ハイスクールD×D大和の不死鳥
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7新たな仲間
まだ学園も始まってもいない早朝の部室でリアス様とにこやかに会話をしている5人。
昨夜、アーシアは1人ぼっちで居場所がないのでリアス様のところに泊まらせて、友達のイッセーや俺とずっと一緒にいられることでリアス様の眷属の『僧侶』の駒で部長の下僕の転生悪魔になったのだ。
「あら、ちゃんと来たのね」
部長がドアの方へと視線を向ける。
イッセーと木場に小猫ちゃんがそろって立っていた。
「「「おはようございます、部長、朱乃さん、」」」
「おはよう」
「おはようございます」
「さきにきてるぜ」
朝の挨拶をして部室に入ってくる三人。
部室に入ってすぐに3人は驚く
「夕麻ちゃん……」
部室には俺の隣にイッセーと俺を殺した堕天使レイナーレがソファーに座ってる
「夕麻です。これからはご主人様のヤマト様のメイドとして暮らしていきます。」
イッセーの顔には少し怒りが見えたがアーシアの声でそれが消える
「……イッセーさん」
アーシアの声の方に顔を向け、アーシアの格好に驚くイッセー。
「アーシア・その格好!」
「彼女は転生悪魔になったのよ。あと、今日からこの学園に夕麻と転入するから色々フォローをよろしくね」
部長が説明し、アーシアが一歩前に出て自己紹介を始める。
「アーシア・アルジェントです。『僧侶
(ビショップ)
』の駒を貰って悪魔に転生しました。皆さん。これからよろしくお願いします」
そう言って礼をした。
「よろしく、アーシアさん」
「よろしくおねがいします」
「よろしくアーシア! 制服、すっごく似合ってるよ! 後で写メを撮ろう!」
木場が爽やかスマイルで、小猫ちゃんがいつもの感じにクールに、イッセーは興奮して飛び跳ねていた。
イッセーは完全にアーシアに目線がいってんじゃねぇか! しかもニヤけてるし!
「そう言えば、部長。チェスの駒の数だけ『悪魔の駒』もあるんだったら、俺とヤマトの他にも『兵士』があと六人存在できるんですよね? いつかは俺と同じ『兵士』が増えるんですか?」
疑問に思ってたらしいなイッセー
「いいえ、私の『兵士』はヤマトとイッセーだけよ」
驚くイッセー
「チェスの世界ではこういう格言があるわ。女王の価値は兵士九つ分。戦車の価値は兵士五つ分。騎士と僧侶の価値は兵士三つ分。そんなふうに価値基準があるんだけど、悪魔に駒においてもそれは同様。転生者においてもこれに似たような現象が適応されるの。騎士の駒を二つ使わないと転生させられない者もいれば、戦車の駒を二つ消費しないといけないものもいる。駒との相性もあるわ。二つ以上異なる駒の役割は与えられないから、駒の使い方は慎重になるのよ。一度消費したら、二度と悪魔に駒を持たせてはくれないから」
昨日の言葉はそういうことか
不思議そうな顔のイッセーにリアス様は言葉を続けた。
「イッセーは兵士の駒の大半、七つ使わないと転生させられなかったの」
「七つ!?」
「ええ。七つ使わないと転生されられないと分かったとき。私はあなたを絶対に下僕にしようと思ったの。理由は至高の神器と呼ばれる『神滅具
(ロンギヌス)
』のひとつ、『赤龍帝の籠手』を持つイッセーだからこそ、その価値があったのね」
「『紅髪の滅殺姫』と『赤龍帝の籠手』、紅と赤で相性バッチリね。イッセー、ヤマト、あなたたちは最強の『兵士』を目指しなさい。あなたたちならそれが出来るはず。だって私の可愛い下僕なんだもの」
リアス様はイッセーに近づき額にキスを落した。
「これはお呪い。強くおなりなさい」
おれにも近づき俺の額にもキスを落とした
「と、あなたたちを可愛がるのはここまでにしないとね。新人の子に嫉妬されてしまうかもしれないわ」
すると、いつの間にかイッセーの背後にアーシアが立っていて、笑顔を引きつらせていた。
「ア、アーシア……」
「そ、そうですよね……。リ、リアス部長は綺麗ですから、そ、それはイッセーさんもヤマトさんも好きになってしまいますよね……。いえ、ダメダメ。こんなことを思ってはいけません! ああ、主よ。私の罪深い心をお許しください」
手を合わせてお祈りポーズのアーシアだが、「あうっ!」と途端に痛みを訴える。
「頭痛がします」
「当たり前よ。悪魔が神に祈ればダメージぐらい受けるわ」
さらりと部長が言う。
「うぅ、そうでした。私、悪魔になっちゃったんでした。神様に顔向けできません」
ちょっと、複雑そうな彼女。
「後悔してる?」
部長がアーシアに訊く。
アーシアは首を横に振る。
「いいえ、ありがとうございます。どんな形でもこうしてイッセーさんやヤマトさんと一緒にいられるのが幸せです」
感動! 感動だよ! さすがシスター!
「そう、それならいいわ。今日からあなたも私の下僕悪魔として二人と一緒に働いてもらうから」
「はい! 頑張ります!」
元気よく返事をするアーシア。
「さて、それじゃあ、ささやかな歓迎パーティでも開きましょうか」
そう言うと、部長が指を鳴らす。
すると、テーブルの上に大きなケーキが出現した。
「た、たまには皆で集まって朝からこういうのもいいでしょ? あ、新しい部員もできたことだし、ケーキを作ってみたから、皆で食べましょう」
部長が照れくさくそう言った。
「私もよろしいでしょうか?」
俺の隣の夕麻がリアス様に聞く
「ええ、許したわけではないけどこれからは仲間になるのだからね」
それからパーティーが始まりそして楽しいパーティーが終わり、俺はそのまま教室へと向かい、いつも通りに授業を受け、イッセーと一緒に学園を案内した。
続く
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