SAO ~青の剣士達~
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第3部 GGO
40話 銃の世界で
前書き
めっちゃ久しぶりです・・・・更新遅れてすいませんっ!最近、めちゃくちゃ忙しかったもので・・・
「・・・・で、なんでアスナまでいんだよ」
「私が来たらダメだったかしら?」
「そんなことないけどさ・・・・うん・・・・」
「にしても・・・・そのアバター・・・・すごくいいっ!!」
僕達は今、GGOにログインしていた。そこで待っていたのは何故かアスナさん。
うん。本当になんでだろうねー(遠い目)
アスナさんはしかも、キラキラした目で兄さんを見ている。兄さんは思わず目を逸らした。
その気持ち、僕もわかるかも・・・・・アイリには絶対に見せたくない(断定)
兄さんのアバターは何処か女の子を思わせるような容姿だ。
多分、兄さんの性別を知らない人から見れば、アスナさんとの仲の良さを見て、百合だと思われるかも・・・?
「取り敢えず、ナンパされなきゃいい」
「あー・・・そういえば、昔、女の子みたいでよく、ナンパされてたよなー」
「ソウ、今ここで地獄を見るか、それともALOで地獄を見るか、どっちがいい?(満面の笑み)」
「どっちにしても、俺、死亡フラグっ!!」
「へー・・・キリト君をナンパね・・・・何処の誰かしら?(満面の笑み)」
ちょ!!二人して怖いからっ!!滅多に見ない満面の笑み(目が笑ってない)辞めてっ!?
どうやら、ソウさんは、二人の地雷の内、絶対に踏んではならない地雷の一部を踏んでしまったようだ。
もう、自業自得としか言いようがないけれど。
「にしても、僕達、目立ってません?」
「そりゃそうだろうな・・・・なんせ、美人が二人もいんだぞ・・・?」
その言葉に、僕は再び兄さんとアスナさんを見る。アスナさんは綺麗系美人。兄さんは可愛い系美人。
その言葉に確かに頷ける。しかし、それはある意味言ってはいけないことなんじゃ・・・?
「だから、誰が美人だって・・・?」
「わっ!!すまんっ!!だからその笑み辞めてっ!?」
再び、兄さんの地雷を踏んだソウさん。
兄さんは再び、目の笑っていない笑みを向ける。
その姿はまるで・・・・
「女王様・・・」
「タクヤ、今、なんて言った?」
「あ・・・・」
ついつい口が滑ってしまった。それを聞かれ、僕はジリジリと後ろに下がる。
兄さんは目の笑っていない笑みを僕に向けた。
「ひっ・・・!」
ヤバイ・・・・こんな風にブチギレた兄さんを僕は久々に見た気がする。
どうして今日はこんなに兄さんの機嫌が悪いんだっ!!(僕達のせいだけど)
*
「ヤバイ・・・・今日は死亡フラグ乱立デーだな・・・・」
「自業自得ね」
「ひでっ!!絶対に面白がってるだろっ!!シノン!!」
「さあ?にしても、キリト、来るならちゃんと来るって言いなさいよね」
「悪い。なんせ、決まったのがついこの前だし」
ソウさんの幼馴染であり、兄さんの親友の一人、朝田詩乃ことシノン。
このGGO内で待ち合わせしており、GGOについて教えてくれることになっている。
「まあいいわ。で、お金あるの?装備整えないといけないんだし」
「カジノあるんだろ?そこでいいと思ってるんだけど・・・・」
「・・・・・あんた、カジノ潰す気?」
シノンさんが、兄さんを見る。
「まさか!んなわけないだろ」
兄さんは肩を竦めた。にしても、カジノ潰す気ってどういうことだろう・・・・?
「ねえ、シノン」
「何?アスナ」
「キリト君ってもしかして、昔から勝負強かった・・・・?」
アスナさんは恐る恐る聞いた。シノンさんはこっくりと頷く。
アスナさんはやっぱり・・・と言いたげな顔をした。
「それってどういうこと?」
僕は堪らず聞く。すると、衝撃の答えが返って来た。
「SAOの時、キリト君、カジノ、たまに行ってたんだけどね・・・・一回も負けて帰って来たことないの」
「キリト、カジノがあるゲーム行くと、カジノによく行くんだけど、すぐ横で見てると、いつも勝つのよね・・・・」
「私、謎だったのよね・・・・いくらなんでもそれはないって思ってたし」
「でも、あいつに取ってはそれが当たり前っていう・・・・・本当に謎だわ」
どうやら、二人とも同じところを疑問に思っていたらしい。
確かに、聞いてると本当に?って思うけど・・・・兄さんだし。
「そんなにおかしいことか?」
兄さんは首を傾げる。
「「すごくおかしいこと(真顔)」」
二人は兄さんにそう言った。
*
「こんぐらい稼げればいいだろう・・・・」
僕達はその言葉と今の光景を見て、顔を引きつらせた。
周りを見れば、地面に倒れこむ人、人、人。その数は二十を超えた。
兄さんがカジノで勝負を始めたその時からカジノ側の地獄が始まった。
何をしようとも勝てない。挑発しようとも乗ってこない。ただ、淡々にゲームをこなす。
そして、勝利を収めて行く。
「キリトの昔の二つ名を思い出したわ・・・・」
シノンさんはため息をつく。
「どんな二つ名だったんですか・・・?」
僕は聞いた。
「≪絶対王者≫または、≪VINCENZIO((勝利を約束された者))≫」
「随分と懐かしい二つ名を出して来たな・・・・お前」
「それが一段と増して来てると感じるのは私だけかしら」
「俺もだ、シノン」
「・・・・ソウと一緒って嫌ね」
「お前、俺にだけすごく酷いよな、おい」
「幼馴染だからよ」
シノンさんはソウさんの言葉にそう返す。
「さて、装備整えて、予選に出場するためにエントリーしに行きますか」
兄さんはそう言って笑った。
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