカイの機体はわかっているけど、アマミヤだけわからないな」
アマミヤの機体を探してみるも、見つからなかった。
「まさか石牧学校と同じタイプとかか?それは嫌だな」
「違うわよ。てかやっと来たのね」
そうなのか?てかまだご立腹のご様子で………。
「じゃあどういうのだった? 」
「ウイングガンダムゼロよ。それを超遠距離射撃を可能にして、エネルギー消費も最小限にしてある」
結構細かく見てるんだな。となるとシノと同じタイプの戦いかたってことか。
そしてあっという間に残り一機も撃破され、夢弓学園が勝ち上がってきた。
「やっぱりか。さて、じゃあ俺達は戻るか。二人とも行くぞ」
「わかった~」
「……」
トウイは返事したのに、シノは無言だった。いちば模型店とは違う怖さがあるんですけど…。
「そういえばトウイ。頼んでいたやつはできたのか? 」
「今日の朝にできたよ。はいこれ」
会場からの帰っているなか、トウイにある物の制作を頼んでいたやつを渡された。
「ちゃんとできているな。伊達にガンプラバカじゃないな」
「誉め言葉と受け取っておくよ。帰ったら早速テストしてみようか」
「そうだな」
ーーー--
「よし!性能もバッチリだな!これなら明日の試合も大丈夫だ! 」
「ならよかった。てか時間も遅いしそろそろ帰ろうか」
時間を確認すると、時刻は七時を回っていた。確かに帰んないとまずい時間だな。
「そうするか。じゃあ今日はもう終わりだな」
部室までわざわざ来たので、少し疲れてもいるし真っ直ぐ帰るか。
部室から出て、三人で帰路につく。
「あっヤベ!買い物頼まれてたの忘れてた!すぐに終わるから、ちょっと待っててくれ! 」
そうやって、コンビニに向かっていった。
ーーー--
「二日連続でコンビニとか、なかなかだなぁ~」
「そうね」
待っているのも暇なので、自販機で飲み物を二人分買って飲んでいた。どうやらまだ怒っている?らしいな~。ちょっとストレートに聞いてみようかな。
「ところでシノさん。ヤキモチはまだ終わらないのかな? 」
飲み物を飲んでいた途中で聞いたから、シノさんはむせたらしい。
「ゴホッゴホッ!何いきなり!?別にヤキモチなんて妬いてないわよ」
「むせたところで既に怪しいんだけどなぁ。まあ否定するのは別にいいけども」
「だから妬いてないって言ってるでしょ」
「あっ。ヒロヤ君」
「…! 」
反応したのか、すぐに黙り込んだ。
「………はまだコンビニから出てこないな~」
「やり口が汚いわね………」
「アハハハハ。まあ頑張ってね。そろそろ本当にヒロヤ君が戻ってくるから」
すると、宣言通りに少し経つとヒロヤ君が戻ってきた。
「悪い!待たせた! 」
「気にしないでいいよ。今に始まったことじゃないし」
「どういう意味だコラ?まあとにかく戻るか」
そうやって、もう一度帰路について帰った。
ーーー--
「ただいまより、宮城予選全日本ガンプラバトル選手権中高部準決勝。天之川学園、チームトライホープ対。白石学校、チームクオリアの試合を開始します」
『GUNPLA BATTLE combat mode』
『Startup』
『Model Damage level Set to B』
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky particle 』
『Dispersal』
『Field 1 space』
フィールドは機動戦士ガンダムOOセカンドシーズンの最終決戦の場所だ。
『Please Set Your GUNPLA』
『BATTLE START』
「サオトメ ヒロヤ!ケルサスガンダム! 」
「トオサカ シノ!V2バレットスナイパー! 」
「ハルカゼ トウイ!フィルマメントフリーダム! 」
「トオサカ リンヤ!Hi-vガンダムリバイブ! 」
「ハルカゼ クオン!パーティクルクアンタ! 」
「サトウ ジュンイチ!ガンダムAGE-ダブルクアンタ! 」
「チームトライホープ!出ます! 」
「行きます! 」
「出る! 」
「チームクオリア!行くよ! 」
「行くぜぇ! 」
「出まーす! 」
ーーー--
「サオトメ君のガンプラ。後ろに剣がもう一本追加されているな。どうやら、ちゃんと私が言ったことを理解したようだな」
「さーて。どんなもんかな? 」
「頑張ってね。サオトメ君…」
ーーー--
「どうするか」
「そりゃあ、やっぱいつも通りかな? 」
「となると、私は後方で援護ね」
「そうなるな」
話していると、前方から機体が二機きた。
「あれはでっかいののガンプラ!やっぱり突っ込んできたか、このヒャッハー系アタッカーめ」
クオンのガンプラは、クアンタとストライクをベースに作られている。ツインドライブをクアンタのシールド二つで再現していて、各部にサイコフレームが使用されている。
もう一機の、おそらくジュンイチの機体は、AGE-2ベースのガンプラで、こちらもクアンタのシールド二つでツインドライブを再現。さらにウイングガンダムの羽をつけていた。
「おそらくでっかいのの狙いは僕だから、この場所から離れさせてもらうよ。ヒロヤ君。ちゃんとシノさんを守ってね」
そう言って、トウイは左斜め上に移動すると、クアンタがそれを追いかけて行った。
「わかってるってーの!けどリンヤの機体が見当たらないな………」
「僕ならここですよ」
真上からアラームがなり、すぐに後退するとファンネルが攻撃していたようだ。
「あいからわずえげつないなリンヤ」
「まあまあ………ではいきますよ?ジュンイチ!行くよ! 」
「OK! 」
するとファンネル2基、とソードピット四基がこちらに向かってきた。
しかし、ソードピット四基はシノの攻撃により破壊され、ファンネルはそれをかわしたようだ。
「甘いわよリンヤ! 」
今度はHi-vガンダムに向けて攻撃するが、それもかわされて反撃で撃ってくる。
AGEは変形して、俺に向かってGNソードⅢで斬りかかってきたのをかわした。
「さて………行くぞ」
グラディウスと、新しく装備した白い剣・ルミノックスを引き抜いた。
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