ソードアート・オンライン～狩人と黒の剣士～

「セリャッ！」
「オオオッ！」
ゼンリンシューターとライトの刀がぶつかり合い、火花を散らす。
「鬼人斬リ！」
『タイヤコウカン！アラブール！！』
『ヒッサツ！フルスロットル！アラブール！！』
「ラアッ！」
回し蹴りに合わせてランブルスマッシャーが飛来し、刀を弾く。
「ホウ、中々……ダガ、俺ノ力はコレダケデハナイ！！」
「知ってるさ、俺はライトの『光』だからね！」
『シグナルバイクシフトカー！ライダー！デッドヒート！！』
デッドヒートマッハに強化変身すると、ゼンリンシューターのタイヤを叩き込む。
「……キカンナ、ムン！」
「嘘、グアッ！！」
しかし、無傷で立ち、反撃を食らう。
「スベテヲマッショウシロ、『消滅世界』！」
ライトが刀を振るうと、手にあったゼンリンシューターが『消えた』。
「ディストピア……！？まさか、全てのスキルを使えるのか彼奴！！」
「モエロ、『焔光剣』！！」
すると、すぐに焔の竜が飛来し、俺は済んでの所を回避する。
「クッ、＜ビート・ブラスターク・マスターエンフォーザー＞！！」
愛銃を二丁呼び出すと、すぐにマスターエンフォーザーを放つ。しかし。
「『絶テ、絶創剣』」
振るった刀がマスターエンフォーザーを打ち消し、俺は驚きを通り越して恐怖を感じていた。
しかし、その一瞬を付かれ、ライトの接近を許してしまった。
「『血濡劍、恐怖シテソノ身ヲ滅ボセ』」
紅く染まった刀が俺を切り裂き、俺に最大級の痛覚が発生した。
「っｰｰｰｰｰｰｰｰ！！！！」
声にならない叫びと共に、俺は地に倒れ伏す。
(コレが……血濡劍……！？ペインアブソーバが切れてそれ以上の痛覚を発生させているのか……！？)
痛い、兎に角痛い。俺はその痛みにあらがうように立つと、セットしていたドラゴタイマーのサムズエンカウンターを押す。
『スタート！！』
「……痛ミにアラガウトハ。御前ガ何故ソコマデシテコノ男ノ救オウとスル？救イヨウガナイコノ男ヲ？」
「……救いようが……無いわけ無い！！」
俺は叫ぶ。心の底から。ライトに届くように。
「確かに、ライトは馬鹿な奴だけど……救いようが無いほどの事をしたけど……それでも、自らの罪を数えて生きてる！！」
サムズエンカウンターを押す。
『ウォータードラゴン！』
ウォータードラゴンが現れ、ライトに突撃する。
「ライトは今を必死に生きてる！誰かの希望になるために！！ダークや他のみんなも、その希望に助けられてきた！！」
「ダカラ罰シナイト？ソレハ貴様ノ傲慢ダ」
「知ったことか！！俺は……光を守る！！」
『ハリケーンドラゴン！』
再びサムズエンカウンターを押し、ハリケーンドラゴンを呼び出すと、俺は銃剣を構える。
「＜ソウル・ブラスターク・アサルト＞ォオオオオオッ！！」
「『エンプレスジャッチメント』」
ソウル・ブラスターク・アサルトがライトの作った黒き盾に阻まれると、吸収され、反転して戻ってきた。
「自ラノ技デ身ヲ滅ボスガイイ」
「グアアアアアッ！！」
飲み込まれた俺は変身が解け、その場に倒れた。
『ロード！！』
「こな……いで、ドラ、ゴン」
俺は言うと、サムズエンカウンターを押す。
『ランドドラゴン！』
『チョーイイネ！グラビティ……サイコー！！』
『チョーイイネ！サンダー……サイコー！！』
『チョーイイネ！ブリザード……サイコー！！』
三人のドラゴンスタイルが魔法を放つと、それぞれを刀で切り裂き、はね返した。
「コノ程度デ希望トハナ……笑ワセテクレルワ」
ライトが近付くと、刀で俺を刺す。
「アアアアアアッ！！」
再び激痛が走り、俺は身体を硬直させる。
「フン……サテ、後ハファントムノ貴様ノミカ」
『クッ……致し方ない。来い、闇よ！！』
「まっ……て」
僕は言うと、ドラゴンが動きを止める。
「……ホウ、マダ動クか、銃撃者」
ライトは僕を見て言う。
「当たり……前さ。言っただろ……？僕は光だって……！」
激痛に耐え、立ち上がると、サムズエンカウンターを押す。
『フレイムドラゴン！』
『チョーイイネ！スペシャル……サイコー！！』
ドラゴスカルからの火炎放射で、ライトはそれを避ける。
「諦めたりなんか……してやるもんか。僕は……ライトの最後の希望だ！！」
「ナラバソノ決意ゴト消エ去レ！！」
ライトが黒き刀を振るうと、その斬撃が僕に放たれる。ディストピアの斬撃。
『ロードォオオオオオッ！！』
ドラゴンが叫ぶ。ライトが薄笑いをする。
……だが、僕にはまだ在る。この『両手に在る光と言う名の剣』が！！
そして何処からか聞こえる声。
『今こそ放て、お前の力を！！』
「来い、光よ！！俺に……力を貸せぇえええええええっ！！！」
刹那。
『イーンフィニティー！イーンフィニティー！イーンフィニティー！』
光のドラゴンが周囲を旋回し、ディストピアの消滅斬撃を逆に『喰らった』。
「ナニッ！？」
『イーンフィニティー！プルルィイイイズ！！ヒー・スイ・フー・ドー！ボゥ・ザバ・ビュー・ドゴーン！！』
インフィニティースタイル……金剛石(ダイアモンド)をその身に纏う最強の戦士。
しかし、その姿は原典とは違い、紅く染まっていた。
『スカーレッド！！』
「ソノ姿ハ……！？貴様、ソノ姿ヲ何故使エル！！本当ノ奇跡ヲ身に纏う最強の『インフィニティースカーレッド』ヲ！！」
「へぇ……インフィニティースカーレッドスタイルって言うんだ、コレ」
『インフィニティースカーレッド……まさか、系統種に同一の物が在るのか！？』
ドラゴンが叫ぶと、ライトが叫ぶ。
「認メナイ……ロード、貴様ァアアアアアッ！！」
『イーンフィニティー！シャドウ！プルルィイイイイイズ！！ヒー・スイ・フー・ドー！ボゥ・ザバ・ビュー・ドゴーン！！』
その瞬間、ライトも漆黒のインフィニティースタイル……インフィニティーシャドウスタイルとなった。
「来い、ドラゴン！！」
「出デヨ、漆黒竜！！」
ほぼ同時に叫ぶと、ライトの手には黒いアックスカリバー、俺の手には紅いアックスカリバーが握られていた。
『インフィニティースカーレッド！！』
『インフィニティーシャドウ！！』
お互いに時に干渉した超高速移動を発動すると、お互いのアックスカリバーをぶつけ合い、火花を散らす。
『チョーイイネ！ソウル・ブラスターク・アサルト……サイコー！！』
「食らえ！！」
取り出したウィザーソードガンガンモードから単体のソウル・ブラスターク・アサルトを放つと、それを防ぐ為にアックスカリバーを盾にする。
『ドラゴンフォーメーション！』
サムズエンカウンターを押すと、四種のドラゴンスタイルが一斉にバインドを発動し、ライトを拘束する。
『『『『キャモナスラッシュ！シェイクハンズ！！フレイム……(ウォーター……)(ハリケーン……)(ランド……)スラッシュストライク！！』』』』
「「「「はあっ！！」」」」
四種の斬撃が飛び、ライトの装甲を傷付ける。
「舐メルナァアアアアアッ！！」
『ハーイターッチ！ダークネスストラーイク！！クラヤミヤミ！クラヤミヤミ！！』
ライトの放ったダークネスストライクがドラゴンスタイルを襲い、消滅する。
途端、ドラゴタイマーにも異変が起き、色が黒へと変わった。
「ディストピア！？」
「貴様モ終ワリダァアアアアッ！！」
『ハイターッチ！ダークネスストラーイク！！クラヤミヤミ！！クラヤミヤミ！！』
放たれたアックスカリバーを避け、リングを付け替えてアックスカリバーにハイタッチする。
『アームズオーン！ライジングドラゴンロッド！！』
「来い、海原に眠る水龍！！」
『イーンフィニティー！ウォーター！！プルルルィイイイイイイズ！！スイ・スイ・スイスーイ！ザバザババッシャバーン！！』
途端、インフィニティースカーレッドが姿を変え、ウォータードラゴンのそれに近くなる。
「ハアアアアッ！！」
ライジングドラゴンロッドでアックスカリバーを弾き飛ばすと、跳躍して接近する。
「ライジングスプラッシュドラゴン！！」
ライジングドラゴンロッドを突き刺し、ライトを吹き飛ばす。
『アームズオーン！シャイニングカリバー！！』
『イーンフィニティー！ハリケーン！！プルルルィイイイイイズ！！フー・フー・フー・フー！ビュー・ビュ・ビュ・ビュー・ビュビュー！！』
今度はシャイニングカリバーに変化し、ハリケーンドラゴンのそれに近いインフィニティーハリケーンとなる。
「ハリケーンシャイニングクラッシュ！！」
暴風の如き剣撃がライトを襲い、再び装甲が弾け飛ぶ。
『アームズオーン！ドラグバイザーツバイ！！』
『イーンフィニティー！フレイム！！プルルルィイイイイイイズ！！ヒー・ヒヒ・ヒーヒー！ボゥ・ボボ・ボウ・ホボーゥ！！』
次はドラグバイザーツバイに変化し、フレイムドラゴンのそれに近いインフィニティーフレイムになる。
『ファイナルベント』
「インフィニティーフレイムキックストライク！！」
ドラゴンライダーキックの如く上空に飛び上がり、ドラゴンの幻影と共に、ライトに蹴りを放つ。
「グォオオオッ！？」
更に装甲が弾け飛び、最早インフィニティーシャドウの装甲は機能しなくなっていた。
しかし、レジェンドの力を行使している俺もまた、肉体的ダメージが入っていた。
『アームズオーン！火縄大橙DJ銃！無双セイバー！！』
『イーンフィニティー！ランド！！プルルィイイイイイイイズ！！ドッ・ドド・ドー・ドー！ダンッ・デッ・ド・ズドッ・ゴーン！！』
今度は火縄大橙DJ銃と無双セイバーに変わり、ランドドラゴンのそれに近いインフィニティーランドとなる。
無双セイバーを火縄ゲートに入れて大剣モードにすると、ロックシードをセットする。
『イチ・ジュウ・ヒャク・セン・マン・オク・チョウ・無量大数・無限！！』
「無限大橙無双斬！！」
炎と銀色のエネルギーを放ち、ライトのインフィニティーシャドウを吹き飛ばし、変身を解除させる。
しかし、既に身体は動かなくなり始めていた。
(あと一撃……あと一撃が、届かない……っ！)
俺は思うと、ライトが動く。
「フッ、フフッ……俺ノ悪運ノ勝チダナ、ロードォオオオオオッ！！」
『ハーイターッチ！ダークネスストラーイク！！クラヤミヤミ！！』
ライトがダークネスストライクを放とうとしてくると、そこに見たことのある者が現れた。
『ヒッサツ！フルスロットル！デッドヒート！！』
マッハが何故かそこに居た。
「バカ……ナ、何故！？」
「俺が知るかよ」
マッハは俺を立たせると、背を押した。
「さ、後はお前次第だぜ？」
背を押された俺は、リングを付け替えてドライバーにかざす。
『イーンフィニティー！エレメント！！ヒーヒーヒー！スイスイスイ！フーフーフー！ドッドッドッ！ボゥボゥボゥ！ザバザバザバ！ビュービュービュー！ダンッデッドゴーン！！』
胸はフレイムドラゴン、右腕はウォータードラゴン、左腕はハリケーンドラゴン、両足はランドドラゴン、頭はインフィニティー、そして全属性のドラゴンの力が具現化し、装備される。
『ガルーダ！ユニコーン！クラーケン！ゴーレム！グリフォン！ケルベロス！』
そして、プラモンスター達が一斉に召喚され、アックスカリバーに融合、新たなるアックスカリバー『エレメンタルエタニティ』へと変化した。
「バカナ……有リ得ナイ……何故ダ！！何故運命ニアラガオウトスル！！」
「運命なんて知ったことか！！運命は自らの手で掴み取る！！ドラゴン！」
途端、ドラゴンアームズが全て外れ、エレメンタルエタニティを媒体としてウィザードラゴンとなる。
「終わりだ、鍍金の偽物！！」
『エタニティ！キックストライク……チョーサイコォオオオオッ！！』
ドラゴンと共にアンダーワールドの上空を飛翔し、ライト目掛けて降下。
ドラゴンは虹色のストライクエンド状態になり、それを思いっきり蹴る。
「エタニティストライクエンドォオオオオオッ！！」
「舐メルナァアアアッ！！」
アックスカリバーを防御に回したライトにドラゴンが突っ込み、拮抗せずにそのまま貫いた。
「……終わりだ」
俺は言うと、そのまま意識を手放した。 

では、チートフォーム説明

インフィニティースカーレッド
インフィニティー、インフィニティードラゴン、インフィニティードラゴンゴールドに次ぐ第四のインフィニティースタイル。インフィニティーの装甲が紅く染まり、全身に魔力を纏っている状態。魔力の循環のリミッターが外れているため、桁違いの戦闘力を持つ。
この時のアックスカリバーはライダーリングをハイタッチすることで、その武器に変わり、その武器に準じたドラゴンスタイルの力を発動する。その為、レジェンドライダーの技の威力が桁違いとなっている。ただし、魔力のリミッターを外しているため、魔力が身体にダメージを与えるため、諸刃の剣とも言える。

インフィニティーシャドウ
闇化したライトの使うインフィニティースカーレッド。
レジェンドライダーの武器を召喚する能力を無くした代わりに戦闘に特化した。
この時にスキルを行使出来る為、攻防どちらに置いても持久戦に持ち込めるだけの力量を持つ。ただし、行使し過ぎると魔力が使い物にならなくなり、最後には魔力すらも闇に染まり魔法が使えなくなる。

エタニティ
インフィニティーの上位版。
インフィニティーエレメントリングをかざすことで初めて使える最強形態。
各ドラゴンスタイルの属性が付与され、インフィニティー以上に戦闘に特化している。
プラモンスター達をアックスカリバーに融合したエレメンタルエタニティが武器で、アックスカリバーと同じ機能を持つ。
身体に着いているドラゴンアームズは分離することが出来、必殺技『エタニティストライクエンド』を放つ際にはエレメンタルエタニティを媒体としてドラゴンを現実に呼び出せる。
但し、魔力消費が物凄く高いため、魔力を全て使いきってしまう。その為、気絶する。
その他にエレメンタルエタニティでの必殺技『エタニティストライク』を持つ。此方は魔力消費が微々たる物ながら破壊力は高い。推定威力不明。